2017年3月→2019年9月リライト
2年半前に書いた記事のリライトですが、使わなくなったバスロッドを手放すのはもったいないというお話です。
あくまでも主観的な内容ですが、我ながら良い事を書いてたなと自分を褒めてやりたい(笑。
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バスロッドは産まれ変わる
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
バス釣りを長く続けてるとロッド(釣り竿)が際限なく増えていきます。そして自分の中のブームが変わると使わなくなって部屋の奥でホコリを被ってる状態になるんですよね。
かつて若い頃はお金がなくて、新しいロッドを買うためには古いロッドを売ってお金に変えたりしていた時期がありました。でも中古のロッドなんて二束三文。たいした金額にはなりません。
そこで強く言いたいのですが、バスロッドって売らない方が良いです。
賛否両論あるでしょうか、自分は買ったロッドはすべて手元に残しておきたいと考えます。
その理由って大きく2つで、1つは新しい釣り方に挑戦する時巡り巡ってその釣りに最適なアクションだったりする事があるから。
もう1つはリビルドして全然味付けの違うロッドに産まれ変わらせる事ができるからです。
一周回って別の釣りに最適なロッドになる
自分の場合ですが、イマイチ使いどころがないと思ってたロッドが一周回って別の釣りに使ってみたらメチャやりやすかった事が何度もありまして。
例えばですが、数年前に旧エクスプライドの170M-PFというロッドを買ったのですが、元々ジグやテキサスをライトカバーで使う予定でした。
でも思ってたよりもだいぶマイルドで、カバーテキサスにはあまり感触が良くなかったんです。
7フィートなので小回りも効かせにくいし、ハリがあるので巻物にはイマイチ使いにくい。スピナーベイトならまあ使えない事もないけど、最適かというとそうでもなく。
結構ティップアクションなので根がかりは取りやすいけど、重いリグだとアクションが死んでしまうというか。
なのでメインロッドとして出番があまり無かったのですが、ある時そのロッドがメチャメチャ活躍する事になるんです。
亀山ダムでのカバーネコ専用機として覚醒するんですよね。
ハリがあって適度に柔らかく、でもバットはまあまあ強め。ティップアクションなので軽いリグの根がかりは外しやすく、長さがあるのでピッチングで飛距離が出せる
ベイトフィネスリール×PEラインと合わせる事で、ネコリグでのカバー撃ちが劇的にやりやすいんですよ。
これまで何度も売ってしまおうか悩んだけど、手元に残しておいて良かった。
ほんの一例ですが、こんな経験が何度かあったりします。
リビルドで産まれかわる中古ロッド
もしかしたらこっちが本命の理由になるのですが、特に型落ちのロッドはリビリドで全然違うロッドに産まれ変わります。
今自分の中でのマイブームがロッドリビルドなんですが、最近では中古ショップに行ってわざわざ古いロッドを物色して作り直したりしてるぐらいですから(笑。
手持ちのロッドも結構イジっていて、ガイドを変えるだけでも別のロッドに産まれかわります。
ガイドの数や大きさ、ガイド間の間隔を開けたり詰めたり。
調子に乗ってダイナミックにリビリドすると買うより高くなる場合がありますが、その楽しさはプライスレス(笑。
もともとTD BATTLER LIMITED HARRIER 80という古いロングロッドをPEライン仕様にするためにガイドを変えたのが始まりでした。
スパイラル仕様ししたり、マイクロガイド化したり、現在はまた外して別の仕様にするつもりです。
あまり繰り返すとブランクスに良くないのかもしれませんが、ハリアー80は現在合計4本所有してるので、一本は完全に実験用となってますね(笑。
良い仕様になったら残りの3本も変えてやろうと思ってます。
ベイトロッドをスピニングロッドに
リビルドで手持ちの使ってなかったロッドをイジって面白かったのは元々ベイトロッドだったものをスピニングにしてやった事ですね。
『fenwick ELITE ELT 68C MH J』というロッドを持ってたのですが、結構古いモデルで史上価値はほとんど無かったと思います。
売ってもお金にはならなかったでしょうし、もう捨ててしまおうかと思ってたんですよね。
ある時パワーフィネスに目覚めて、でも超絶下手くそで。これはロッドに問題があるのではないかと考えます。
もっとメチャクチャに強めのロッドでやってみようと思ったのですが、市場に中々そんなようなロッドが無くて。
そこで使ってなかったジグ用ロッドをスピニングロッドにリビリドしてやろうと思いついたんです。
じつは完成したロッドはあまりにも強すぎて全然使ってません(爆。
でもやってみないとわからない事ってあるんですよね。メチャクソ強いスピニングロッドを実際に使ってみていろんな不具合がわかったんですよ。
こんな事を新品のハイエンドロッドではヤル気にならないです(笑。古いロッドを捨てずに持ってたからこそです。
そしてロッドをバラしたりすると、構造とか味付けを理解できるんですよね。
中々ロッドをバラして味付けが変わっていく過程を体感する事ってないじゃないですか。わざわざ出来合いのロッドをバラしたりしないですからね。
スピニングロッドをベイトロッドに
上とは逆に、スピニングロッドをベイトロッドにリビリドするのも楽しいです。これは主に巻物用として遊んでます。
狙いとしては、タイニークランクやシャッドなどの小型プラグを気持ちよくキャストできるロッドを作りたいと思ってまして。
それがぶっちゃけ、このリビリドは難しくて中々狙ったロッドになってくれません。中古のロッドを触ってみて、「これなら!」と思ってもバラしてみると全然違うアクションだったり。
でも楽しいんですよね。ロッドの構造やメーカーの意図が垣間見える気がして。
そしてそれを自分の狙った硬さやアクションに近づける作業が楽しい。これは中々新品のロッドやハイエンドロッドでは出来ないですよね。
シャッドや小型クランクはわざわざベイトタックルで投げなくても、スピニングロッドで投げれば済む話。
そこをあえてベイトロッドで投げるところが楽しいんですよね(主観。
おそらく市場のニーズ的にもそんなロッドの需要が少ないからなのか、中々市販でこの手のロッドって無いんですよ。
「それなら自分で作っちゃえ」と。
でも新品のロッドや高価な価格帯のロッドをバラすのはちょっとアレがアレじゃないですか。
そこはやっぱり中古の安いロッドとか手持ちの使わないロッドの方が思い切っていけますよね。
ロッドの事なんて何もわかって無かったのかもしれない
新品で買ったロッドもカタログスペックを見て、何となくそれに寄せた使い方をしてきましたが、果たしてそれが正解なのかどうか全然自信がありません(笑。
手持ちのロッドをいろんな釣りに使ってみて、自分はロッドの事を何もわかってないんだなーと痛感してます。
ましてやロッドをバラして裸のブランクスにして、そこからパーツを1つ1つセットしていって完成したロッドを使ってみると、全然想像と違ったりするんですよね。
適度にマイルドなパワーフィネス用ロッドにするつもりが、ガッチガチでパンパンのパワーロッドになっちゃったり(笑。
ベニョンベニョンのスピニングロッドだと思ってたのが、ガイドを外してみたら結構シャッキリした張りのあるブランクスだったり。
市販のロッドって本当に絶妙なバランスが組み合わさってあのアクションになってるんですね。そこにはビルダーさんやテスターさんの膨大な経験値と労力がかかってる訳です。
それを考えずに、手にしたロッドをただ使ってあーだこーだ言って、合わないと思って手放したりしちゃうのはもったいないなーと思うんですよ。
その時は自分の意図したものと違うと思っても、環境が許せば手元に残しておいた方が良いです。後々巡り巡って良さがわかったりするかもしれませんからね。
さいごに
自分は基本的に釣り道具は一度買ったら売らない主義です。若い頃はお金が無くてたまにロッドを売ったりしましたが、できれば手元に置いておきたいと思ってたんですよね…。
今はありがたい事に良い環境になりました。ロッドもリールもルアーも、自分が必要だと思えば全部手元に置いておけます。幸せな事ですね。
ハッキリ言ってルアーやワームなんかは「今後絶対使わないだろうなー」と思えるものが沢山あります(笑。
リールも型落ちで使用頻度が極端に低いものは見て楽しむだけのモノになってますし。
その中でロッドは不思議なもので、自分の中で新しくトライする釣りがあったりすると、使わなくなって眠ってたものが最適に思えたりするんですよね。
そしてリビルドしてやると、メチャクチャ愛着が湧いて無駄に使いたくなってしまいます(笑。
そしてまた段々使わなくなって、忘れた頃にまた引っ張り出したりリビルドしたりと、無限ループで楽しめるんじゃないかと思ってます。
そんな感じなので、”一度自分の手元に来てくれたロッドは手放さない方が良いと思う”というお話でした。
ではでは。
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