【大幅リライト】
亀山ダムでよく見る、竹が倒れてできたブッシュの攻略法について書いた記事を大幅加筆修正しました。
2年半前に書いた記事ですが、考え方は今も変わらずシンプルです。
初心者バサーはややこしいカバーを嫌う
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカです。
過去記事を大幅に加筆修正した今回の記事ですが、レンタルボートでのバス釣りを前提に初心者の人に向けて書いてます。
というのも、自分の感覚では初心者の人ほどややこしいカバーにルアーを入れるのを嫌ってるように思うからなんですよ。というか、かつての自分がそうだったんですよね。
自分の昔話で恐縮なんですが、初心者の頃はカバーにルアーを入れるのが嫌いでした。だって頑張って買ったルアーが引っかかって失くなったら悲しいじゃないですか。
でもある時考え方が大きく変わりました。竹のレイダウンのようなややこしいカバーほど魚が残ってるんですよね。みんながイヤがるからスレてなかったんでしょう。
それがわかったのは、竹の折り重なったいかにもややこしいカバーの中にテキサスリグを入れてみた時。あまりの釣れなさに逆ギレしてぶち込んでみたんです(笑。
その時は嘘みたいにアッサリと、しかも良いサイズが釣れたのを鮮明に覚えてまして。
確か20歳代前半の頃だったと記憶してます。
キャッチできないジレンマ
カバーが濃ければ濃いほど嬉しくなってしまう自分ですが、初心者から中級者ぐらいの時は本当に釣れませんでした。魚の反応はあるのですが、キャッチできない。
カバーの釣りが好きなので、これまで色々な事を試してフリッパーという今のスタイルになりましたが、竹のレイダウンではキャッチできない時期が長くあったんですよね。
今となっては結構高い確率でキャッチできるようになりました。それにはタックルやリグも大事ですが、考え方が一番重要だと考えてます。
竹に限った事ではないですが、濃いカバーを釣る時はボートポジションが大事です。それと重めのシンカーを使ったテキサスリグ。
この記事は初心者の方に向けて、竹のレイダウンをテキサスリグで攻略する自分のやり方を紹介していきますね。
何かの参考になれば幸いです。
竹林の下に倒れたカバー
さて、亀山ダムには竹林が多くあるのですが、台風などで水面まで倒れてブッシュカバーを形成してる場所が何箇所もあるんですよ。
その竹のブッシュカバー攻略について、自分のやり方を紹介させてもらいますね。
今回の内容は、このブログが始まってそれほど時間が経ってない頃に書いた記事ですが、基本的な考えは変わってません。
いかに根掛かりしないで、ややこしいブッシュの中からバスを釣り上げるかというのが主題です。
ここではテキサスリグを使う事を前提に話を進めていきますね。
まずカバーの密度や形成してるマテリアルの種類で難易度を分けてみます。
レベル1 シャローの立ち木周り
レベル2 シャローのレイダウン(単品)
レベル3 シャローの土砂くずれ
↓イメージ (レイダウン込み)
レベル4 岩盤のオーバーハング
↓(これの攻略はこちら)
レベル5 岩盤絡みの浮きゴミ
(大規模なやつね)
↓
レベル1000 竹のレイダウン絡みのブッシュ
↓
となります。
とにかく竹のレイダウン絡みのブッシュについては最高難度のカバーと言えるでしょう。
ただし難易度が高いほど釣り残しも多く、そもそも最初から真剣に狙わないアングラーも多いのではないかと。
自分のようなフリッパーにはそこが狙い目です。
込み入ったカバーは根がからない事を最優先する
竹のレイダウンを狙う上で一番大事な事、それは根がからない事です。いやそれバス釣りすべてそうですよね(汗。
これは考え方の問題で、根がからない事を最優先に考えると、結果として釣れるんですよ。
ちゃんとルアーを竹の中に入れて、アタリが無くてもちゃんと回収できる事が大事なんです。
魚がかかって無い時に回収できないと、魚がかかったら余計に回収できなくなりますよね。いかに効率良くルアーを回収できるか考えます。
それを突き詰めていくと魚がかかってもキャッチできるようになるんですよ。
イチかバチかでルアーを入れて、あとは運まかせというアプローチではキャッチ率は上がらないでしょう。
なのでまずは根がからない事を考えるのが近道です。
それについて説明しますね。
ロングロッドのメリットを最大限活かす
ロングロッドは根がからない理論を提唱してます。いや、これは本当で、ロングロッドのメリットを最大限活かす事によってキャッチ率は全然違うんですよ。
自分が好んで使ってるのは8フィートのフリッピング用ロッド、TD BATTLER LIMITED HARRIER 80です。古いロッドなので今はあまり見ないですね。
このロッドは軽くてティップにハリがあるのが気に入ってまして、合計4本も所有してます(笑。
ではロングロッドのメリットが何かというと、カバーに入れる時のラインの角度が水面と直角(バーチカル)になるんです。
どんなに込み入ったカバーでもルアーを真上から入れて、真上に巻いてくれば根掛かりは極端に少なくできますよね。
たとえ真上からアプローチできなくても、ロッドが長い分水面との角度を付けやすいですから、その分根掛かりを減らせると言って良いかと思います。
でも、「たとえ8フィートのロングロッドで狙いのスポットにルアーを入れられたとして、そんなに近づいたら魚にプレッシャーがかかって口を使わないんじゃないか」、と思うでしょうか。
これは自分の経験ですが、濃いカバーほど近づいても釣れると思ってます。おそらくカバーの中の魚が安心してる状態なのではないかと。
ただし近づく時はメチャメチャ神経を使ってますけどね。
重いシンカーのテキサスリグが無双
言い過ぎだとツッコミが入る事を覚悟で言いますが、濃いカバーには重いシンカーをセットしたテキサスリグがこの世で最も根掛かりしにくいです。
少なくとも自分の経験上、10g以上のシンカーを使ったテキサスリグより根掛かりしにくいやり方を知りません。
シンカーが重いほどスタックした状態を外しやすいです。例えばメタルジグが根掛かりした時にシャクってると外れたという経験はありませんか?
あれはルアーの自重で引っかかってる逆方向に引っ張れるので、フックやアイを引っかかりから外せるんですよね。
あとは根掛かり回収器でもその原理で外すタイプがあります。
これが下手に軽いシンカーだと、スタックしても逆方向に外れる力がかからないので、非常に外しにくいです。
竹の場合はしなりも手伝って、余計に外しにくいですから、シンカーは意識して重いものを使う事をオススメします。初心者の人ほど重い方が良いですね。
思い切って1/2ozぐらいを使ってるのが良いかと思います。
スモラバやカバーネコなどはテキサスリグをしっかり習得してからでも遅くないですよ。
カバーテキサスとパワーフィネス
「軽いリグで竹のレイダウンを攻めるのは初心者には早い」とか言っておきながら、やはりスモラバやカバーネコは釣れるんですよね(爆。
アフタースポーンの時期など、重いシンカーのテキサスリグではどうしてもバイトが出せない時がありますから、バックアップとして軽めのルアーでもアプローチしたいです。
竹のブッシュ攻略はテキサスリグが基本なのですが、自分は最近PEラインをつかったパワーフィネスでもアプローチするようになりました。
ただし普通に攻めたのではダメで、キモはずばりアプローチの方向。ここで竹がやっかいな理由をいくつか挙げてみましょう。
1 枝葉が細かく入り組んでいる。
2 節がたくさんある。
3 かならず数本まとまっている。
4 倒れこんでいる岸にも密生している。
5 まとまって一塊になってるので
カバーに高さがある。
と、こんな感じですよね。
さらに、「兵どもが夢の跡」状態でロストしたルアーやラインでトラブルが頻発します。
でも攻める方向を考えればたとえスピニングタックルでも高い確率でバスをキャッチできるんですよ。
それは枝に沿ってアプローチする事。
ちょっと面倒くさいんですが、馴れるとリズム良く打てるようになります。
竹の形状を良く見ると、枝からまた小さい枝が出て、さらにそこから小さい枝が、という具合に入り組んでるんです。
でも一本の枝の先端に向かって細く、そして各枝が先端に向かって生えているんですよ。
竹の本体から出ている太めの枝、そこに狙いを絞って、枝の付け根から先端に向かってルアーを引いてきましょう。
適度に引っかかりながら、最後は簡単に回収できます。
これは魚がかかったときも同様で、枝の先端に向かってファイトすれば最後は竹から引き出すことができます。
まちがってもボートポジションを間違えて、竹先端から根元に向かってアプローチしても節や小枝の餌食となってまともに釣りにもならにでしょう。
太い幹をまたぐようにアプローチするのは絶対にダメですよ。
大きな竹を岬に見立てて、そこから斜め横に生えている枝に丁寧にアプローチすると思いのほか簡単に釣れたりしますよ。
大きな竹をぐるりと回るつもりでアプローチしてみてください。
小さな枝ならスピニングタックルでもちゃんと魚が取れますよ。
大規模な竹群を攻める裏技
大規模な竹のブッシュは本当にやっかいですよね。でもここで大技を発動すれば大丈夫ですよ(笑。
アメリカンな発想でいきましょう。竹を船で掻き分けます。もう突っ込んじゃうんですよ。竹同士を分断しちゃうんです。
その時はさすがに釣れないかもしれません。
でもそこが良いカバーなら何回も入り直す事でタイミングが合えば釣れるんですね。
なので最初の突っ込みは投資です。ちょっと意地悪ですが、自分が立ち去る時はなんとなく竹同士をくっつけておくんです(笑。
そして一応カモフラージュしておいて、時間をおいて入り直す。自分はそこが分断していることを知っている訳ですから、安心してブチ込みましょう。
根元から先端へ、の法則にしたがってアプローチすれば根がかりを気にしないで攻められます。
良いカバーは何度でも入り直して何本でも釣るべきですね。そして移動するときはそっと竹を密着させてからですよ(笑。
このときフリッピングロッドのバットなどで簡単に引き離せるくらいが目安ですね。
フリッピングロッドはそのために長いのですから(笑。
さて基本的なアプローチについてはこのくらいでしょうか。
じつに男らしい、正々堂々としたアプローチでしたね。(どこがじゃ)
かけづか的まとめ
ここまでの話をまとめます。
竹のレイダウンを攻略するキモですが、
- ロングロッドを使ってなるべく真上からアプローチする
- 重いシンカーのテキサスリグが最強
- アタリを取る事より根がからない事を最優先
- スピニングタックルでは竹の方向を考えて
- 最後は船で突っ込んでルアーを入れるスペースを作る
という感じでしょうか。
あくまでも自分が普段こう考えてるという事です。もっとレベルが高い人はもっと凄い事をやってるかもしれません。
なので初心者の人に向けたちょっとしたアドバイスなので、少しでも参考になれば良いかなと思います。
今はカバー撃ちが上手い人が増えてプレッシャーも高いですが、考えて釣ればまだまだ反応してくれる魚はいると確信してますので、ぜひ奥せず竹のレイダウンを狙ってみてください。
では。
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