いつになく練習をして望んだ房総チャプター2020開幕戦でしたが無念のデコ。
その中で自分が痛感した決定的なスキル不足など、今足りないものを備忘録的に書き残しておきます。
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試合本番までの準備 亀山ダムのプロガイドに乗船
こんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。
自分的に相当気合を入れて挑んだ房総チャプター2020開幕戦でしたが、結果的にNBNFで参加点のみとなってしまいました。
長年通っているにも関わらずイマイチ春バスの行動パターンを把握できないので、試合当日に向けてなりふり構わずできる準備をしようと思って動いたんですけどね。
具体的にはプロのガイドの方2名にお願いして、エリアや釣り方を見せてもらう事に。何なら自分はバックシートでロッドを握らず、前で一日釣りをしてもらおうと思ってたぐらいです。
実際には前で釣りを見せてもらいながら、自分の釣りも見てもらったのですが、そこでは自分に足りないものが色々と浮き彫りになり。
試合までの短い期間でやるべき事は明確になったので、振り返ってみれば非常に有意義な時間だったなと。
特に板山さんに教えてもらったミドストは、エリアや釣り方がこれまで自分の中には全くなかったものなので、今後の亀山ダムでの春の試合で長くキーになるものなんじゃないかと思ってます。
ロッドをはじめリールやライン・ルアーの選定、なにより春の状況に応じたエリアのチョイスは凄く勉強になりました。
今回の試合に関しては自分の成熟度が足りないせいで機能しなかったですが…。
つばきもとボート・山ちゃんガイド
板山さんガイドに続いて、試合一週間前には『つばきもとボート・山ちゃんガイド』に乗せて頂きました。
『山ちゃんガイド』は亀山ダムつばきもとボートのスタッフ山下さんが、ボート店のお客さんに対して行っているサービスで、特に初心者の方に好評だそうです。
人気の理由はお値段と釣果。季節や状況にもよりますが、良い時期には釣り歴の短い人でも二桁以上釣らせる上に、お値段が通常のガイド料にくらべて格安。
つばきもとボート発信のブログには連日好釣果が上がってるので、気になる人は問い合わせしてみる事をオススメします。
その山ちゃんガイドですが、もちろん初心者限定という事はなく、それなりにキャリアの長い人にも対応してくれます。
自分は無駄にキャリアだけは長いですが、苦手な春の亀山ダムで何とか一本キーパーを釣るために色々アドバイスを頂きながら一日釣りをしてもらいました。
山下さんは飄々としていて一見オーラが無いように見える(大変失礼)のですが、じつはその腕前はかなりのもの。特にカバー撃ちのレベルは凄まじく、自分の釣りが全然ショボいという事を痛感させられてしまいました。
ライトリグを使ったミドルレンジの釣りから、パワーフィネスを交えたカバー撃ちを教えて頂き、これが今試合の自分の核となる訳です。
前日練習1日め
房総チャプター2020開幕戦は前日の二日間プラに入りまして、練習一日目は主要なエリアをザックリ見て回ろうと考えました。
おはようございます‼️
チャプター房総のプラ一日目です(^.^)なぜかつばきもとボート満挺みたいです
連休明けの月曜日なのに凄いな(゚A゚;)
では行ってきます‼️#亀山ダム#つばきもとボート pic.twitter.com/SnvEKAfhfP
— かけづか:KDW代表 (@kakedukaSS) March 22, 2020
細かい状況については割愛しますが、この日のクライマックスは午後。よりとも島の反対側、2019年の連続災害で新たに発生した大規模な崩落跡。ここでかなりバイトを得ます。
ただし魚は一本もキャッチできておらず。理由は”掛けても取れない場所にルアーを入れたから”(笑。
具体的には岸ベッタリの薄ゴミにドラクロ4.5✕1.8gシンカーのカバーネコを入れて、数十秒ロングシェイクしてるとバイトが出るというもの。
しかしいくら食わせ方がわかっても獲れなければ意味がないですよね。いや違うんです。
この日はカバーをあまり想定してなく、ハリアー80を一本しか積んで無かったたんですよ。そのハリアーには別のリグがセットしてあり。
つまりハリアーを使えば穫れるんじゃないかという妄想寄りの確信があったんです。
しかも”誰もそこにはルアーを入れないだろう”という、かなり混み入った場所でもあったし。
試合当日は午後水温が温まった短い時間が勝負になる事は明白。
試合での帰着は14:00な上に、試合会場がつばきもとボートなので、スタート地点から1番遠いよりとも島は釣りをする時間はかなり制限される訳で。
だからこそ逆にリスクを取る価値が充分あるなと。
プラはもう一日あるので、細かい釣り方は明日煮詰めようと思いながら一日目のプラ終了。
前日練習2日め
直前練習は爆風吹き荒れる過酷な状況になりました。朝イチはまだ良かったのですが、9:00時を過ぎた頃からだったか、エレキで止まってるのも困難なほどの強風。
それでも昨日の午後に見つけたパターンを検証するべく『よりとも島』へ向かおうとします。が、トキタボートを超えて本湖を縦断しようとして、白波が立つほどの荒れ方にビビって断念(汗。
じつは自分の中に迷いがあり、”釣れば終わってしまう可能性があるカバーの釣りを、前日念入りにチェックする必要があるのかどうか”という。
ただし春の大規模カバー、魚の供給は少なくないという感触もあり。今日釣り方を詰めておかないと、明日釣りする時間は極端に少ないはず。
迷いに迷って、強風で釣りにならない事もあり、狙いのカバーを温存する事に。
他のエリアも爆風でまともに釣りにならない事から、あっさり昼にプラを切り上げました。
エリアと体力の温存が吉と出るかそれとも…。
プラ2日目は昼で上がって体力温存(^.^)
1発7kgのリチウムは部屋まで楽々運べて助かるなー🎵
ちょっこっと昼寝しちゃったので、夕飯食べたら糸巻き替えなきゃ。
明日の目標は毎年同じでデコらない事です。#亀山ダム#チャプター房総#湖畔の宿つばきもと pic.twitter.com/Hx0DHZcnuT
— かけづか:KDW代表 (@kakedukaSS) March 24, 2020
試合本番
そして迎えた試合当日朝。昨夜の冷え込みでデッキが凍りつくほどの寒さ。
今回の試合、自分のプランは朝ロングランして笹川方面で時間を使う事。
開幕戦は朝の受付けでいつもより時間を食うので、ただでさえスタート時間は一般アングラーの出船時間より遅く房総チャプターですが、加えてさらに30分は遅くなったでしょうか。
結局一般の出船時間の6:00から遅れること一時間半、7:30にスタート。
ハイシーズンなら朝の貴重な時間になるべく早くキャストしたいところ。でも春、前日前々日が真冬の寒さ&爆風だった事もあり、本命のカバーが機能するのは水温が上がる昼近くからが勝負と見る。
そんな訳で、今試合では朝の移動に時間をいくら使っても良いと判断。
まずは本命ポイントに近い笹川筋入り口まで一気に移動。『よりともボート桟橋対岸の道路跡』からスタートフィッシング。
シャッド・ミドスト・ダウンショットが不発
本命ポイントであるカバーに入る前にキーパー1本入ってくれたら、その後のメンタルが全然違ってきますから、”あわよくば”を狙います。
これまでガイドで教えてもらった釣り方、シャッド・ミドスト・ダウンショットで隈なく探りますが無。
シャッドは何種類か用意していて、基本となるHUシャッド60を中心にソウルシャッドやEGバンクシャッド・シャドクラっぽいグランサーチャーなどを使い分け。
ミドストはイタヤマンガイドの時に使っていたウープスがNBCでは使えないので、それに変わるワームをいくつか用意。
ディスタイルのヴィローラやTIMCOスーパーリビングフィッシュ、フラッシュJやエンジンのライクなどなど。それらにHPシャッドテールなども加えてダウンショットにも使いましたが反応なく。
魚探には魚の反応がバリバリあったので、なにかやり方があったと思うのですが、もしかしたら自分の気持ちがカバーに向いていて、ライトリグに集中しきれて無かったかもしれません。
AM10:00時、本命カバーに
自分の魚探の水温が12℃を超えたらカバーに行こうと決めていて、前日の冷え込みからそれが昼前ぐらいになるだろうと予想してたのが、晴天無風により水温上昇が早い。
みるみる表示の温度が上がり、GARMIN echoMAP 95SVの表示でAM10:00には一旦水温表示が12℃を超えてしまったので、もう我慢できずにカバーへ。
そうは言っても本命カバーはまだ触らず、周辺の薄ゴミが溜まってるバンクべたべたにカバーネコを撃っていきます。
しかし無。まだカバーに入ってきてないのか、それとも居るのに口を使わせられないのか。
山ちゃんガイドの時に痛感したのは自分のキャスト精度の低さで、春は特に狙ったスポットの1番良いところに一投でキャストを決めないと食ってこないと思って間違いなく。
そのキャストが毎回できるかどうかが春のキモなのかなと思ったり。いや、春だけじゃなくて毎回のキャスト精度を高める事は今後の課題ですが。
いよいよ本命カバーを攻める
時間と共に水温はさらに上昇、魚探の表示で12.5℃を超えたのが11.00時頃。我慢に我慢を重ねて、満を持して本命にカバーに。
ちなみにここまででエリアのバッティングは一切無し。しかし11時を回った頃からポツポツと他の選手の姿が。
水温が上がるのをまっててカバーを触りに来たとしたら、やっぱりさすが過ぎる房総チャプター。
この時のために前日宿で用意したセッティング、ハリアー80にPEライン2号にリーダーフロロ16ポンド、NSSフック1/0にドラクロ4.5のカバーネコ・フリップ仕様は良い感触だったのですが、いかんせんバイトがなく。
ぶっちゃけデカバス一発狙いではなく、ナイスキーパーをカバー奥で掛けても無理やり引っこ抜けるセッティングにしたつもり。
前々日のプラではパワーフィネスで掛けたバスを数本バラしてたので(ブレイクではなくフックオフ)、フッキングと同時に抜き上げられればキャッチできる確信があったんですけどねぇ…。
それもこれもバイトが出ない事には立証できず。
タックルの差が釣果も分かれ目か
自分がカバーを攻めあぐねてると、大規模崩落から少し離れたところを釣っていた選手がナイスキーパーを釣り上げるシーンを目撃。
中々ショッキングなシーンでしたが、逆にこのエリアには”シャローに食うバスが居る”と確信。
自分のスポットを信じて色々やるも、時間だけが過ぎていき、結局タイムアップ。
気になるのはロッドの違いで、プラでは柔らかめのパワーフィネスロッド・スペルバウンドコアSCS-66-1/2ML-STを使った繊細なシェイクでバイトを出してたのに対して、本番ではハリアー80。
じつはプラで、ハリアー80改でもドライブビーバー3.5のリーダーレスダウンショットで何回か掛けてバラしてたので、試合当日はハリアー80を合計3本積んで挑んだんですよね。
もちろんプラで反応があったスペルバウンドコアSCS-66-1/2ML-STでも本命カバーを攻めてみたのですが、その日は最後まで反応がありませんでした。
魚をキャッチした選手との差は色々あるとは思いますが、その1つはタックルの煮詰め具合だったのかもしれません。
これは来年春までの大きな課題となりました。
かけづか的まとめ
試合の結果を公にする事はNBC的にアレなのだそうで、詳しい結果は載せませんが、史上稀に見るローウエイト戦でウエイイン率もかなり低かった今戦。
”だからデコってもしょうがない”とは全く思いません。
自分的には結構魚に肉薄してたと実感できる試合でしたが、キャッチできなければ、結果がでなければ意味がないですよね。
房総チャプター2020開幕戦はまたしてもデコ。キツい。
なりふり構わずガイドをお願いして、前日練習も2日入っての結果なので何も言い訳できません。
ここ1ヶ月の間の収穫は多かったし、自分自身確実に成長できた実感はあるけど、何より結果が欲しかった…。
全力でキーパー1本獲りにいったけど、
— かけづか:KDW代表 (@kakedukaSS) March 25, 2020
「釣りはそのプロセスが大事」とは良く言いますが、それは最終的に狙って釣るために必要な事。
トーナメントをやる上では結果がすべてであり、どんなに考えて準備しても釣れなければダメな訳で。
しかしながら釣りやトーナメントに終わりは無いので、釣れなかった現実を受け止め、次に活かすしかないのも現実。
今回試合当日を含めて色々考え実践した事を、来年の春に再現させる事ができる可能性があるのがバス釣りです。
今年取り損なった魚を、来年はキャッチできるよう忘れずにいようと心に近いました。
とまあ、なんか自分らしくない硬い文章になってしまいましたが、とにかく悔しい。
これで6回目の房総チャプター開幕戦でしたが、キーパー1本が遠い。それでも辞めるという選択肢なんかある訳なく(笑。
「いやー俺も昔は春苦手だったよー」「えー、カケヅカさんでもそうだったんですかー」
とか言う未来を目指して頑張りますぜ!
ではでは。