バーサタイルと言うと、「これ一本で何でもできるロッド」という勘違いをしていませんか?
初心者だけじゃなく、中級者も陥りやすいこの法則。
どういう事なんでしょう。
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一番先にルアーを決める
こんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。
これは初めてDeeep STREAMのKenDさんとお会いしてお話したときの事でした。
「ロッドって一番最後ですよね」。
今までいろんな方とお話してきて、バスプロの方以外でいきなりこの結論に至った方は初めてでした。
バスフィッシングは自然相手の遊びです。
好きなルアーで釣りたくても状況とマッチしてないと釣れませんよね。
「別に釣れなくても良いから」という方は好きなルアーを投げててもらえば良いと思います。
が、それでもまずはルアーをチョイスするのが最初ですよね。
そして、それに合わせたタックルを決めて行くわけですが、ルアーの次はフックです。
ハードルアーの場合はそうではないですが、それでも厳密にはフックのチョイスが優先になると思います。
そのとき付いているフックで問題がなければその次を考える、という具合ですよね。
ルアーが来てフックがきたら、次はシンカーです。
ノーシンカーの場合でもインサートシンカーとかネイルシンカーなどのウエイト調整という意味でシンカーなんですよ。
そこまで選んでやっと、そう、ラインです。
これはかなり重要な選定を必要としますよね。
![ライン各種 ライン各種](https://kakedzukass.com/wp-content/uploads/2016/12/thumb-52.jpg)
ラインのチョイスで釣課が全然違ってくる場合は多々あります。
ここまで決めてやっとリールです。
リールのチョイスも中々難しいですよね、ギヤ比や剛性、スプール径やハンドル長など。
キャストや魚とのやり取りなどに直接影響がでますから。
普段やりなれてるスタイルだとあまり悩む事もないですけど、そうゆうことなんですよ。
自分が考えるバーサタイル
一本のロッドで何でも出来るバーサタイルというのは限界があると思って間違いないです。
ではバーサタイルロッドに求めるものってなんでしょうか?
自分が考えるバーサタイルは、自分のスタイルが固まってる人が一本のロッドで複数のメソッドをこなす事を意味すると思います。
例えば巻物師の人が、いろんなハードルアーを一本のロッドでやるという感じでしょうか。
それでも近年はロッドの価格破壊がすすんで、条件が許すならロッドは沢山持てる時代になりましたよね。
たとえばSHIMANOなら、ゾディアスシリーズは平均して一万円台ですから、わざわざ一本のロッドで色々やらなくても良い訳です。
自分の持ってるゾディアス166ML-Gなどは、それ一本でトップウォーターからクランクベイト、スピナーベイトまで、ウエイトさえ適合範囲なら高次元に使える事ができます。
でもそのロッドでワームやジグをやるのはとても無理なんですよ。
バーサタイルを履き違えると、全然釣りにならなくなるので気をつけたいですよね。
高いロッドと高いリール
ところで、もし手元に10万円もってたら、タックルにどう使いますか?
ロッドとリールに半々くらいですか?
それともロッドにほとんど使って、残ったお金でリールでしょうか。
自分なら、リーズナブルなロッドを3本くらい買って、残ったお金で買えるリールを買います。
さしずめ、SHIMANOからエクスプライドかゾディアスを3本買って、残りで16メタニウムMGLってところでしょうね。
![SHIMANO16メタニウム SHIMANO16メタニウム](https://kakedzukass.com/wp-content/uploads/2017/06/SHIMANO16_thumb.jpg)
なのでリールは一台。
ちょっとひねくれた回答でごめんなさい。
自分的には高いロッドっていらないと考えてるんですよ、今は。
それよりも、バーサタイルなロッドが要らないんですよね。
ロッドは専用のロッドが望ましいのであれもこれも出来るロッドって中途ハンパにしか見えないんです。
ズバリこれをやるためのロッド、っていうものしか要らないんです。
自分が良くやるテキサスリグ、これもロッドが違うと全然ちがう釣りになります。
でもそれにはちゃんと意味があって、同じテキサスでもワームが違えば使用感がまったく違ってくるんですよね。
フックやシンカーを変えると別のロッドが欲しくなるんですよね。
もちろん場所が変わると全然ちがう攻め方になりますしね。
つまりロッドはたくさんほしい。
その日その時ドンズバなセッティングで釣りをしたいんですよ。
ルアーは色々試さない
これは自分の性格もありますが。
これって決めたワームがあったらほとんど決め打ちです。
![エスケープリトルツイン エスケープリトルツイン](https://kakedzukass.com/wp-content/uploads/2016/12/thumb-53.jpg)
ワームを変えたら反応が変わることってよくあるとは思うんですよ。
でもそれにハマっちゃうと、タックルから見直さなくてはならなくなっちゃうので。
似たようなボリュームの似たような形のワームに変えるくらいなら、最初から同じワームで通します。
そのほうがタックルと一体化していろいろキレてくるんですよ、キャストとかアクションとか、バイトの取り方とか。
だからロッドも一本でいろいろやるのは好きじゃないんです。
専用のロッドだけあれば良いかな、といつも思ってますね。
釣れるかどうかはその日のキレで決まると思いたい。
スピナーベイトとテキサスは同じロッドで
決してバーサタイルという意味で捕らえて欲しくないのですが。
スピナーベイトとテキサスリグを同じロッドやるときがあります。
これはブレードアタリを感じたいときにあえてファーストテーパーのロッドでスピナーベイトを引きます。
![D-ZONE D-ZONE](https://kakedzukass.com/wp-content/uploads/2016/12/D-ZONE_thumb.jpg)
着底後にブレードの回転を感じながらスローにズル引きするように引きたいときがあるんですよ。
逆は無いですけどね。
自分の中でスローテーパーのロッドでテキサスをやるはありえないです。
例えばそんな状況があると、他で使ってるロッドを使いまわすという事はありますけどね。
でもバーサタイルってそういう事ではないですよね、一本でなんでもできるよ、的な。
それって何かの専用ではないわけで、何もできないロッドとも言えるわけです。
わりとレギュラーテーパーで、ミディアムライトくらいで6.6フィートくらいの。
クランクやるには硬くて、ジグをやるには軟くて。
テキサスやるにはテーパーがベリーに寄りすぎで、ベイトフィネスでもなくて。
強いて言えばスピナーベイトをやりにくくはない、くらいな。
じゃあスピナーベイトロッドで良いじゃん、と。
そうゆうロッドって、店員さんが一番薦めやすいロッドなんでしょうね。
でも一番使わなくなるロッド。
あれもこれものタックルボックスと同じ
もしかしたらアレもいるかも、もしかしたらコレもいるかも。
気もちは良くわかります。
でもほとんど実際には使わない。
釣り人あるあるですよね。
でもそれの最大の原因ってバーサタイルロッドにあると思うんですよね。
これ一本あればとりあえず何でもできるから。
だからアレも持っていこうコレも持っていこう、ってなるんですよ。
バーサタイルロッドをもってると釣れなくなりますよ。
バーサタイルロッドなんて本当は無いんです。
そもそもおかしいでしょ?何でもできるロッドって。
あなたは魚が釣りたいわけで、いろんなルアーを投げたいわけではないんですよ。
正解にたどりつきたいんですよね?
だからいろいろ持っていくんですよね?
でもそうゆうのやめたほうが、じつは釣れるんですよね。
だから次の釣行ではそのロッドは置いていきましょう。
これって自分に言ってることだな…。
合わせて読みたい● じゃあ折れないロッドってあるんですか ロッドを折らずに使う3つの心得
んーまぁ、フィールド限定、且つボート釣りでってハナシですよねコレ。
その人のスタイルにもよりますけどね。すべてを高次元でとなると、やっぱりバーサタイルはないかな、と。
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