近年リールカスタムパーツは黒やガンメタのように地味で無骨なカラーが好まれると思っていたのですが、そうとは限らない事を痛感しました。
カスタムパーツのカラーとアングラーのスタイルとのおもしろい関係をデータから考察します。
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どの色のカスタムパーツが好まれるのか
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカです。
メタニウムクラッチのネタ連弾ですんません。
先日のKDWメタニウムオフセットクラッチ抽選会で、応募者の方の希望のカラーを解析するとおもしろい事に見事にバラけたんです。
今回の応募では約400名の応募があり、用意した8色のカラーのどれが一番好まれるのか、自分としても興味津々でした。
結果は画像の通り↓
SHIMANO’18バンタムMGLの時はブラック・ガンメタ・ガングロックと地味系の三色の設定だけにしたのですが、メタニウムは他のカスタムパーツも充実してるという事でカラー展開してみました。
他の機種のカスタムパーツはここ数年ブラック系が良く売れてるので、カラー展開して売れ残ったらどうしようか心配してたんですが、予想を上回る結果となりましたね。
メタニウムという機種が13・15DC・16MGLと適合が広かった事も奏功した原因でしょうか。
それにしても上手くハマってくれたと思います。おかげ様で一部カラーが販売前にすでに品薄状態です(笑。
そしてこれが発売後も見事に反映される結果に。
シックなカラーの方が多く出ると予想した自分を殴ってやりたい(笑。
見た目と機能の両立
今回のオフセットクラッチは見た目と機能の両方にこだわりました。
’18バンタムMGLの時もそうでしたが、派手なカラーを好まない方にもぜひ使ってもらいたいと思ってたんですよね。
自分の感じるカスタムパーツユーザーには2種類いて、見た目重視の方と機能重視の方。
もちろん見た目と機能両方に期待してもらってる部分はあると思いますが、均等ではなくどちらか寄りなんじゃないかと思うんですよね。
見た目重視だけど使いにくいパーツをわざわざセットしたくない派と、機能重視だけど見た目があまりにもダサいパーツは付けたくない派。
その両方を高い次元で両立させる事をめざした結果が今回のクラッチになります(自画自賛)。
初期ロットの完売から数年
じつは数年前にもメタニウムのカスタムクラッチは作った事があったのですが、正直機能面はそこまで拘ってはいませんでした。オフセットさせてたくらいでしたね。
そのクラッチはHEDGEHOG STUDIOからの依頼で自分がデザインしたものでしたが、知識も技術も今ほどではなく、機能的に満足のいくパーツではなかったように感じてます。
いや、その当時はそれが最高だと思ってたんですが、自分の経験値に比例してより良いものを作りたくなってきたという事ですね。
当時のクラッチは最初全然売れなくて、時間を掛けて初期ロットの1000個が完売したのですが、そこから頻繁に再生産の問い合わせを頂くようになりました。
なので今回のクラッチをリリースするのを待っててくれた方もいたと思いますが、その多くは見た目重視の方だと思います。
購入してもらう理由はドレスアップという事で全然OKなのですが、その上で使ってもらった時に切り心地にビックリする事を想像して一人でニヤニヤしてます(笑。
ドレスアップとチューニングの違い
リールカスタムをする理由として、ドレスアップとチューニングでは意味合いが大きく違ってきます。
今回のクラッチはカラーを多めに設定したので機能面が目立たないですが、自分としてはむしろオフセット具合や切り心地に力を入れました。
単なるドレスアップパーツではなく、クラッチを切りやすくサミングコントロールしやすいチューニングパーツとしても自信を持ってオススメできます。
その上で豊富なカラバリを用意する事で見た目も楽しんでもらえたらと思いました。ドレスアップユーザーとは逆のビックリを楽しんでもらいたいんですよね(笑。
地味系のカラーを好む人にも派手系のカラーを好む人にも、同じように機能面で満足してもらいたいと思ってます。
ハンドルの左右とカラーの傾向
さて、今回のオフセットクラッチ抽選会ですが、応募者の左右ハンドル比率は下記グラフの通りでした。
半分以上の人が左ハンドラーという事になります。左右両方を所有してる人もいると思いますが、あくまでもデータでの判断です。
ベイトフィネスならあきらかに左ハンドルが多くなるのは納得なんですが、メタニウムもハッキリと左ハンドルを使う人が多い機種なんですね。
ちなみに’18バンタムMGLはあきらかに右ハンドル用のクラッチが多く売れてます。
そう考えるとメタニウムを使う人は利き手でロッドを扱う人の比率が高いと言えるのかもしれません。
まさか今回クラッチを希望した人の多くが左利きという事ではないですよね(笑。
日本人は右利きの人が8割と言われているので、「利き手でロッドを扱いながら左手でハンドルを巻くというスタイルの人がメタニウムを好んで使っている」、という見方が自然なのではないかと思います。
レギュラーサイズのジグやテキサスとか、手返しが重要な巻物系の釣りにオールマイティーなイメージのあるメタニウムですから、キャスト後に持ち替える事なく利き手でロッド操作できるメリットを活かしたい人が多いのではないかと推測してます。
16メタニウムMGL多し
今回のアンケートでは約60%の人が16メタニウムMGLにクラッチを合わせたいという回答になりました。
13メタニウムからの流れで購入した方も多いと思います。自分もそうです。
全体の約60%が16メタニウムMGL、残りの40%の約半分が13メタニウム、つづいて16.8%が15メタニウムDCという事になりました。
リールのカラーとカスタムパーツのカラーの関係がどこまで影響してるのかわかりませんが、16メタニウムMGLにはどのカラーでも合わせやすいような気がしますね。
アベイルの社長が「タチウオカラー」と呼んでいるw、くすんだシルバーがどんな色とも良く合うのかもしれないです。
ただ、アンケートでは聞いてませんが、16メタニウムMGLと13メタニウムの両方を所有してる方は結構多いのではないかと予想してまして。
かくいう自分も13メタニウムと16メタニウムMGLは両方所有しておりまして、しかも13メタニウムの方は都合4台もあるという(笑。
でももし自分がアンケートに答える側だったら、「クラッチを取り付ける予定のリールは16メタニウムMGLです!」とか言ってしまいそう(笑。
さいごに
ここまでの統計から判断すると、16メタニウムMGLの左ハンドルにガンメタのカスタムクラッチをセットしたい人が一番多いという事になります。
あくまでもデータに基づいた結果ですが、それでも全体の縮図なんじゃないかと思ってます。
それでも自分が想像してたよりも多くの人がカラフルなパーツをセットしたいと考えてるんですね。
バス用ロッドにもカラフルなコスメを採用するメーカーが増えてきたおかげで、リールパーツをロッドに合わせてコーディネートする人が増えてきてるように感じてます。
今回の無料プレゼント企画は前回のバンタム以上に有益なデータを収集する事ができました。
また次の企画でもご協力頂けると幸いです。
それでは。