超音波洗浄機を使うとベアリングに限らず、リールの汚れたパーツを驚くほどキレイになります。
樹脂パーツや薬品に弱いパーツもやり方次第で見違えるほどピカピカになるという裏技をシェアします。
超音波洗浄機とは
みなさんこんにちは、リールパーツ製造屋のカケヅカです。
今回は超音波洗浄機を使ってベアリングやリールパーツをピカピカにする方法を紹介したいと思います。
リールはもちろん水辺で使うものですから、水洗いでも良いのかもしれません。
でもベアリングの内部に入り込んだチリや古いグリス、細かいパーツにこびり付いた汚れなどは中々落ちないですよね。
そこで超音波洗浄機が活躍する訳です。
全然嘘偽りなくメチャメチャ綺麗になりました!
まるで新品!
単に超音波洗浄機に3分入れただけ。
これは癖になりそう(^.^)
そのうちブログ記事にしよう!#リールパーツ洗浄#超音波洗浄機 pic.twitter.com/0syjaPvxXl
— かけづか(KDW代表) (@kakedukaSS) 2018年8月11日
使い方は簡単で、洗浄機の中に水を張って、パーツを入れてスイッチを押すだけ。
ご存知の方も多いとは思いますが、超音波洗浄機は一般的にはメガネや時計の精密部品などの汚れを落とすためのものです。
詳しい説明は割愛しますが、水や薬品が入った容器の中に超音波を発生させて、細かい部分の汚れを落とすというもの。
値段はピンきりで、家庭で使える数千円のものから業務用の何十万もするものまでありますが、今回はもちろん安いものを使います。
ただし、安い洗浄機に薬品をそのまま入れて使うと大変な事になるので、少し工夫が必要です。
ポリプロピレン製の別容器を用意
先に用意したいのはポリプロピレン(PP)製の容器で、ラッカーシンナーやエタノール系のアルコールでも溶けない素材。
自分の場合は100均で買ったパスタソース用のシェイカー(そんな名前で売られてたような…)にブレーキクリーナーのスプレーを吹いて溶剤を作ります。
超音波洗浄機で他のパーツも洗ってみたけど、ムッチャコ綺麗になる事が判明!
キモは水を張った洗浄機に容器を直接置くこと。
これから全部これで良いかも(笑)#リールパーツ洗浄 pic.twitter.com/ohhedSEvBK
— かけづか(KDW代表) (@kakedukaSS) 2018年8月11日
checkcheckリールパーツの洗浄に便利なドレッシング用シェイカー”>リールパーツの洗浄に便利なドレッシング用シェイカー
どうしてそんな面倒な事をするのかというと、価格の安い超音波洗浄機は基本的に水しか使えないんですよ。
容器の中は金属製ですが、ボディーは樹脂製なので、溶剤で溶けてしまう恐れがあるんです。
というか、実際に溶けました(爆。
質感からして怪しいとは思ってましたが、メチレンクロライドという溶剤をちょっとだけ跳ねさせてしまいまして。
とっさに拭き取ったのですが、まんまと跳ねた部分が溶けてしまいまして。
もしも溶ける事をしらずに溶剤を投入していたら、みるみる溶けてしまったでしょうね(笑。
ポリプロピレン製の、しかも背の高いパスタシェイカーを使うのは、溶剤が振動で飛び散るのを防止する意味合いもあるんです。
それと蓋をして軽く振ればそれだけでも落ちる汚れもありまししね。
溶剤はブレーキクリーナー
上にも書きましたが、洗浄用の溶剤はブレーキクリーナーのスプレーを容器に拭いて液体にします。
check【リールメンテナンス】 パーツクリーナーを溶剤として使う方法
ホームセンターなどで売ってるものですが、自分の場合はモノタロウでまとめて注文してあるので、それを使う感じですね。脱脂は仕事柄しょっちゅうなので。
本当はもっと強力な溶剤を使っていて、それがメチレンクロライドという液体なのですが、揮発性が高すぎるのと、小売してないので今回はあえて使いません。
ブレーキクリーナーならどこのホームセンターでも普通に手に入るし、値段も500円以下だと思います。
それをポリプロピレン製の容器にスプレーして溶剤を作ります。結構勢い良く噴射されるので、屋外での作業をオススメします。
この時背の高い容器を使えば飛び散るのを最小限に抑えられます。というかほとんど気にしなくて良いレベル。
樹脂パーツは水に中性洗剤
リールパーツの中には樹脂でできたものが沢山ありますが、それに溶剤を使うと溶けてしまったりするのが心配なんですよね。
これまで溶かしてしまった事はないですが、あまり実験したくもないですし(笑。
なので樹脂は中性洗剤(マジックリン的な)を混ぜた水を使った方が無難です。
試しにやってみたのですが、溶剤を使うまでもなく超キレイに汚れが落ちました。
という事は、まず中性洗剤入りの水を適量作っておいて、その中にポリプロピレン製の容器を置いて、樹脂と金属パーツを同時に洗浄すれば良いのではないかと。
さいごに
そんな訳でガンコな汚れも簡単にピカピカになる超音波洗浄機の使い方を紹介しました。
これってじつはリールメンテナンスのプロもやる方法らしく、この記事を見られたら業界から消されるかもしれません(笑。
これ公開するとメンテのプロの人から怒られちゃうんだけど、ポリプロの
密閉容器にブレーキクリーナー的なものを入れて、超音波洗浄機にかけるとパーツのグリスが抜けて汚れも超落ちる。洗浄機は3000円くらいで買えるからベアリングのメンテを自分でする人にはオススメ。#ベアリング洗浄 pic.twitter.com/XJL3eiclld
— かけづか(KDW代表) (@kakedukaSS) 2018年8月11日
まあプロのメンテ屋の方は溶剤が使える業務用の超音波洗浄機を持ってるでしょうけどね(笑。
さいごに超音波洗浄機ですが、本当にピンキリで安いものなら1000円台からあるようです。
でもあまり小さいのだと容器に水を張って、背の高い別の容器を入れられないんですよね。
自分が今使ってるものは実際にキレイになりましたしたので、興味がある人は調べてみてください。
《超音波洗浄機を使って3分でベアリングが超絶キレイになる方法》をお読み頂きありがとうございます。