釣りブログに助けられた人生と言っても過言ではない男の独り言

自分が弱小カスタムパーツメーカーとして何とか食えるようになったのは釣りブログのおかげなので、これまで何を考えて書いてきたのかをツラツラと語ってみたいと思います。

 

良いタイミングに始めてラッキーだったというお話。

 

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アマチュアバス釣りブログ黎明期

 

こんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。

 

唐突ですが、ここ数年でバス釣りを始めとする釣りブログを書いてる人が凄く増えたように感じてます。

 

自分がWORDPRESSでブログを書き始めたのが2015年の9月ですが、その時は今ほど書いてる人がいなかったんじゃないかと。

 

ほんの5年前の話ですが、当時は釣りブログをガチで書いてる人は変人で、「そんなのを毎日書く時間があるならもっと釣りの練習をしろよ」とお叱りを受けたものです(苦笑。

 

そう言われるのも無理はなく、当時バスプロでも業界の重鎮でもない一般のアマチュアアングラーが、それっぽい内容の記事を頻繁に更新するのは賛否両論ありました。

 

例えばカバー撃ちに関して持論を展開すれば、「そうとは限らない」とか「それ以外のやり方で釣れたぞ」的な批判を良く頂きました。

 

あまりに酷いコメントはスルーしましたが、キツいご意見に対して出来る限り誠意を持って対応してきたつもりです。それでも同じような指摘を何度も何度もされて心が折れそうになった事も数しれず…。

 

それでも記事を読んで喜んでくれる人がいたり、記事の内容が役にたったと言ってもらえると嬉しくて、身を削ってせっせと毎日書いたものです。

 

そして気がつくと釣りブロガーというポジションでちょっとだけ名前が知られるようになってたという感じでしょうか。

 

正直記事の内容は薄いものが多く、有益な情報よりも毎日決まった時間に更新する事の方に重点を置いてたんですよね。ただ記事数を書けばPVが稼げる良い時代(遠い目。

 

今ほど釣りブログ戦国時代でもなく、たまたま知り合いに薦められて始めたのがワードプレスでの釣りブログでした。

 

まさにブルーオーシャン、釣りブログ黎明期ってヤツですね。

 

釣りブログでのブランディング

 

自分が釣りブログを始めた理由を少しお話させてください。

 

自分はバス釣り出戻り組で、結婚して子供が出来てからバス釣りを離れてまして、今の仕事になった6年前に復帰しました。

 

小さいながらもリールカスタムメーカーを立ち上げて、ゆくゆくは釣り業界の片隅でも良いから住人になりたいという目標があったんですよね。釣りブログはそのための自己ブランディングツールと考えてました。

 

自身で手掛けた商品を発信して、メーカーホームページ的な、商品のWEB取説的な感じを目指してたのですが、当時はまだまだ無名でしたし、もちろんヒット商品なんてぜんぜん。

 

このままでは自分の会社(KDW)も自分自身も何者にもなれないまま埋もれてしまうんじゃないか。なにかアクションを起こさないと自分も会社も世の中の誰にも知ってもらえない。

 

そう思って当時色んな本を読み、自己ブランディングについて真剣に考えた結果、身を切る事を自分の戦略としたんです。

 

具体的には少ない釣りの知識を出し惜しみせずに活字にすること。かなり断定口調で強気に書くことを意識しました。

 

当時の記事を読んで気を悪くされた方も多かったんじゃないかと思います。相当にイキった書き方をしてましたから。

 

今で言う炎上商法に近い感じでした。それだけ自分を売る事に必死でしたね。

 

ただ、一つだけ自分に課してたのは、決して嘘だけは書かない事。どんなに内容が薄くても、真実だけを書く事を心に誓ってました。

 

最初から実名顔出しだったので、どっちにしろ嘘を書いた時点で信頼を無くすだけでしたけどね。

 

結果的に間違った事を書いてしまう事はありましたが、その時は素直に謝罪するというスタンスで、一時期は日に2000文字の記事を3本書いてました。それを約1年半ほど。

 

ほとんど寝ないで仕事もしないで書いてました(笑。

 

発信する恐怖でメンタルを鍛えられた

 

無名のアマチュアが発信するブログでしたが、読んでくれるのはファンだけではなく、中には批判的な事を言ってくる人もいました。Twitterなどでは影でネチネチ言われたり。

 

自分が誤った事を書いた時は素直に誤りますが、主観で賛否両論ある内容を書いた時は自分を曲げないようにメンタルを保つのが大変でしたね。

 

誤り方にしても、「不快な思いをさせて申し訳ありません」とは言いますが、自分が間違ってましたとは言いませんでした。

 

実名顔出しで、思った事を不特定多数の人に向けて発信するのは本当に怖い。それは今でも変わらず怖いですが、当時は今とは比べ物にならないほど恐怖ですよ。

 

釣り業界に親しい知り合いがいませんでしたし、自分自身が無名のオッサンでしたから。

 

過激な内容を発信する時にはブログの更新ボタンをクリックする手が震えたものです。更新ボタンの上にカーソルを合わせたまま数分考えて決死の思いでクリックして。まあ自分で思ってるほど反響が無かった事がほとんどでしたが(笑。

 

でもそのおかげでメンタルがかなり鍛えられた時期でしたね。

 

強い言葉を使って心を引きつける

 

今でも支離滅裂な乱文ばかり書いてますが、5年前はもっと酷くて、当時の記事を読んでくれた人も全然”何が言いたいのかわからなかった”のではないかと。

 

学歴もないし何も得意なものが無いオッサンが書くブログをどうやって読んでもらおうかと考えて、出した答えが「強い言葉を使う」事。

 

というか、弱い言葉を使わない事で自然と強い文章になるんですよね。

 

自分の体験談に限りますが、具体的には、「~だと思います」「~だと言われてます」「~らしいです」のような言い回しを絶対にしない事。

 

意識して語尾を「~です‼️」とするようにしました。これ書いてみるとわかりますが、結構勇気いります(笑。

 

例えば、”カバーテキサスにはビーズを入れた方が釣れる”という文を書くとして、

ビーズを入れた方が良いと思います」と「ビーズを入れると確実に釣果がアップします」のどちらが説得力あるでしょうか。絶対的に後者ですよね。実際に釣れるかどうかは別として…。

 

じつはこの書き方は本で読んだ受け売りなんですけどw、実際に自分のブログで書いてると神経削られますよ(笑。

 

その上で嘘を書かないと自分に誓ってるので、書くからには嘘にならないようにしなければいけないというプレッシャーがある訳です。

 

なので絶対の自信を持って書ける事以外は自分の言葉にしないように気を付けました。

 

ブログの中で”自分の言葉”と”人から借りた言葉”は明確に区別する事を強く意識してましたね。

 

ブログ運営で決断力が鍛えられた

 

釣りブログを書いてる人って基本的に孤独です。自分の責任において一人でブログを運営するので、なにかあっても誰も助けてくれない訳です。

 

まあそれは社会人なら誰でも同じですが、釣りブログってちょっと前まで辺境の地でしたからね。トラブルがあっても相談する相手がいないんですよ。

 

同じ釣りブロガーさんに相談したりしますが、下手をすればブログが飛んじゃうような重要な決断をする場合、誰かが命令してくれる事はないですからね。

 

なのでブログ運営者は自分の判断ですべて決断します。

 

実際にブログの知識が乏しい時に無謀な決断をして、ブログが死にかけた事がありました。プロのSEの人にお金を払って助けてもらいましたが、それもすべて自分の責任において実行しました。

 

前例がなく、全て自分の裁量で判断して決定し実行する。これって会社経営と一緒なんですよね。

 

今父親の会社を継いで名前だけは社長になりましたが、大事な決断をするための良い修行にブログがなってましたね。本当に鍛えられました。

 

自分のコミニュティーを形成する

 

そうしてブログ運営を続けていくと自分のコミニュティーが形成されていきます。知らないうちにファンになってくれる奇特な人が増えてくるんですよね(笑。

 

ブログを書く上で嘘を付かないという事は、つまり”自分をさらけ出す”という事です。

 

余談ですが、ブログやTwitterで知り合ってその後リアルで会った人から、話し方がブログのまんまですねと良く言われます(笑。

 

自分はコミュ障でおしゃべりなので、面と向かって言えない事もブログになら書けるというのがあります。リアルよりもブログの方が素なんですよね。

 

なので「ブログを見てます」と言われると凄く気が楽なんです。自分を知っててくれる人となら初対面でも気楽ですからね。

 

もちろんノリが合わない人はいますし、そもそも自分のブログが好きではない人もいるでしょう。その場合は最初から無駄に仲良くなる事がないので、やはりブログが役に立ってくれてるという感じでしょうか。

 

そんな感じで数年ブログを続けてるうちに、”本当に気が合う人”とだけ仕事するようになり、釣りをするようになりました。

 

今では”気を使う人”と会う事はめったにありません。これは今の仕事をしていて幸せに感じる事です。

 

明確な上下関係はなく、良い意味でお互いの利害だけで付き合う人しかいません。

 

ブログのおかげで自分だけのコミニュティーが形成されました。

 

ブログは名刺であり履歴書

 

実名顔出しでブログを書いてる自分にとって、ブログは名刺であり履歴書です。ブログが自分自身です。

 

読んでもらえばカケヅカがどんな人間か理解してもらえると思います。

 

このブログを読んで興味を持ってくれる人がいれば、ブログを読んで嫌いになる人もいるでしょう。

 

それで良いと思います。

 

万人から好かれる事はありえないし、わざわざ敵を作る必要は無い。ブログを読んであらかじめ自分を知ってもらえれば無駄な時間を過ごす事が無いですよね。

 

本人に直接会って色々質問されて、結局思った人じゃ無かったみたいな事にならない訳です。

 

逆に自分は誰かと会う時に、その人がブログを書いてないか探します。経歴などのプロフィールが詳しく書いてあれば会う前に色々わかりますから、余計な質問で時間を無駄にする事がないですからね。

 

今はSNSのアカウントをほとんどの人が持ってますが、意外と実名でやってる人は少ない印象です。詳しいプロフィールを載せてる人はほぼいないですよね。

 

なのでブログを書いてるだけで差別化できてるのではないでしょうか。

 

今ガチの釣りブログを書いてる人はそこに気づいてるんだと思います。

 

ブログがすべて教えてくれた

 

胡散臭い言い回しになりますが、自分の場合は釣りブログを書いたおかげで今の生活があります。色んな事をブログで勉強しました。

 

仕事の事も家庭の事も、すべてブログが教えてくれたと思ってます。

 

新商品を販売する時も、自信をもっておすすめできるのはブログでメンタルを鍛えられたおかげ。

 

「もしよかったら使ってみてくださいね」ではなく、「これは絶対の自信作なのでぜひ使って欲しい!」と言えるようになりました。

 

逆に言うと、”絶対の自信作じゃなければリリースしてはいけない”と思うぐらいです。そのメンタルは間違いなくブログを書いた事で身についたものです。

 

ブログ記事やSNSの投稿も、誰か見られたらイヤな人がいても堂々と出せるようになりました。それもブログを書いて震える手で公開ボタンを押し続けたからです。

 

今は前ほど緊張して公開する事は無いですが、それは感覚が麻痺した訳ではなく、覚悟を決めるスピードが早くなっただけですね。決断力がアップしたとも言います。それもブログを書いた事の恩恵です。

 

嘘を付かない事、間違った時は即座に謝罪して訂正する事、自分を曲げない事。あと陰口を言わない(言えない)事。

 

自分にも、そして不特定多数の他人にも正直に生きる事が、結局一番楽な生き方だとブログが教えてくれました。

 

さいごに

 

自分がブログを書いていた時期は今とは状況が全然違うので、その頃書いた人なら誰でもそれなりにブログが大きくなったと思います。

 

それでもブログを書く目的が曖昧だと、グーグルの規定変更などでアクセスが激減してモチベーションが落ちて、ブログを止めてしまったりするんですよね。

 

自分がブログを始めたキッカケは自己ブランディングの為ですが、でもただ釣りブログを書くのが楽しかったからでもあるんです。

 

ワードプレスはアメブロなどの無料ブログと違って、シビアに数字を叩きつけられるので、書き始めたばかりの頃はまったく誰にも読まれません。

 

それでも書き続けるモチベーションは、自分のブログの一番のファンは自分だからですね。じつはこれも本で見た受け売りなんですが(笑。

 

でも本当に書いてる自分が見て、自分のブログがおもしろいと思えば誰がなんと言っても続きます。まあ今みたらイタい事も沢山書いてますけど(笑。

 

インターネットは目まぐるしくアルゴリズムが変動しますが、結局コツコツ続ければ何か起こるんだと思いますよ。無責任な事しか言えなくて申し訳ないですが。

 

自分はブログで人生が変わりました。

 

ブログそのものでお金を稼いだ事はありませんが、今の仕事で食っていけてるのは間違いなくブログを書いたからです。書かなかったら今の自分は無いと断言できます。

 

だからみんなブログを書けとは言いませんが、興味のある人は書いてみると良いですよ。

 

なんと言っても釣り人はブログやSNSと相性良いですからね。

 

書き続けていけば近い将来何か起こるかもしれませんよ。

 

自分がそうでしたから。

 

自分語り失礼しました。

 

ではでは。