【ブラックバス用ベイトリール】のクラッチについて各社の違い

abu revo ltx bf8以来作ってないのですが、カスタムパーツとしてクラッチを作ってて思う事です。

 

リールによってクラッチのON/OFFにクセみたいなものがありますね。

 

【ページへのいいねかツイッターフォローしてもらえると毎日最新記事をお届けできます】

SHIMANOとDaiwa

 

みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。

 

先日サブイズム管理人・原さん(以下サブイズムさん)と話したのですが、今期鳴り物入りでデビューしたSHIMANO17カルカッタコンクエストBFS HGのクラッチが惜しいとの事。

 

リール自体の性能は申し分ないのですが、14/15カルカッタコンクエストシリーズに比べてスプール径が小さくなった分、クラッチの位置が高くてスプールから離れているという事なんですね。

 

サブイズムさんの記事はこちら

 

これは同じSHIMANOで13メタニウム系のフレームもそうだし、14スコーピオンでも感じてました。

 

SHIMANO14scorpion

SHIMANO14スコーピオンはノーマルでクラッチの位置が高い一番手くらいのリール(笑。カスタムクラッチで結構変わります。でもスプールのとスペースは広め。

 

でも自分としてはそれほど違和感は無く、カスタムクラッチに交換する事でかなり解消されてると思ってたんですよ。

 

でもサブイズムさんには17カルカッタコンクエストBFS HGクラッチがスプールから遠いのが気になるらしく、結構違和感があるとの事でした。

ゾディアス166ML-G#カルカッタコンクエストBFS#やけに相性が良い気がする

欠塚実さん(@kakedzuka)がシェアした投稿 –

 

その理由として、これまでサブイズムさんがメインに使ってきたのがDaiwa製リールだった事と大きく関係あるようです。

 

BASS FISHING BROG sabuism 17.37.16

今年の夏にサブイズムさんと亀山ダムで同船したときの一枚。バックシートと言う事で絞り込んでくれましたが、ベイトタックルはすべてノリーズ・ロードランナーにDaiwaリールの組み合わせ。

 

各社リールクラッチの仕様

 

これまで色々なリールのクラッチを作ってきましたが、そのすべてを紹介するのはここでは割愛させてもらいます。

カスタムクラッチ#意外とレア物#欲しい人は欲しい#旧カルコン#13メタニウム#15ジリオン#TATULA

欠塚実さん(@kakedzuka)がシェアした投稿 –

 

別の機会にあらためて説明しますが、ここではリールメーカーによるクラッチの仕様を覚えておいて頂ければと思います。

 

ざっくり説明しますと、SHIMANOはビス一本でクラッチを外せるモデルが多いので、カスタムクラッチへの交換は楽なんですよ。

 

対してDaiwaリールはほとんど全バラししないとクラッチレバーははずせません。

 

そしてAbu(アブ)の旧Revoシリーズもハンドル側のサイドプレートを外す必要がありました。

 

SHIMANOのクラッチは独特の構造で、ギヤ側から出ているクラッチバーにクラッチレバーを固定して、クラッチの反対側(パーミングカップ)から出ているシャフトで支持する二点支持方式という感じです。

 

Daiwa・Abuの方はクラッチバーにクラッチレバーを貫通させる仕様なので、クラッチの交換にはサイドプレートのメインギヤからピニオンまで外さなければならないんですよね。

 

なので交換が楽なのはSHIMANO系リールなんですが、その構造からかスプールとクラッチに距離があるという問題がある訳です。

 

カルカッタコンクエスト

 

SHIMANOのリールは全体的にスプールからクラッチが離れてるモデルが多いのですが、その中にあって14/15カルカッタコンクエスト系はクラッチとスプールが近く、非常に切りやすいんですよ。

 

SHIMANO14カルカッタコンクエスト

SHIMANO(シマノ)14 カルカッタコンクエストはスプールとクラッチが近めな設計。36mm径スプールとカスタムクラッチは最高の相性ですよ。

シマノ【14カルカッタ コンクエスト101】をベイトフィネス仕様にしたらどうなるか

2017年8月28日

 

でもノーマルだとちょっとクラッチの位置が高く、しかも指を置く面が平らなので、気になる人は気になる訳です。

 

オフセットされてると言っても、丸型リールは腰が高いですから、クラッチはなるべく低い方が良いんですよね。

 

そんなコンセプトで作ったのが14カルカッタコンクエスト用のオフセットクラッチで、これは非常に良くできてると自画自賛な訳なんです(基本全部自画自賛なんですがw)

 

そこにきて17カルカッタコンクエストBFS HGですが、スプール系が32mmと、14カルカッタコンクエストの36mm径よりも4mも小さいので、オフセットクラッチがより効果的だと思うんですよね。

 

でも冒頭で触れた通り、スプールとクラッチのスペースは広がってしまってるんですよ。

 

そこはもう、何を取って何を捨てるかの世界ですかね(苦笑。

 

17カルカッタコンクエストBFS HGは専用設計でゼロから作ったモデルではないので、そこはどうしようもないんですよね…。

 

Daiwaリールのクラッチ

 

一口にDaiwaのリールと言っても、数え切れないくらい種類があるので一括りには出来ないのですが。

 

ここではここ数年で自分が扱ったTW系のリールで考えてもらえればと思います。

 

Daiwaリールのクラッチは基本的に小さめで、スプールに対して近い位置に設計されてます。

 

Daiwaハリアー80&17タトゥーラSV TW

画像手前がDaiwa17タトゥーラSV TW8.1L。こうして見るとスプールとクラッチはスペースありますね。abu revo ltx bf8が極端に近いのか。

【Daiwa17タトゥーラSV TW8.1L】フリップ用リールに最適と思えてきた

2017年6月15日

 

クラッチの切り心地は非常によく、特に交換の必要はないのかも知れません。

 

ただ、自分の感覚だとクラッチが左右対称で小さいと言うのは好みが別れると考えました。

 

これはAbuの旧Revo用カスタムクラッチもそうなんですが、クラッチの指の当たる面を大きく、そして左右非対称にする事でカスタムの面白さを演出してみた訳です。

 

abu revo ltx

なぜ【Abu】(アブ)のリールはこんなに愛されてるのか

2017年1月14日

 

 

商売としてはちょっとギャンブルでしたが、これは結構受け入れてもらったみたいで、Daiwaの方は何度もリピートを頂き、現在も欠品続きという嬉し申し訳ない状況です。

 

自分至上最高傑作

 

さてここで、これまで作ってきたクラッチの中でも最高傑作は何か?、という事を考えます。

 

それはズハリabu revo ltx bf8(16Revoシリーズ)のクラッチでしょうね。

 

 

いやいや、他のクラッチも良い出来栄えなんですが、あえてどれが最高かと聞かれれば、abu revo ltx bf8のクラッチは凄く良いんですよ。

 

でもそれはリールとの相性は重要で、どんなに作りこんでもリールとのマッチングが良くないとクラッチを交換する意味は薄くなってしまいます。

 

abu revo ltx bf8の場合、クラッチとスプールの距離をギリギリまで詰める事が物理的に可能だったんですよ。

 

例えばSHIMANO系リールはフレームの構造がそれを許さないので、逆に物理的に無理なんです。

 

SHIMANO13メタニウム 05.01.27

SHIMANO13メタニウム系もクラッチとスプールにスペースがある設計。そしてクラッチの切り幅は深い。オフセットはさせてますが、スプールには近づけられない。

【SHIMANO13メタニウム】 釣りブランク明けに一番ビビッたリールだった

2017年7月24日

 

Daiwaのリールもクラッチの切り幅が深く、あまりスプールに近づけるとフレームと干渉します。

 

カスタムクラッチって設計が超絶面倒くさい大変なんですよ(汗っ。

 

でも完成した時はメチャメチャ達成感あるんですけどね。

 

abu revo ltx bf8のクラッチはそれまで作ってきたクラッチの経験値を余すところなくつぎ込んでるので、指触りからカーブの具合、ピンホールの位置や穴径、穴の数まで拘りに拘って作りました。

 

現状一番最近作ったという事もあり、自分至上最高のクラッチですね。

 

まあ、そのキッカケになったSHIMANO09アルデバランのクラッチとの差はほんの少しですけどね。

09アルデバラン#出撃準備#下糸赤のPE#艶かしくなった(笑)

欠塚実さん(@kakedzuka)がシェアした投稿 –

SHIMANO【09アルデバラン】があったので使えるようにしてみた

2017年2月4日

 

カケヅカ的まとめ

 

今年はこれまでまったくクラッチの設計をしてませんが、マシニングセンタに新しいユニットも導入しましたし、またクラッチを作ろうと思ってます。

 

とりあえず欠品しているSHIMANO16メタニウム(13メタニウムと兼用)や、01カルカッタコンクエスト、Daiwa ZILLION(ジリオン)系のクラッチは作らないとな。

【Daiwa ZILLION(ジリオン) SV TWの分解】 カラーパーツを作るための工程

2016年3月16日

 

そしてそれらは超少量生産になるので、何か付加価値を付けてリニューアルデザインにする予定です。

 

今後クラッチの種類はもっと増やせると思ってます。

 

需要は少ないですが、欲しい人はどうしても欲しいというレアなカスタムパーツ・クラッチをまた作ろうと思います。

 

まあ、いつになるかは明言できませんが(笑。

 

気長に待ってもらえれば幸いです。

 

終わります

 

合わせて読みたい● リールメンテナンスでEリングやストッパーリングを絶対に無くさないで外す方法

● スプールベアリングリムーバーを自慢したいのです

● 【リールメンテナンス】ベアリングにオイルを差す時に注意したい事

● ぶっちゃけ、リールメンテナンスってやった方が良いの?

● 【まとめ】 バス用ベイトリール メンテナンス関連記事 便利アイテムや専用ツール紹介