モノを作る人と無理難題を言ってくる人と価値が理解できない人の話

若い頃からモノ作りを生業としてきて思う事をツラツラとほざいてみたくなりました。

 

非常に高圧的かつ自分勝手な考え方なので、気分を害するかもしれません。

 

その際には無理せずページを閉じて頂けたらと思います。

 

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モノの価値を何で測るのか

 

みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカです。

 

自分だけかもしれませんが、最近ネットなどでモノの価値がわからない人の話を良く目にします。

 

ハンドメイドで作ったものを手売りしてると、「原価安いのにその値段はおかしいだろ」的な事を言われたというアレですね(笑。

 

釣りの世界で例えると、ハンドメイドルアーなどをイベントで手売りしてるところで値段に文句を言ってくるヤツがいるとか。

 

これに対する作り手の答えは決まっていて、苦労して身につけたスキルを、製品に対して時間と労力をフル投入して作ってるのだから単純に人件費な訳です。

 

その作り手が製品を完成させるまでのありとあらゆる事が、その製品のテイストに反映されてるんですよね。

 

かのピカソの名言、「30年と30秒ですよ」の話は自分の中での免罪符のようになってますからね(笑。

 

なんだって原価はゼロ

 

非常に不毛なやり取りなのですが、文句を言ってくる輩は原価でしか製品の値段を見ないので、作り手の過去の努力とか、その人が自分自信に投資してきた時間やお金はまったく見えてないんですよ。

 

自分も同じ作り手として、適正な価格を提示した時に意味なく値切られるのは腹が立ちます。

 

その製品を作るために自分の人生すべてを掛けてると言っても全く大げさではないからです。

 

よく原価がどうのって言う人いますけど、結局世の中のものすべて元は原価ゼロじゃないですか(笑。

 

料理の食材だって建物だって、自然に生えてる植物や動物だったり、鉄鋼だったりする訳で。

 

そう考えると製品単価を原価で考えるのがいかに意味ないかわかりますよね。

 

結局は人間なんですよ。すべては人件費。

 

金属を加工するために設備をしても、作る人間にスキルがなければなにも作れないんです。

 

それをもっと安く売ってくれと言われても、間接的に「お金をください」と言ってるようなもんですよね(笑。

 

無理難題をふっかけてくる人種

 

今の仕事をする以前の話ですが、受注生産100%で生計を立ててました。

 

なので取引先の言いなりです。

 

金属加工の工場というのは一緒なのですが、材料は支給、単価も納期も決まってるので、納品が間に合わなければ寝ないで仕事をしました。

 

そして何か不具合があるとすべて加工業者のせいにされてましたね。

 

これでは自営業であっても自営業ではなくて、取引先の下請けとして奴隷状態です。

 

それもこれも、自分にスキルや知識がないから搾取されるんですよね。もちろん自社製品を作って自立するという思考は停止してる状態でした。

 

無理難題としか思えない事を当たり前に受け入れてましたが、あるキッカケで目の前の世界が大きく変わる事になります。

 

図面の読み書きができないと必ずモメる

 

自分にとって大きな転機となったのは図面の勉強を始めてからですね。これはモノ作りをする上で超重要な事でした。

 

それまでパソコンというものに触った事がなく、図面といえばFAXで送られてくる雨ザーザーな紙の解読作業からでしたから(笑。

 

下手をすると手書きのマンガのようなものが送られてきて、縦横の寸法もメチャクチャで、完成形が想像も付かない状態のものも多くありました。

 

そこで電話で打ち合わせをするのですが、書いた本人も良くわかってなくて、結局不明な点があると都度電話や直接会いに行って確認しながら作業するという感じで。

 

メチャクチャ効率悪いのですが、当時はそれが当たり前でしたが、ある日パソコンを買ってフリーのCADソフトで図面を清書してみたんです。

 

マンガのような手書きの図面(のようなもの)の寸法を正確に再現してみると、イメージとは全然違う形になってビックリしたのを覚えてます(笑。

 

こちらが清書した図面を提示すると、相手先の担当者は何も言えなくなり、その後くだらない不具合は全くなくなりました。

 

そうなると自分としても、これまで奴隷のように使われてた事がバカらしくなってきます

 

だってもっと効率の良い仕事を選べるようになってきたので。

 

仕事ができる人間は図面を理解してる

 

図面は作り手にとって保険であり武器であり強力な味方なんです。逆に図面を読めないと良いように利用されてしまいます。

 

加工工程を理解して、正確な見積もりを出せますし、無理難題を言われても反論できますしね。

 

そしてそうなると、相手先の担当がじつはそれほど仕事ができる人間ではない事がわかってくるんですよ(笑。

 

まず図面をまともに読めない時点で良いものを作れる訳がないんです。

 

わからないのを相手に押し付けて、不具合が出たら相手のせいにして逃げてた訳ですから、正確な図面を突きつけられると逃げようがないんですよ。

 

図面にはそれだけ効力があるんですよね。

 

専門的な話になりますが、公差や条件などを細かく設定して、ある意味契約書的な意味もあるのが図面なので、図面通りに作れば作り手には何の落ち度もないんです。

 

もし寸法や仕様に間違いがあったとしたら、それは図面に問題がある訳で、設計した人間やそれを承認した人間の責任なんですね。

 

良くも悪くも図面通りのものしか作れないんです。

 

図面を読めない人が承認の印鑑を押すと大体トラブルが発生しますが、それは作り手には何の責任も無いことですからね。

 

割に合わない仕事は切る

 

図面をCADで書く事はすごく楽しくて、自分の好きなものを好きなように作れるようになっていきます。

 

受注仕事の図面と値段を提示されて、それがとても割に合わないとわかると蹴るようになってきました(笑。

 

というか、それまでがあまりにも酷い扱いだったと自分に腹が立ってくるんです。でも知識もスキルもなく、勉強してこなかった自分のせいですからね。

 

それからは自分に投資する事の大事さを痛感して、加工に関してたくさん勉強するようになってきました。

 

本もたくさん読みましたし、わからない事があるとネットで調べるクセが付きました。

 

そうしてるうちに、自分の趣味のものを自分で図面を書いて自分で外注して、自分で販売するようになってきます。

 

ネットオークションなどでラダーを売ったりしてましたが、やり方を考えるとちゃんと適正な価格で買ってもらえましたからね。

 

以前の自分なら買い手に悪いと思って、信じられないような安い値段で売ってたと思いますが、その時は自分の作ったのもに自信があったので適正な値段を提示しました。そしてそれはアッサリ売れたんですよね(笑。

 

それが今の仕事に繋がってるのですが、もう当時の劣悪な環境には戻れないですね(笑。

 

モノを作る上で絶対に欠かせないスキル

 

モノ作りをする上で図面を読むスキルは絶対的に必要なものです。書けなくてもせめて読めないと一緒に仕事はできません。

 

出来上がった製品に不備があった場合、図面を承認した人が全責任を負うのが業界の鉄則です。

 

図面が読めないという事は目隠しをして車を運転するようなものだと思ってます

 

これまで長く金属加工の仕事をしてきましたが、経験上図面が読めない人と仕事をすると100%モメます(笑。

 

言った言わないの水掛け論になって、結局作り手が損をする事になるんですよね。なので図面を読むスキルは絶対不可欠なんです。

 

そしてその図面を書くために材料計算や加工工程や強度を考えて、その上でデザインをする訳です。

 

なので図面一枚書くのに何日もかかる事があるし、簡単に書いてるようで頭の中は超速で回転してるんですよね。

 

それもこれも、それまで培ってきたスキルや経験値、苦い思いをしてきた事がモノ作りに活きてる訳です。

 

図面を書くという事はそういう事だし、その図面を見て何も感じないという事は、その程度の感覚しか持ち合わせてない人という見方をしてしまいます。

 

仕事ができない人

 

図面を書いて見積もりをして、「こんなに高いんですか、それなら結構です」と言われてしまう事が過去にたくさんありました。

 

そのような事を言う人は例外なく図面の読み書きができない人、つまり仕事ができない人です。

 

見積もりに数時間から数日かかってる事を何とも思ってないんでしょうね。

 

これまでの経験上、見積もりをあっさり蹴った方とは良い仕事ができる事は無いです。

 

仕事ができる人なら見積もりの前におおまかな予算がわかってると思うんですよね。

 

まず相手の時間を使ってる事を自覚して、お互いのメリットを考えられるのが仕事ができる人だと思ってます。

 

今モノ作りでお付き合いのある相手先の方はみなさん仕事ができる人ばかりです。

 

自分が一番仕事できないという感じですね(苦笑。

 

全部自分でやるのが一番良い

 

今の仕事はリールカスタムパーツのデザイン設計製造ですが、基本コンセプトからすべて自分主導でやってます。

 

なので意思決定が早く責任の所在も明らかなんですよ。まあリスクも全部自分が背負う事になりますが。

 

自分で製品を作って、それが売れなければ食っていけないし、だれも助けてくれないです。

 

そのかわり売れたらそれなりにお金を手にします。自営業ってそういうものです。

 

なので精魂込めて作った製品には適正な価格を設定して、それをわかってもらうために自分自身で営業活動をしなくてはダメだと思ってます。

 

自分のように小さなメーカーは、世に出した商品の価値は作り手が直接ユーザーに伝えないとダメなんですよ。

 

価値を感じてもらえなかったら仕方ないですが、自分が自信を持って勧められる商品があったら、その価値をわかってもらえるまで伝える努力をしなくてはいけません。

 

大企業のように分業制ではなく、一人でやってるからこそ伝わる事もあると思ってます。

 

疑問を持たれたら負け

 

自分が作った商品に対して、「なんでこんなに高いの?」と言わせてしまったら負けだと思ってます。

 

原価安いんだから売値もっと安くしてよ」と言わせる前に価値を伝えておかなくてはダメなんですよね。

 

特定の製品だけではなく、自分が作ってる商品はすべて適正な価格設定なんです。それを常日頃から理解してもらうために日々発信し続けてる訳です。

 

小さなメーカーとして、発信をしないと価値を理解されにくいですよね。そうなると価格競争に巻き込まれたり。

 

本来の価値をわかってもらえずに、不本意な価格で叩かれたりしても、少しでも原価を回収したいがために応じてしまったりして。

 

それをする事で自分も落ち込むし、その後の製品も値切られてしまうので、いっその事売れない方がマシなんですよ。

 

それが発信する事によって、意味なく値切ってきたりする人を最初から遠ざける意味もあります。

 

普段からSNSなどで価値を共有できるユーザーさんとやりとりしてると、新製品をアピールする時も非常にスムーズです。

 

わかってくれる人、価値観を共有できる人にだけ買ってもらえれば小さなメーカーは十分食っていけますから。

 

環境は自分で作る

 

自分も最初は趣味の延長ではじめた仕事でしたが、本当に価値があるものは売れます。

 

なので今現在仕事でやってる人も趣味でやってる人も、自分の作るものに自信をもって価値を主張しましょう。

 

値切られるくらいなら無料で配ってしまった方が良いです。そのうえで、お金を出しても買いたいという人が現れるんですよ。

 

そうなるとプロとしてお金を頂けるものを作れてるという判断になります。

 

たとえば自分の場合、ステンレスラダーを無償で作ってあげてたら、知らない人から買いたいと言ってもらいました。

 

ネットオークションでも、おっかなビックリ強気な値段を付けたら、あっという間に売れたんですよね。

 

でもこれまで売れるものばかり作ってた訳ではなくて、むしろ売れないものもアホほど作ってきました(笑。

 

その経験が今に繋がってると思ってます。

 

自分の価値を認めてくれる人、自分の作品を褒めてくれる人、そして自分の作ったものを買ってくれて喜んでくれる人に囲まれた環境を作りましょう。

 

もちろん客観的に厳しい意見を頂く事もありますが、自分の成長のために言ってくれてる訳ですしね。

 

それが作り手として最高の環境です。

 

さいごに

 

ここまで好き勝手な事をツラツラと書いてきましたが、気を悪くされた方もいるかと思います。でも作り手としての本心を書かせてもらいました。

 

世の中には色んな人がいますが、価値を共有できる人を自分の周りに引き寄せる事が大事なんですよね。

 

そのためには日々発信しながら、自分のスキルを向上させるために勉強して、思いついた事を形にして世に出す事が大事だと思ってます。

 

自分の利益ばかり追求したり、価値が理解できない人は遠ざけて、自分を高めてくれる人達と楽しくやっていきたいと思います。

 

好きな事のための辛い事は全然耐えられますので(笑。

 

乱文をいつも読んで頂きありがとうございます。


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