主要三社のベイトリールを中古で買う場合、どうやってアタリを引くのかって難しいですよね。
リールカスタムパーツ製造屋目線で、中古ベイトリールを買う時に気になる点を書いておきます。
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値段と相談
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
自分は普段中古リールを買う事はないのですが、型落ちのリールを見本にしてリールパーツを作る事は非常に多いです。
そんなカスタムパーツ製造屋目線で、これまで扱ったベイトリールの傾向を元に、中古で買う時のポイントを書き記しておこうと思います。
しかしながら、リールメンテナンスのプロと違い、膨大な種類と数を扱った訳ではないので、あくまでも個人的な見解という事になります。ご了承くださいね。
ただ、リールメンテナンスのプロの方がやらない事も手がけてますので、少しは参考になるかと思います。
この記事で言うところの「当たりリール」とは、「より新品状態に近いもの」、「クセの少ないもの」という定義で考えてもらえれば幸いです。
一番当たりを引きやすいSHIMANO(シマノ)
これまで扱ってきて、一番径年劣化を感じないのがSHIMANOリールです。もちろん主観ですが(笑。
パーツを作る時のフィッティングでも、固体の寸法差(1/1000mm単位)が少ないし、複数台同じ機種をバラしていて、パーツをシャッフルしても使用感が変わらないのはさすがのSHIMANO。
年代で多少の誤差はありますが、もしも中古で買うならSHIMANO製が一番アタリを引く可能性高いと思いますね、個人的には。
まあ、自分がSHIMANO贔屓というのは無関係ではありませんが(爆。
カスタムで化けるならabu(アブ)
とにかく世話の焼けるのがアブのベイトリール(笑。同じ機種でもパーツをシャッフルしたら元のフィーリングには戻りません。
アブのスピニングリールはまったく触った事がないのでわかりませんが、おそらくアブは全体的にこんな感じなんだと思います。きっと社風なんでしょう。
開発製造の内部事情はわかりませんが、とにかくパーツを作る上で最も気を使うのがアブのベイトリール。とくに新旧レボシリーズは油断すると痛い目に合います。
パーツのフィッティングは一台だけに合わせてもダメで、必ず複数台用意して合わせる必要があります(笑。
かの超大物プロのブログでも言ってましたが、日本製の切削マシンを導入したのがここ数年という事ですから、それまでどういう工程でパーツを作ってたのか(笑。
でも、だからこそ伸びしろというか、カスタムで一番変わるのがアブのリールだと思うんですよね。
その一台を可愛がって使える人なら、中古で買っても良い仕事をしてくれるかもしれません。
カスタムパーツもそれなりに豊富なので、自分好みの一台になるのではないでしょうか。
玄人向けのDaiwa
さて、中古で個人的に一番難しいと思うのがDaiwa製のベイトリール。機種にもよりますが、ハッキリ言って分解洗浄するのは難易度高いです。
自分としては、中古リールを買うという事は、ある程度自分で内部の構造を把握しておきたいんですよね。
そしてせっかく(?)中古で買ったなら、カスタムして遊びたいと思う訳です。でもDaiwa製リールは中々複雑なんですよ。
特にここ数年で標準的になってきたTWS系はパーツの数も多いので、素人に分解は無理です。
よほど精通した人なら良いですが、新品を買う余裕が無い、金銭的な理由で買うとしたら、気を付けた方が良いですね。
使い込んだものほどバラしにくく、パーツの一部が変形してるものもありますから。
ちょっと乱暴な言い方で申し訳ないのですが、要は中古でアタリを引く確立が高くないという事です。
さいごに
色々と勝手な事を言って失礼しました。好きで使ってる方には何の意味もない記事ですよね(笑。
あくまでも個人の見解ですが、ここまで書いた中古リール購入時のポイントをまとめると、
SHIMANO→新品のフィーリングに近いものを引きやすい(カスタムパーツも豊富)
abu→購入直後の状態には目をつむり、その後のカスタムで蘇らせる
Daiwa→無難に新品購入w、もしくは現物を見てショップさんから詳しい説明を聞く。または保障のちゃんとしたお店で買う
自分はこんな感じで考えてます。
ここまで書いた事はあくまでも個人的に感じてる事であって、プロのメンテナンス屋の人は違った見解かもしれませんし、メーカーの方が見たら全然違う意見なのかもしれません。
ただ、普段仕事をしていて、「自分が中古リールを買うとしたら」という事をいつも考えてしまうんです。
リールに求めるものは人それぞれ違うので、自分が良ければ何も問題ないのですが、それでも余計なお節介で書かせてもらいました。
中古リールを買う時の参考になれば幸いです。
では。
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