ベイトフィネスを少し強くした『パワーベイトフィネス』をさらに強くして、『パワーベイトフィネス・プラス』として普通のベイトタックルでネコリグを投げてみたら普通に快適だったというお話。
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パワーベイトフィネス・プラスとは
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカです。
自分の中での新しい造語『パワーベイトフィネス・プラス』ですが、これまでのパワーベイトフィネスからさらに強めのロッドを使ってカバーネコリグをピッチングで使ってみたら快適だったので名付けてみました。
でもまあ、こうなるともう普通のベイトタックルなんですよね(爆。
これまで6.3フィートのMでカバーに対してスモラバや少しだけ重めのネコリグを入れるのを自分で『パワーベイトフィネス』と勝手に呼んでました。
『パワーベイトフィネス・プラス』はさらにそれより上、《7フィートMクラスのロッド》に《ベイトフィネス用リール》をセットして《ドライブクローラー4.5のカバーネコ》をやります。
試してみる前は「どうかな?」でしたが、思いのほか快適にピッチングできたんですよ。むしろ快適過ぎて『パワーフィネス』要らないんじゃないかと思うほどでした。
パワーフィネスは難しい
元々ベタなベイトフィネスタックルが性に合わず、少し強めのロッドにカスタムスプールを入れたリールをセットしてやる事でスモラバやネコリグを使ってました。
カスタムスプールにPEラインを組み合わせる事で普通に2グラム台のリグやルアーが投げられるんですよね。
でもここ数年の亀山ダムに自分の好きなごちゃごちゃしたカバーがめっきり無くなり、決してマッディーとまでいかない水質も手伝って、普通にカバーテキサスを撃っても釣れなくなってきました。
なのでパワーフィネスに力を入れてるのですが、スピニングタックルでのカバー撃ちが下手クソすぎて釣れないんですよねー。
スピニングタックルでのピッチング精度はパワーフィネスにおいて最も重要な部分ですから、そこが下手クソだと本当に辛いんですよねー(笑。
そんな時に試してみた、あるロッドが凄く良い感触だったんです。
【エクスプライド170M-PF】中途半端なロッドがドンピシャ
使ったロッドは7フィートの《旧エクスプライドの170M-PF》。張りはあるんですが先調子で硬すぎないロッドです。
じつはこれまでこのエクスプライド170M-PFの使い所が定まってなかったんですよね。テキサス用としては自分には柔らかく、ジグにはテーパーが好みではなく、巻物には張りが強すぎてフィーリングが合わず。
かといってベイトフィネスに使うにはイマイチ強い。あくまでも自分基準ではありますが、なんとも中途半端な番手でありました。
なのになぜか毎回釣行の度に必ず持って行ってました。今回の房総チャプター2019第3戦の時もなぜか持ってたんです。
最近では良く耳にするフリーリグに良いのではないかと、試しにリグってたのですが、どうも感触が掴めず。
でもある時、思い付きでエクスプライド170M-PFにベイトフィネス用リールをセットしてネコリグをピッチングしてみたんですよ。スピニングタックルでのピッチングがあまりにも下手で、逆ギレ的に試してみたコンボでしたが、これが凄くやりやすくて。
適度に先調子な事がネコリグのピッチングに良い感じなんですよね。そしてロッドはできるだけ長い方が根がかりや枝に絡んだリグを回収しやすいですから。
12アルデバランBFSカスタムとのコンボ
そのエクスプライド170M-PFに合わせたベイトフィネス機がSHIMANO12アルデバランBFS。少し古めのリールですが、中身はフルカスタムなので現行モデルにも負けてないと思ってまして。
特にアベイル製マイクロキャストスプール&マグネットブレーキシステムにPEラインの組み合わせは軽量リグを快適に飛ばしてくれます。
ベイトフィネスの定義って良くわからないですが、ドライブクローラー4.5に1/32オンスのネイルシンカーを埋め込んだものを快適にキャストできたら、それはベイトフィネスという事で良いのではないかと(笑。
12アルデバランBFSフルカスタムならどんなロッドにセットしても、それなりにベイトフィネス的な使い方が出来てしまうんですよね。たとえハリアー80改でも。
あくまでもキャストまでの話で、ルアーのアクションとか魚とのファイトに関しては別の話になってしまうのですが。
とりあえず『12アルデバランBFSフルカスタム』レベルのリールがあれば、ピッチングに限ってはロッドを選ばないと言えるのではないかと。
カバー撃ちは弾道が大事
自分はパワーフィネスでのピッチングが下手と言いましたが、具体的には狙った弾道で飛ばせないんですよね。
オープンウォーターでそこまで距離や弾道が釣果に関係ない状況なら問題ありません。でも亀山ダムはオーバーハングだったり混み入ったカバーの隙間を狙っていかないと、回収率が落ちるし魚を掛けた後のキャッチ率も下がってしまうんです。
テキサスリグのようにリグ自体に重量があって、すり抜けの良い形状なら回収率が高いのですが、スモラバはまだしもネコリグは非常に回収率が低いんですよね。
まあ自分がややこしいカバーを狙うのが好きというのもあるんですが(笑。
カバーでバイトが出ない時って様々な理由があるのですが、単純にバスが居ないと決めつけない方が良いんですよね。
先日の房総チャプターのプラでも、カバーネコでしつこく誘ったあとにテキサスリグを入れたら一発で食ってきましたし。
カバーってただ狙ったところに入れば良い訳じゃないんです。自分の場合はカバー自体を3Dで考えちゃうんですよね。だから弾道をすごく大事にしてます。いや、最近釣れてないので説得力ないんですけど…。
それでもラインを引っ掛ける枝の太さや質によって、狙う高さや奥行きを決めたいんです。そのためには弾道が大事だと考えてるんですが、それがスピニングタックルだと凄く難しくて(汗。
パワーフィネスを補うベイトタックル
カバーへのライトリグにおいて、スピニングタックルが得意な人はわざわざベイトタックルを使う必要って無いのでしょうか。
軽いリグを扱うならPEなどの強めのラインを巻いて全部パワーフィネスでも良いですが、それを補えるベイトタックルがあると思ってます。
自分がパワーフィネス苦手なのでベイトタックルを推すのですが、ずっとスピニングタックルでカバーネコを投げていて、ある時ベイトリールで投げると凄く楽に感じるんですよね。
これにはカスタムスプールが入ったリールを使ってる事が前提なのですが、キャストや手返しだけならベイトタックルの方が断然楽です。
もちろんスピニングタックルのメリットもあって、ラインスラックをストレスなく作れるので、ライトカバーでフリーに落としたい場合はスピニングタックルの方が向いてます。
でもカバーで枝をまたがせて提灯釣りをやったりする場合はスピニングタックルに絶対的なメリットがあるとは言い切れないと思うんですよね。
ここ数年パワーフィネスでネコリグを使ってきて、あらためて【パワーベイトフィネス・プラス】の出しどころがわかってきたように感じました。
さいごに
【パワーベイトフィネス・プラス】という新しい造語を考えて流行らせようと一瞬頭をよぎったのですが、「これってただのベイトタックルじゃん」と思い直しました(爆。
時代の進化って本当に凄くて、ほんの10年前だったらベイトタックルでネコリグをやるなんて想像もしてなかったですから。
いまやノーマルでも最新型のベイトフィネス機ならネコリグを普通にキャストできてしまうんでしょうね。
今の仕事になってリールをカスタムするようになって、道具をいじる事でこれまで釣れない魚を触れるようになるのって凄く楽しいと感じてます。
仕事柄、最新機種をドンドン導入してカスタムしても良いのですが、意外と型落ちの機種をカスタムするのも楽しいんですよね。
ノーマルがいくら高性能でも、リールカスタムって自分専用機を作る事なので、どれだけ性能が良くなっても味付けを変えて使いたくなっちゃうんです。まあ職業病みたいなもんですが(笑。
今回のパワーベイトフィネス・プラス(まだ言うか)も、リールやリールパーツの進化の恩恵で可能になったモノです。
スピニングタックルの絶対的なメリットを消すほどにはならないですが、使い分ける場面はあっても良いと思いました。
みなさんのベイトフィネス機も、普通のロッドにセットしてパワーベイトフィネス・プラスを試してみてはいかがでしょうか。意外と使い所が多いかもしれませんよー。
では。