こだわりの自作パワーフィネスロッド完成!はじめての本格ロッドビルド

何も知らないところから始めてやっと完成したカスタムパワーフィネスロッド。

けっこう昔に買ったベイトロッドが見た目だけはお気に入りのスピニングロッドに生まれ変わったので見てやってください!

眠ってたロッドのリサイクル

みなさんこんにちは、ロッドカスタムにハマってるカケヅカです。

自分は6年ほどバス釣りをお休みしてた時期があるのですが、それ以前に持っていたロッドはけっこう古いタイプなんです。

懐かしのコンバットスティックとか、古いフェンウィックとか、チームUEDA Pro4とか。

Evergreen Combat Stick (9)

コンバットスティックは水没していたのを釣り上げたボート屋の人にもらったもの。これが不思議と釣れるロッドだった(笑。

TEAM UEDA Pro4 FINE LINE SPESIAL

20年以上前に買って使い倒したソリッドティップのスピニングロッド。ガイドをアジング用に変えて復活。でもやりなおしたい気持ちでいっぱい(笑。

その古いロッドをリメイクして現代風(?)に生き返らせてやる楽しさに今ハマってまして。

最初はガイドをマイクロ化するぐらいでしたが、調子にのってグリップの交換にトライしました。

それもベイトロッドをスピニングロッドに変えるという、ロッドカスタム初心者にしてはハードルの高い作業でしたが、出来上がったロッドをみたら愛着が半端ないんですよ。

Custom power finesse rod (14)

生まれ変わった古いフェンウィックのジグロッド。中々暴力的なパワーフィネスロッドになりました。片手でのフッキングは到底ムリ(笑。

何も知らない初心者がロッド一本カスタムするまでの記録として、ブログに書き残しておこうと思います。

基本コンセプト

今回のロッドの基本コンセプトはパワーフィネス用ロッドです。

市販のロッドでは物足りない』、という事では全然なく、むしろ自作して安く済ませようという安易な考えからスタートしました(笑。

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2018年9月28日

そしてどうせ自作するなら出来る限り自分の好みに近づけて、外観をこだわって作ってみたかったんですよね。

それについては別記事で書いてる通りなのですが、もとのメーカーのロゴを残した上でグリップ周りを自分が握りやすいようにカスタムしようと思いました。

ロッドグリップ交換 (2)

スピニングロッドならコルクのダウングリップが好きなのですが、最近あまり採用してるメーカーさんを見ない気がします。

✓check自作パワーフィネス用ロッドのプランを考える カスタムに使ったパーツを紹介

市販のロッドが自分の求めるアクションやパワーバランスだったとしても、グリップやコスメまで100%好みのテイストという事はまずない訳ですよね。

これまで買ってきたロッドに関して見た目はほとんどこだわって無かった(つもり)のですが、いざ自分で作るとなると妄想が膨らんで歯止めが効かなくなってしまいました(笑。

こだわりまくった外観

性能にまったく関係ない部分ですが、コスメなど外観は手間とお金を掛けてしまいました(笑。

ロッドグリップ交換 (4)

リング一個数百円するのですが、ここはケチらずいきました(汗。やはり完成後の見た目が大きく違いますからね。

とは言っても大した額ではありません。コスメリングなどに数千円というレベルです(十分高いか…)。

せっかく作るなら細かい部分にもこだわりたいし、その方が絶対に愛着が湧くと思うんですよね。

リールのカスタムと違って、一度付けたら取り外しはできないのがロッドカスタムですが、そこは思うままにやってみようと思いました。

グリップのエッジ部の仕上げを誤魔化してくれるという意味もあったりしますけどね(笑。

ロッドの感度は密着度

やはりグリップ周りのカスタムは苦労しました。

ロッドグリップ交換 (15)

テサテープを巻いて内径を調整。ギュウギュウにハメ込んではありますが、それでも感度的には微妙なのかも。使ってみないとわかりませんが。

取り外しも大変でしたが、新しいグリップの接着はこれで良かったのか今でも疑問です(笑。

ロッドグリップ交換 (27)

超苦労したグリップ外しの作業。もっと効率の良い方法を開拓しなくては…。

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2018年10月24日

ロッドの感度はブランクとグリップの密着度が大事だという事ですが、今回グリップの接着はテサテープを使って太さを調整しました。

このテサテープというもの、本来は耐熱テープという事で別の用途に使うものをロッドカスタムに流用してると思われます。

ロッドグリップ交換 (12)

ロッドビルドをやるまでまったく知らなかったテサテープというもの。元々何に使われてるのは調べきれなかった(笑。どなたか知ってる方いたら教えてください。

自分で色々と調べた結果、多方面で一般的にロッドカスタムに使われているようです。

耐食性にすぐれ、適度にクッション性も良いらしいのですが(自分調べ)、それがロッドの感度にはあまり向いてないという話しもありまして。

ほんの少し巻くだけなら便利なのですが、自分が今回作業したロッドには隙間が多く、テープを多めに巻いてしまいました。

ロッドグリップ交換 (14)

内径の調節は楽。ちょっと固いくらいにしておくのがコツか。

テサテープで嵩上げ

接着剤が入るスペースを確保するために隙間を空ける。一度接着したら後戻りはできません(苦笑。

それを”硬化した後も柔らかいエポキシ接着剤”で固定したんです。

それらがクッションになり、手に伝わるロッドの感度を下げてしまってるかもしれません。

でもまあ、PEラインを使ったパワーフィネスロッドだし、カバーの中を釣る事が前提ですから、そこまで繊細な感度は求めてません。

亀山ダムのヘビーカバー

こんなカバーにネコリグやスモラバを入れるので、ヤワなロッドではフッキングが決まらないのです。

とにかく使ってみて判断するしかないですよね。

市販のロッドをカスタムするメリット

市販のロッドをカスタムする大きなメリットとして、パワーやアクションをあらかじめ把握できているという事があります。

Fenwick

年季の入った外観。じつはトリガーを削り取ってあり、売れないと勝手に判断して手元に残してあったロッド。捨てる寸前だった(笑。

広い意味でロッドビルドには二種類あって、裸のブランクから作り上げるロッドビルドと市販のロッドをカスタムするロッドビルドです。

市販のロッドをカスタムする事をロッドビルドと呼ぶのかわかりませんが、ここではそう呼ぶ事にしますね。

自分が今回トライしたのは後者で、手持ちの使ってないロッドをリサイクルしたという感覚です。

それが不思議なもので、捨てる寸前だったロッドが愛着の塊のように生まれ変わった訳ですから。

Fenwick-2

3/8oz~1/2oz程度のラバージグをやるために買ったロッドでしたが、ちょっとマイルドでイメージに合わなかったので結局あまり使わずに寝かせてたフェンウィック。

Fenwick-3

ベイトロッドとしてはマイルドでしたが、パワーフィネス用のスピニングロッドとしてはパワフル。絶対に売れ筋にはならないであろう偏ったロッド(笑。

使用感がわかってるので完成したあとの感触がイメージできるんですよね。

作業は大変ですし、見た目は多少落ちますが、市販ロッドをカスタムする意義は大いにあるように思います。

用途が明確

上にも書いたように、元々自分が所有していたロッドをカスタムするのは用途が明確だからです。

今回はバチバチのパワーフィネス用ロッドを作るという意図があったので、MHのジグ用ベイトロッドをベースにしたんですよね。

Fenwick ELT

昔からFenwickのロゴが好きで、憧れでもあった。それもありネームの部分は残してカスタム。

これが市販のロッドのままだったり、裸のブランクから作り上げる時にはわからない部分です。

市販のロッドで自分の考える完璧な用途のロッドがあれば良いですが、それはまずありえないですよね。

コスメも含め、どうしてもメーカー独自の色というかコンセプトがありますから。

亀山ダム レンタルボート&エレキスタイル

こうしてみると本当にロッドメーカー各社味付けが違いますよね。基本的にロッドメーカーにこだわりはないです。メーカーミックス上等(笑。

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2017年10月29日

そして人間一人ひとり体格や体力、性格も好みも違いますから、市販のロッドが完全に自分に合うという確率は非常に低い。

もちろん〇〇専用と謳ってるロッドを使うと、その釣りが上手く出来るという事はあると思います。

でもそのロッドにたどり着く前に何本も試してみないとわからないですし、その労力と財力は大変なものですからね。

ある程度やってみて腑に落ちない場合、「自分で納得のいくものを作ってしまう」というのが最終手段ではないかと思いました。

さいごに

2018年の後半はロッドカスタムにハマってるのですが、自分でも不思議なくらい楽しいんですよね。

ガイドスレッドは均等に巻けなくて隙間だらけ、コーティングはムラだらけ(苦笑。

ロッドガイド交換

こうしてみると酷い仕上がり(苦笑。これも手作りの味という事で多めに見て頂けたら…。

各種パーツ類は品番をちゃんと調べてなくて、合わないものを買ってしまったりと、ドタバタでした。

それでも出来上がったロッドが我が子のように愛おしいというか、なんかわからないですけど嬉しいんです。

ロッドカスタムって一発勝負なので、作業がイチイチ決断の連続なんですよね。

後戻りできない緊張があるというか(笑。

接着剤とかコーティング剤は使い切りですから、意を決して作業を進めるんですよ。そして乾燥まで待つ時間のソワソワ感。

失敗した時の落胆、上手くいった時の感動の繰り返し。

そこらへんはルアー作りに似てるかもしれないですね。

もう完全にハマったので、また別のロッドをカスタムしようと思います。

もしも使ってない古いロッドが眠ってるなら、自分のようにダメ元でロッドカスタムにトライしてみるのも良いのではないでしょうか。

ではでは。

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