【2020年1月リライト】
2018年12月の18バンタムMGL用オフセットクラッチを皮切りに、KDWで不定期に続けているTwitter上での無料プレゼント抽選会について自分の考えを書いてみます。
リールカスタムパーツの自社商品のプレゼントは、かなりズルいなーと自覚してます(笑。
【ページへのいいねかツイッターフォローしてもらえると最新記事をお届けできます】
濃い読者濃いフォロワー
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカです。
無料プレゼント企画を最初にやったのが2018年12月の18バンタムMGL用オフセットクラッチでしたが、ほとんどTwitterでの告知にも関わらず、左右合計100個が40秒で完売したそうです。
その時はHEDGEHOG STUDIOで販売してもらい、カートに入れてポチるとゼロ円で買える企画でした。
その後Twitterの自分のアカウントで無料抽選会という方式に変え、これまでに不定期で22回の抽選会を開催し、そのどれも盛況でした。
いつもブログを見てくれてる人達やTwitterをフォローしてくれてる方々に拡散してもらったおかげですが、濃い読者さん、濃いフォロワーさんと繋がってるからこその盛り上がりだったと自負してます。
自分はフォロワーさんが喜んでくれて、その上で商品の宣伝&アンケートによる貴重な情報収拾になり、フォロワーさんはノーリスクで商品が手に入る可能性があるのでwin-winですよね。
なによりプレゼント企画自体をお祭りとしてお互いに楽しめる事に意味があると思ってます。
ただしこの手の企画はすべての人が良く思ってるとは限らないようです。
無料プレゼントは悪手か
Twitter上での無料プレゼント抽選会は賛否両論ですが、自分は続けていくつもりです。
たしかに小売店さんや他のメーカーさんから見たらおもしろくないでしょう。お店に陳列してるのと似てる商品を”製造元が無料で”配る訳ですからね。
なのでこちらの配慮としては、なるべく発売前の商品だったり売り物にならないB品だったり、製品にできないイレギュラー品に限定してます。
ただ、じつはこの手法ってメーカーさんや小売店さんが当たり前にやってる事と同じなんです。
たとえば釣り雑誌には毎月『無料の読者プレゼント』ってあるじゃないですか。あれと一緒ですよね。
小売店さんも季節の節目にセールをやったりしますが、それも宣伝広告のために採算度外視してお客さんに喜んでもらうための戦略でしょう。
この手の企画って宣伝広告なんですよ。マネタイズを後ろにずらしてるだけなんです。
これで無料の商品だけが出ていって、正規の商品が全く売れなかったら意味はありません。
無料だからこそ最高の商品を
売りたい商品と無料で提供する商品を分ける考え方もあると思いますが、自分の場合は無料だからこそ最高の商品を出したいと考えてます(たまにB品をだすけど…。
お店やメーカーの方針によって変わりますが、試供品のような簡易的な商品をおまけにして正規品を販売する手法は良くみますよね。
それって大きな店舗やメーカーの戦略です。個人でやってる自分のような小さいメーカーは真似できません。
大企業のような戦略は逆立ちしても無理なので、そのかわりに無料で配る商品を出来る限り最高のクオリティーで提供する事が対抗策になります。
まあ最高と言っても製品版と全く同じものを出すという事ですね。それをTwitterでやる事に意味があります。
受け取ってくれた方が商品を宣伝してくれるから。
これがハガキで応募してもらっても、口コミでしか拡散されませんからね(笑。
信頼の積み重ね
Twitterを商売のツールとしてみると非常に優秀です。ただ信頼を積み重ねてれば良いだけですから。
自分の考える信頼とは、まずメーカーとして顔と名前を出すこと。これはハンドルネームでも何でも良いのですが、コロコロ名前を変えない事が大事だと思います。
自分の場合は”カケヅカ”というのがレアネームなのでラッキーでした。
ちなみにインターネットに出会うまで自分の名字が嫌で嫌でしょうがなかったですが、レアネームのおかげで覚えてもらいやすいのは大きなメリットです。今はご先祖様に感謝したいですね(笑。
なのでよくある名前の方はハンドルネームで商売するのも良いと思います。ただ頻繁に名前を変えると怪しまれるのではないかと思いますよ(笑。
そして制作工程を公開すること。これも自分だけだと思いますが、なんのしがらみもなく製品の製造工程を開示できるのは強みだと思ってます。
16レボ用クラッチがバレル研磨から上がってきました‼️
これから検品して仕分け。
年内リリース出来るのか⁉️ pic.twitter.com/7BOW7MAxjU
— かけづか:KDW代表 (@kakedukaSS) December 10, 2019
普通は販売まで詳細な情報は出せませんからね。
そしてなにより大事なのが、当選した方のハンドルネームを公開する事です。
その理由は「本当に抽選やってるの?」とか「本当に商品をもらえるの?」という疑念をなくすためですね。これの副産物として、応募者さんの知り合いが当選したりすると、ちょっと身近に感じてもらえたりするみたいです。
商品をTwitter上で露出する事を強要しませんが、ほとんど全員の方が当選した商品を公開してくれます。
こちらも全力でそのTweetを探し出してRTするようにしてます。これは睡眠時間を削ってでも出来る限りやります(笑。
無料企画の効果
「無料企画が終わったら正規の商品は売れないのではないか?」、という心配は杞憂でした。
無料で商品を手にしてもらった結果、そのクオリティーに納得してくれた方々が正規品も次々と購入してくれたんです。
クラッチをまとめ買いしてくれる方や、スタードラグやスプールを同時に購入してくれる方が結構いまして、本当に感謝です。
抽選に漏れた方が製品を購入してくれる例もありましたし、無料企画はやり方によってもの凄い破壊力があるとわかりました。
ただしそこにはコツコツ積み重ねた信頼があってこそだと思います。
仕事としてブログやSNSでの活動
活字で発信をするのが好きなのですが、どう見ても遊んでるようにしか見えないのが悩みでした(笑。なのでそれが売り上げに繋がる事を証明できれば、毎日堂々とやれると思ったんですよね。
ブログやSNSをやってみてわかったのですが、個人でメーカーをやる場合、工場で製品を作ってるだけでは今の時代売れません。
個人でやってる小さなメーカーは、大企業のような分業制という訳にはいきません。
社長自ら(自分しかいませんが)製品のクオリティーや製造工程、販売時期などを発信する事が大事だと考えてます。
そしてどんな人間がその製品を作ってるのかというのは大事な情報です。お金を払う価値があるか常にユーザーから見られてると思ってます。
まあ子供と遊んでる事とか、釣り以外にもくだらない事を書いたりします(笑。それも含めて「こんなオッサンだけど良かったら買ってね」というスタンスですね。
さいごに
冒頭のリード文で書きましたが、自社商品を無料プレゼントできるのって”凄い強み”だと思ってます。
リールパーツは1個1個が封筒で送れるほど小さくて送料も安く、梱包の手間もさほど大変ではありません。量産はNC切削機械がやるので数のコントロールが容易です。生産時に最初から無料プレゼント分を多く作っておけば良い訳ですよ。
そして当選した人に使ってもらう事で、商品が勝手にフィールドで宣伝してくれるんですよね。KDW商品は幸い類似品が少ないので、見ればすぐに違いをわかってもらえます。
商品を作るのはNC機械で、自分の手で直接作る訳ではないし、手で作ろうと思ってもできません(笑。そして生産体制に入ってしまえば自分の手は空くので、そこで出来た時間を宣伝広告にあてる事ができるんですよ。
なぜこれにもっと早く気付かなかったんだろうと(爆。
つまるところ、製品を買ってもらうための戦略としてTwitterで無料プレゼントする訳ですが、こちら側だけにメリットがあってはダメですよね。
出す方と受け取る方、両方にメリットがあれば良い訳です。そのためには外れた方のリスクは最小限にならなくてはいけません。
フォローしていただき、応募フォームに記入してもらっても抽選に外れる人の方が圧倒的に多いので、せめてお祭りとして盛り上がってくれれば良いかなと。
そのためにはプレゼントする商品がそれなりに良いものでないと盛り上がらないですよね(笑。
自分の場合、使いかけのワームのパックを出してもだれも欲しくないでしょう(爆。
有名なバスプロの方や人気メディアプロの方とは違うので、自分は自分の作った製品が自分の顔だと思ってもれえれば幸いです。
駄文失礼しました。
では。