過去にシマノ14スコーピオンについての記事を何本も書いてたのですが、文字数も少なく視点もバラバラだったのものを一つにまとめて記事にして見ました。
紆余曲折真っ只中のリールですが、これまで使ってみたSHIMANO14スコーピオンの正直な感想を書いてみたいと思います。
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亀山ダムのフリップ用
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
2016年3月に買ったSHIMANO14スコーピオン201HGですが、ここまで正直出番はほとんどありません。
でも釣りを続けてると別の用途で使えたりするのが道具のおもしろいところ。
元々は亀山湖でのフリッピング用にどうかな?、と思って買ったリールでしたが、パーミングに違和感を感じて最初の釣行で一回使っただけ。購入後は単なるパーツのフィッティングにしか使わない業務用備品に成り下がってました(笑。
でもその後別の釣りに使ってみたら何となく良さ気だったので、今後はそっちの方に使っていく事になりそうです。
リールってカタログスペックだけではわからない感触ってありますよね。今回の14スコーピオンは自分の手の大きさや釣りのスタイルにおいて合わない部分があったという事です。
シマノ14スコーピオンというリールについて
最初にフリッピングで使ってみた14スコーピオンというリール自体のインプレを少し。
今回は愛竿TDバトラーリミテッドハリアー80にセットして使用したわけですが、いくつか気になったところもありました。
ズバリ、このリールはカバー打ちには向いていない、という感じ。今までフリッピングロッドには13メタニウムをセットしていました。そのときはまったく違和感を感じなかったのです。
でも今回の14スコーピオンはどうも使いにくかったですね。その最大の原因は、スプールの幅にあると思います。
13メタニウムに比べて14スコーピオンはスプール幅がすごく広いですよね。これは太いラインを沢山巻けるようにこうなっているんだと思います。
ビッグベイトなどを大遠投する時にはラインの量に余裕があって良いかと思うのですが、カバー打ちなどでは幅が広いとパーミングの時に親指の置き所に迷うというか。
↓ 13メタニウムはこんな感じ
↑ スプール幅が丁度良い
↓14スコーピオンはスプール幅が広い
↑ 指があまって違和感がある
なんというか、パーミングの際にリールの上部が開きすぎてるというか。
まあ、ようするにコチョコチョした釣りには合ってないという感じですかね。
角ばったデザイン
ここからはさらに主観的な意見なんですが、SHIMANO14スコーピオン201HGは薬指をトリガーに掛けた時にパーミングすると痛いんです。
14スコーピオンはハンドル側のカップデザインが角ばってるんですよね。
自分は左ハンドルを使うのですが、右手の手のひらは特に問題は無いんです。でもハンドル側に周りこんだ指の先が痛いんですよ。
これは深くパーミングした時に中指が当たって痛いんです。最初に使った日はけっこうな頻度で使用してましたが、初日の時点でけっこう指が痛かったです。
自分のクセがあるのかもしれませんが、13メタニウムなら今まで気になったことがありませんでした。
↑ 13メタニウムは丸みのあるデザイン
やはり13メタニウムと比べると、ビス穴が指に当たったり、強くにぎった時に角に当たったりして気になりました。
指の位置を調整したりすれば良いのですが、自分的にロッドの角度や釣りのスタイルに合わないという事ですね。
勝手な事を言ってすみません(汗っ。
キャストフィール
リールにとって一番大事なのは、やはりキャストフィールだと思うのですが、正直自分は普段ロングキャストをしないので的確なインプレにはなってないと思います。ごめんなさい。
それでも何となく誰かの参考になればと思うので、自分の考えを書いておきます。
まず当たり前ですが、このリールでベイトフィネスは無理でしょう(笑。スプールの幅が広く溝が深いですから、軽いルアーを投げるのに必要なスプール回転の初速を出す事は無理があります。
カタログにも20ポンドラインを100mストックできると書いてあるくらいですから、もう重量級の巻物を想定した作りなのではないかと思われます。
もちろんノーマルなら、という話であって、カスタム次第で味付けは全然変わるとは思いますが。
でもまあ、ハードユースに使う事を前提に設計されてるリールという事で、それを無理やり違う味付けにしても意味が無いでしょうからね。
そのタフな仕様に期待してフリッピング用に購入した訳ですが、自分の手は標準的な成人男性の平均か、もしくは少し小さいくらいなので、このリールをパーミングして繊細な釣りをするのは無理がありました。
自分の考えるフリッピングは超絶フィネスな釣りだと考えてるので…。
カスタムオフセットクラッチの使用感
リールの使用目的については個人の自由です。打ちでも巻きでも、お好きなように使ってみればよいと思います。
自分としては一旦使わなくなったSHIMANO14スコーピオン201HGですが、タイミング良くカスタムクラッチを作る依頼があったんですよ。
カスタムクラッチはそれとは関係なく何の問題もありませんでした。指を置いた感じはノーマルとは全然違う感触ですね。
自分はオフセットクラッチの必要性を感じてるので、けっこう低めに設定しました。
万人に対してフィットするかはわかりませんが、けっこう良いと思ってます。でもこの手のリールは難しいな。
人差し指をトリガーにかける人、
中指をトリガーにかける人、
薬指をトリガーにかける人
キャストは右手でハンドルは左か、キャストが右でハンドルも右か。
うーん、SHIMANO系は左右非対称なデザインなので逆にむずかしい部分もあるかな。
でも頑丈で触り心地は良いです。それは間違いない。よかったら検討してみてくださいね。
ビッグベイト用リールとして再浮上
今期どうしても欲しいロッドがあって、それがWILD SIDE WSC65XXHビッグベイトスペシャルです。
亀山ダムでガンタレルを使うのに専用ロッドが欲しいと思ってたのですが、品薄で中々買えなかったのですが、地元のプロショップさんが取り置きしてくれてたおかげで入手する事ができました。
で、そのロッドに合わせるリールなんですが、当初は14カルカッタコンクエスト101を想定してたんです。
でもビッグベイトって結構トゥイッチとかするじゃないですか? それをカルカッタコンクエストのような丸型リールではやりにくいんですよね。
で、13メタニウムを乗せたりもしたんですが、「何か違うな」と思ってたところで思い出しました。
「あ、もしかしてSHIMANO14スコーピオン201HGでいんじゃね?」
たまたまですが、フリッピングで使ってた時のナイロン30ポンドを巻きっぱなしだったので、そのまま使ってみたら、これがビンゴ!
14スコーピオン201HGの事は一旦忘れてたのですが、ひょんな事から再び最前線で活躍してもらう可能性が出てきたと言う訳です。
カケヅカ的まとめ
SHIMANO14スコーピオン201HGは太いラインをたっぷり巻ける事とタフな作りが売りですから、やはりビッグベイトの釣りに最適だというのが自分の結論です。
ルアー自体に重量があれば、スプールの回転ウンヌンはほとんど気にしなくて良いでしょう。
それも亀山ダムのようにカバーやオーバーハングが豊富なレイクでは、ロングキャストより精度のほうが重要です。
でもラインにキズが入ったらどんどんカットしていくので、ラインの巻き量は多い方が安心ですよね。いざとなればロングキャストも出来ますし。
リールに適度な重量があるのもゴツいロッドと相性が良いですからね。
そんな訳でSHIMANO14スコーピオン201HG、ぜひビッグベイトや重量級の巻物用として選択肢の一つに加えてみては如何でしょうか。
あとがき
自分は基本的にリールやロッドを買ったら売らないと決めてるんですよ。
リールのカスタムパーツを作る仕事をしてるという事もありますが、どんなに使わないと思っても、釣りの幅を広げていくと思わぬ所で使う場面が出てきたりするんですよね。
今回のSHIMANO14スコーピオン201HGはまさに良い例で、フリッピングには全く使えないと思って奥にしまっておいたリールが全然別の形で最適な使い方に収まるという。
まあSHIMANO14スコーピオン201HGをフリッピングで使おうとする事自体、ちょっとオカシイと思われるかもしてませんけどね(笑。
自分がこのリールをフリッピングで使おうと思った最大の理由は値段で、フリッピングってクラッチを切らないので高性能で高価なリールは意味が無いんです。と言うか、もったいない(笑。
そこで13メタニウムより安価で、それなりに頑丈そうなリールを探してたらスコーピオンに目が止まったんですよ。
でもリールって実際に使うロッドに合わせてみるまでわからないものです(苦笑。
買う前は良いとおもったんですけどね…。でも結果的にビッグベイト用として最高の形で復活してくれたので、今回は結果オーライ(笑。
こんな事もあるので、今後も買ったリールやロッドは売らずに取って置くことにします。
そしてもっと年を取ってジジイになったら、手持ちの釣り道具を肴に一杯やるのが楽しみなんですよ(笑。
そんな老後を目指してまだまだ頑張ります!
では。
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