2019【2019年9月リライト】
2016年に買ってほとんどまともに使えてなかった16メタニウムMGL XGが今期ここまでメチャ活躍してくれてます。
自分の中で釣りが変わってきた事に関係してるのですが、そのことを主観たっぷりで書いてみたいと思います。
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自分にとっての16メタニウムMGLというリール
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。
2016年に発売された16メタニウムMGL。左ハンドルが発売された時に買って以来、頻繁に釣りに持っていくのですが、イマイチ使い切れてませんでした。
それが今になってかなり活躍してくれてます。自分の釣りのスタイルが微妙に変化してる事がその理由なのですが、やっとこのリールの良さがわかってきた感じですね(笑。
もうね、「手持ちのベイトリール全部メタニウムにして、それで投げられないルアーにベイトフィネス機を使えばそれでいんじゃん? 」という時期がありました(笑。
でもねー、商売柄いろんなリールを触ってると「アレも良いコレも良い」ってなっちゃうんですよ。
特にお気に入りは18バンタムMGLで、あの未完成ながらカスタムのベース機として楽しいところが妙に愛着が湧くんですよね。
そうしてるうちに”守備範囲がやたら広くて基本性能がダントツに高い16メタニウムMGL”を逆に使わなくなってしまっていたという。
エクストラハイギヤの16メタニウムMGLを持て余す
自分が持ってる16メタニウムMGLはXGというエクストラハイギヤモデルなんですが、本来ならハリアー80にセットしてフリップに使えば良いだけなんです。
自分のこれまでの基本スタイルがクラッチをほとんど切らないガチフリップだったんですが、それだと16メタニウムMGLの性能をまったく活かせてないんですよね。
それなりに剛性感もあるし、握りやすい形状なのでフリップに使いたいところですが、せっかく高性能なので別の釣りに使った方が良いと思っちゃうんですよ。使わないのが一番もったいないのにね…。
それが最近になって自分の16メタニウムMGL XGがやっと活躍できる状況になってきたんです。
16メタニウムMGLカスタムは7グラムをピッチングするのに最適
自分の16メタニウムMGLはかなりカスタマイズしてまして、ズバリ7g~10gのモノをピッチングするのがメチャ快適なんです。
これはワームとシンカー、フックなどを全部合わせて7gという事です。シンカー単体で7gだとワームによってはその倍以上の重さになっちゃいますからね。
もちろんもっと軽いモノも投げられますし、もっと重いモノも扱えますが、それぞれもっと快適に扱えるリールが別にあるんですよね。
具体的にはOSPドライブビーバー3の2.6gジカリグ(リーダーレスダウンショット)が快適です。シンカーとワーム、フックやリングを合わせると約7.5gなんですが、これが非常に扱いやすいんですよ。
あとはスタッガーワイド3.3のジカリグも使いやすかった。これがフック・シンカー込みで10g弱。
なので自分の中での『16メタニウムMGLカスタム』は”7g~10g限定”みたいになってるのですが、でも『7g~10g』って関東だとメチャメチャ多用するゾーンじゃないかと。
プアなカバーを釣るためのフィネス
ホームレイクの亀山ダムでは長くカバーテキサスのフリッピングをメインスタイルとしてきましたが、ここ数年湖のカバーが激減してるんですよね。
フリッピング用の超ロングロッドで10gシンカーを使ったテキサスリグを扱うなら、リールは少し重めの機種がバランス良いんです。
少し前まではDaiwaの17TATULA SVTW8.1L をセットしてました。これは今でも良いバランスだと思ってます。
しかし濃いカバーが少なくなった亀山ダムでは以前のように10gテキサスばかりやっててもデカバスが釣れなくなってしまったんですよ。まあ自分のスキルが低いだけかもしれませんが。
そこでプアなカバーでフィネスな釣り方を必要に駆られて勉強しはじめたのですが、それまで8~10gシンカーのテキサスリグばかりやってたので感覚がおかしいというか。
そこでシャロースプールを入れた16メタニウムMGLをMクラスのロッドにセットしてベイトフィネスっぽくつかったりしたのですが、細軸フックにフロロ12ポンド程度ならベイトフィネスリールの方が扱いやすいんですよね。あたりまえですが…。
じつはベイトフィネス機をセットした事もあったのですが、やはりヘビーロッドでフルフッキングしてカバーから強引に抜き上げるような釣りに不安しか無いんですよ。
そんな時に試した16メタニウムMGLカスタムがすこぶる良くて。
なぜこんなに良いリールを今まで持て余してたのか、自分を殴りたくなりましたよ(爆。
軽い撃ちものに使う16メタニウムMGL XG
16メタニウムMGLにカスタムスプールを入れるとかなり軽いルアーも投げられます。あたりまえですが。
でもベイトフィネスとして使う訳ではなく、2.6g~3.5gのシンカーをセットしたワームリグをピッチングで使うのが超快適ですね。
シンカーとワーム、フックなどをあわせた重量が7g程度のルアーが気持ちよくピッチングできるんですよ。
「いやそんなのベイトフィネスで良いじゃん」と思われるでしょうか。
自分も最初はベイトフィネスを使ったりしてたんですが、カバーでフルフッキングかましたり、カバーの深いところから引っ張り出すのに巻きトルクが欲しいんですよね。
リールの剛性は巻きトルクだけを重視するなら18バンタムMGLにカスタムスプールを入れて、さらにマグネットブレーキシステムを入れてやれば完璧です。
でも軽いリグを扱うにはリールの重量が気になる。
もうここから先は理屈だけじゃなく、自分が使ってみたフィーリングを重視します。
カバーで軽いものをフリップするなら自分の16メタニウムMGLカスタムが最高に使いやすいんです。
PEラインと16メタニウムMGL用シャロースプール
水深のあるカバーを撃つ時に16メタニウムMGL×PEラインがなにかと使いやすいんですよね。
ベイトフィネス専用機に限りなく近く、それでいて剛性感と巻き上げトルクがあるリールとなると、ノーマルの市販機の中には見当たらないです。
もはやパワーフィネスの領域に近い世界ですね。もちろんスピニングリールにはない精度と巻き上げトルクがメリットです。手返しもスピニングの比ではない。
スプール溝が浅すぎて近距離でしか使えないですけど、それでもPEライン1.5号で約40mは巻けます。
限られた状況でしか出番が無いかもしれませんが、関東のレンタルボートフィールドでは意外と出番が多いと思います。少なくとも亀山ダムではかなり武器になってますね。
16メタニウムMGLのカスタム
ではここで自分の16メタニウムMGLのカスタムを紹介させてもらいますね。最初に断っておきますが、自分にとってカスタムリールというほは自分専用機を作るという事です。
今回紹介するカスタムが16メタニウムMGLを最大限に活かすとか、そんな事を言うつもりは毛頭ありませんから(笑。
あくまでも使い方の参考程度に見てもらえればと思います。
まずなんと言ってもスプールですね。Avail製マイクロキャストスプール・Microcast Spool MT1620RI (溝深さ2.0mm)を搭載する事で5g程度の軽いルアーが快適に扱えます。
PEラインにする事でさらにスプールを軽量化できるので、軽いルアーでのカバー撃ちには凄くアドバンテージ。
そのマイクロキャストスプールを最大限活かすために同社製マグネットブレーキシステムもインストール。
そしてクラッチ(笑。これは当社製のオフセットクラッチになりますが、現状カスタムクラッチはKDW製以外市販されてないと思います。
クラッチについての熱い思いを書いた記事がありますので、ぜひともお読み頂ければと。
その他ハンドルはAvail製STi2 95mmに交換。これはノーマルとほぼ一緒でした。
スタードラグもAvail製ヘキサゴナルスタードラグ。通常5本足のところ6本足なので、パーミングした手でハンドル操作する際に指でドラグの足を拾いやすいです。
ベアリングはHEDGEHOG STUDIO製かっ飛びチューニングキットAIR【1150AIR&1030AIR】【AIRセラミックベアリング】。
ついでに(?)ハンドルノブを14スコーピオンのものに交換。自分はSHIMANO製の平ノブが好きなんですが、ノーマルよりさらにラッパ型というか、外側に膨らんでいるので握り損ねにくいのが気に入ってます。
その他細かい部分も変えてまして、総額にすると楽勝でもう一台16メタニウムMGLが買えてしまうほど(爆。
でもまあ、性能的な部分だけで言えばスプールとマグネットブレーキシステムを交換すればリールの味付けが大きく変わります。
ベイトフィネス並に軽いルアーをキャストできて、なおかつ巻き上げトルクはそのまま。
ある意味16メタニウムMGLの良い部分を消しちゃってるかもしれませんが、カスタムのベース機としても秀逸なリールだと感じてます。
さいごに
カスタムして出番が激増してる16メタニウムMGLですが、決してノーマル状態が使えない訳ではありません。
むしろノーマルの方が使用用途は広いです。
自分の釣り方が偏り過ぎてるだけで、本来の16メタニウムMGLの使い方ではないんだと思うんですよね(笑。
リールのカスタムパーツを作る仕事柄、どうしても無駄にイジってしまって使い所を間違ってしまってたんだと思います(苦笑。
ギヤ比がノーマルかHGだったら快適に巻き物が出来たのかもしれませんが、自身の巻きスキルが低すぎるのと、最初に何を思ったかXG(エクストラハイギヤ)を買ってしまって持て余してたのが正直なところです。
しかしながら使わないと思ったリールでも売らない主義なのが幸いして、こうして最適な使い所が見つかった事はラッキーでしたね(笑。
本来非常に使い勝手の良い機種ですが、カスタムのベース機としても優秀です。
まだノーマルでしか使った事がない方、もし良かったらカスタムも検討してみてはいかがでしょうか。
では。