リールをバラすと構造が理解できるように、バスロッドもガイドやグリップをバラしてみるとコンセプトなどを理解できます。
売ってる状態のロッドを天井に押し当てても意味が無い事をリビルドする事で気が付きました。
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ロッドをいじるとロッドがわかる
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカです。
ここ半年バスロッドのリビルドにハマってるのですが、これまで自分自身納得できる一本は正直ありません(笑。
古いバスロッドのガイドをマイクロ化して数を増やしたり、グリップを好みのものに交換したり。作業自体は楽しいので時間を忘れて没頭してしまいます。
ロッドいじってると時間がすぐ経っちゃうなぁ(笑)
今日はトップから5個までにしておこう。久しぶりにガイド巻いたからてこずった
先端3つはいつものイエローで視認性アップを狙ってます。
段々上手く巻けるようになってきた(^.^) pic.twitter.com/4ewPYEQRtu
— かけづかKDW代表 (@kakedukaSS) 2019年4月16日
一応自分なりにコンセプトを立てて、「コレコレこういう仕様に変えよう」と考えてるのですが、中々イメージ通りの仕上がりにならないんですよね。
ただ、ロッドを色々いじり倒す事でロッドを理解できます。ガイドの種類や位置、数が変わっただけでロッドの味付けは全然変わるんですよ。
これはガイドを全部外した状態のバスロッドを一度持ってみるとわかるのですが、驚くほど軽く、そして柔らかい。
バスロッドってガイドをセットする事によって初めて、硬さやテーパーアクションが決まってくるんですね。
それまでの自分はバスロッドの全く理解してなかった事を思い知りました(苦笑。
今までお店にあるロッドを天井に押し当てて、硬さやアクションを確認してたのは何だったのだろうと(爆。
リビルドする事でバスロッドに愛着が湧く
ロッドのリビルドって楽しいですが、なぜそんな事をするんでしょうか。身も蓋もない言い方ですが、自分が求める硬さや強さ、アクションはほとんど総て市場にあると思ってます(笑。
お金を出せば好みのアクションのバスロッドは買えると思うし、なんならオーダーメイドで自分だけのロッドを作ってもらう事も可能だと思うんですよね。
それでもあえて自分の手で作るのは”魚を釣るため”です。いやまあ、意味不明だと思われるでしょうか(笑。
バスロッドを語れる程ノウハウが無いので偉そうに語れませんがw、ブランクの本来の硬さや強さ、ガイドの位置、スレッドの性質やコーティング、グリップを固定してる接着剤などなど。
自分で選定した部品やケミカルを理解する事でロッドを理解してるつもりになれるんです。キャストからアクション、フッキングやファイトしながらロッドを感じる事ができるんですよね。
「ああ、これ以上曲がるとベリーの部分のガイドに無理がかかるな」みたいなところまで想像できちゃうんですよね。
「この重さのルアーを飛ばすにはラインは何が良いか」という素朴な疑問をロッドレベルで考えるようになります。
結果これまでより深い思考でバス釣りを考えるようになってきます。いや、なったつもりになれます(笑。
もしかしたら市販のロッドより性能を落としてるのかもしれません。でも愛着って釣果に比例するんですよね。
ルアーもそういうところあるじゃないですか。それと同じだと思ってます。
ロッドをバラす事で市販のロッドを理解できる
自分でバスロッドをバラしてみると、市販のロッドが凄く考えられて作られてる事が良くわかります。
当たり前ですが、その道のプロが経験値と技術を総動員して作り上げてる訳ですから、一つ一つに総て意味があるんですよね。
それが一昔前のロッドであったとしても、「なぜガイドはこの位置なのか」「なぜグリップはこの長さなのか」など、バラしながら意味を理解できるんです。
そしていざ完成したロッドを使ってみると、自分のイメージとは全然違ったりするんですよね(笑。
例えばディープのダウンショットをやりたくてリビルドしたロッドが、ミドルレンジでジグヘッドをやるような硬さとアクションになってしまったり(汗。
「ああ、あの部分を変えたから味付けが変わってしまったのか」と、ビフォー・アフターで理解できるんですよね。
同じブランクを使ってるのにセットするガイドやグリップ、そして使用する接着剤やコーティング剤でも全然味付けが変わってしまうのが楽しすぎます(笑。
バスロッドのリビルドは総じて硬くなる
自分の場合は手持ちの古いロッドをリビルドして楽しんでるのですが、これまで手がけたロッドは総て元の状態よりも硬くなってるように感じてます。
これってガイドのマイクロ化が原因なんでしょうね。
昔のロッドはガイドの径が大きく、数も少なかったんです。そうなるとブランク自体の硬さをそのまま感じてる状態だと思うんですよね。
それが径の小さなマイクロガイドをセットする事でブランクに近い位置でラインが通ります。それによってロッドが曲がりにくくなってるという事かと。
極端な話、超小さいガイドを隙間なくブランクに並べてラインを通したら、きっとブランクはほとんど曲がらなくなってしまうでしょう(笑。
つまりガイドの小型化と個数の増加でブランクが硬く感じるんです。というか実際に硬くなったのかもしれません。
ブランク自体の硬さや強さは同じはずなのに、昔のロッドをマイクロガイド化すると総て硬くなってしまうでしょうね。
さいごに
バスロッドをリビルドするメリット・デメリットについてどうこう偉そうな事は言えませんが、一つだけハッキリ言える事はリビルドは楽しいです(笑。
まだまだバスロッドの事を理解してませんが、リビルドする事でこれまでに買ったロッドも違う目線で見るようになりました。
手持ちのロッドのガイドの位置や大きさをスペック表と見比べて、「なるほど、小型ルアーをショートキャストで手返しよく撃っていくためにこの大きさのガイドをこの位置にセットしてるのかな」みたいな(笑。
まあ知ったかぶりかもしれませんが、そうやって考える事がバス釣りの楽しさの1つである事は間違いないですよね。
繰り返しになりますが、市販のロッドは本当に考えられてるし、結局自分で作るよりも安上がりなんだと思います(爆。
ただ、「狙ったアクションのロッドを見つける目」を養うためにリビルドをしてみるのは良い事なのかなと思うようになりました。
「もしかしたら中古激安ロッドやローエンドのラインナップの中に自分だけのお宝ロッドが埋まっていて、それを探せる目があったら…」。
なんて妄想をしながらシコシコと手元のロッド達をリビルドしてます(笑。
いつか狙って理想のアクションが出せる日がくるのかな。
では。