【初心者からのリールメンテナンス(分解)】奮闘記 2019最新版

2016年9月に書いた記事のリライトです。

 

いまだにリールメンテナンスに関しては初心者だと思ってますが、本当の初心者よりはちょっと経験者という謎の立ち位置でお送りします(笑。

 

かれこれ丸5年ほどリールカスタムパーツを作ってきた自分のリール分解奮闘記を書いてますので、セルフメンテナンスをためらってる方に読んでもらえればと思って書きました。

 

リールメンテの手順などは直接紹介してませんので、気になるリンクがあったら飛んでみてください。

 

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リールメンテナンスはやるべき?

 

みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。

 

突然ですが手持ちのリールを自分でメンテナンスしてる人って意外と少ないと聞いた事があるんですよね。

 

リールなんて年に一回メンテすれば良いでしょ」とか思ってる人も多いのではないでしょうか?(笑。

 

そういう自分も今の仕事になるまではリールメンテナンスはほとんどやった事がありませんでした。

 

Daiwa17タトゥーラSV TW8.1Lのオーバーホール

SHIMANOリールの分解はかなり慣れました。

【SHIMANO13メタニウム】 釣りブランク明けに一番ビビッたリールだった

2017年7月24日

 

まあ、基本スタイルがフリッパーだったのでクラッチを切るという事が極端に少ないのでメンテナンスの必要がほとんどなかったんですけどね(笑。

 

でもそれは少数派で、ほとんどの人はキャストして使ってますよね。それならメンテナンスは絶対やった方が良い訳です。

 

そんな自分が考えるリールメンテナンスについての考えを書いてみますね。

 

メンテナンスの手順などをまとめた記事を最後に貼っておきますので、退屈な方は飛ばし読みしてください。

 

リールメンテナンスの効果

 

リールメンテナンスと言っても、その内容は様々です。

 

ベアリングにオイルをくれるだけでもメンテと言えばメンテですし。さすがにそのくらいの事は自分もやってました(笑。

 

SHIMANO13メタニウムXGのベアリング

各部のベアリングのゴリ感をチェックしてオイルをくれてやります。

【リールメンテナンス】ベアリングにオイルを差す時に注意したい事

2018年3月23日

 

でも、サイドカップを開いてギヤ周りのパーツ洗浄とかはやろうとも思いませんでした。

 

だって元に戻らなくなったら大変だし(汗っ。

 

そう思ってた自分ですが、今の仕事(リールカスタムパーツ設計製造)になってからどうしてもリールを分解しなければいけなくなりました。

 

パーツの寸法を確認するには外さなければならないですからね。そのおかげでリールをバラすのが日常になり、分解することが苦にならなくなりましたね。

 

でもいきなり最新のリールをバラして元に戻らなくなったら大変なので、手持ちのリールを何回も分解して基本構造を覚えたんです。

 

初期の頃にその生贄になったリールを紹介しますね(笑。

 

愛機SHIMANOスコーピオン1001

 

結婚して釣りをやめるまで使ってたスコーピオン1001。合計3台所有してます。

 

かつての愛機SHIMANOスコーピオン1001

コンパクトボディーが気に入って使ってたSHIMANOスコーピオン1001。なにげにボディー剛性も高かった。

SHIMANO旧スコーピオン1001はまだ通用するのか

2017年5月2日

 

伝統のスコーピオンレッドで手ごろな値段のリールでした。自分のバス釣りキャリアの中で初めて手にした国産リールでしたね。

 

Abuの古いモデルから乗り換えたので、「何から何まで全然違う」と衝撃を受けたものでした(笑。

 

なので余計に中身をバラすなんて考えもしなかったです

 

それで調子が変わるのがイヤでしたから。

 

でも仕事でリールの分解をしてるうちに自信がついて、長年放置していた愛機に手をつける事になるのですが、その前に別のリールの話を(笑。

 

ベイトリール分解はabu REVOシリーズ

 

現在の仕事(リールパーツ製造)になったのが2014年の事。

 

リールパーツの設計をするにあたり、リールの構造を理解する事は必須条件でした。

 

それまでまったくリールの構造を理解してなかったので、最初に全バラしをする時はそれはそれはドキドキしたものです(笑。

 

自分が最初からデザインして設計から製造まで全部担当したのは旧レボのクラッチでした。

 

Abu-REVO-LTZ AE74-Racing

最初はこの年代のレボでオーバーホールの練習をしました。

アブ REVO LTX-BF8クラッチ NEWカラーです

2016年9月24日

 

AbuのREVOシリーズはクラッチの取り外しにサイドカップを開けないとならなかったんですよね(汗っ。

 

なのでサンプルを削ってはリールを全バラししてまた組み上げて、という繰り返しを幾度となく行う事になります。

 

おかげ様でレボの構造をイヤというほど覚えてしまいました。

 

最初のリールがレボだったおかげで強制的にリールの構造を勉強させてもらった形でしたね。

 

難関だったダイワTWS

 

その後、SHIMANO系リールのクラッチも数種類作りました。ある時期以降のSHIMANOリールはクラッチレバーがビス1本で簡単に外れます。

 

これは大した修行にはなりませんでしたね(笑。

 

で、その後に最大の難関であるDaiwa TWS系のクラッチを手がける訳です。

 

Daiwa ZILLION SV TW

TWSになってからのDaiwaリールの分解はメッチャ大変(汗。部品点数が多くてネジが余ったり(笑。

【Daiwa ZILLION(ジリオン) SV TWの分解】 カラーパーツを作るための工程

2016年3月16日

 

これが超難物だった(泣。

 

今までのリールにくらべて部品点数が桁違い。

 

しかもTWSという新機構がまったくもって複雑怪奇の難物だったんですよ。

[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2015/10/post-590/”]

 

そもそも自分の釣りブランクの時期に出ていたシステムだったので、どう言うものかもわかりません。

 

他にも、各部にクリッカーが仕込まれていてスプリングと超小型ノックが設定されてます。

 

Daiwa ZILLION-SV-TWの分解

カスタムパーツを作るために分解しては組み立てての繰り返し。Daiwaリールはパーツ管理がとにかく大変。

 

クラッチのフィッティングはこれらをすべてバラしては組み上げるという繰り返し。

 

本当に修行そのものでしたね(苦笑。

[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/03/post-4107/”]

 

その時の修行のおかげで、その後のDaiwaTWS系リールの分解はかなり馴れました。Daiwa17タトゥーラSV TW8.1Lのときは抵抗なく分解できましたので(笑。

 

Daiwa17TATULASV TW8.1Lの分解

DaiwaのTWS系リールの基本構造はだいたい同じ。画像のタトゥーラSVTWもバラす手順はジリオンと同じでした。

【Daiwa17TATULA(タトゥーラ)SV TW】 分解手順

2017年4月13日

 

明らかに調子が悪くなったスコ1001

 

そんな修行を繰り返していた一年目。

 

その年が終わる頃には中々に自信がつき(笑。

 

いよいよ手持ちのリールをバラしてみたい衝動に駆られます(笑。

 

まるでリールメンテナンスのプロにでもなったような気分で、ブランク前まで使い込んでいたスコーピオン1001に着手するわけです。

 

SHIMANOスコーピオン1001のカスタムモデル

スプールからハンドル・スタードラグをAvail製に交換。ベアリングもHEDGEHOG STUDIO製に変えてフルカスタムモデルとして生まれ変わったスコーピオン1001。

 

かれこれ10数年前に買って一度も開けた事が無いリールですから。

 

中はすごい事になってましたね。

 

でも、不思議とその汚れが嬉しいというか、キレイにしてやるのがたまらないといか。

 

もう、隅々までバラして、パーツをすべてキレイに洗浄してやりましたね。

 

そして真新しいオイルやグリスでコーティングしてやり、元の通りに組み直してやった…

 

はずでしたが、明らかに調子が悪くなりました(爆。

[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/08/shimano-scorpion-1001/”]

 

巻き上げ感はゴリチックになり、異音もあるような気が(笑。

 

やっぱり使い込んだリールをメンテしてやるというのはプロの領域なのかもしれませんね。

 

それか、新しいうちから定期的にメンテしてやるか、ですね(笑。

 

メンテナンスとカスタムは違う

 

さて、そんな訳でアマチュアがやり過ぎたメンテナンスをすると痛い目にあうという事はわかって頂けたでしょうか(笑。

 

まあ、条件にもよるでしょうけど、巻き心地レベルを調整するのは完全にプロの領域でしょうね。

 

SHIMANO16メタニウムMGLの分解

SHIMANO16メタニウムMGLを分解したところ。SHIMANOリールは基本構造がシンプル。

 

では、自分で出きるレベルの事は何があるでしょうか?

 

これはもう、カスタムでしょうね。

 

メンテナンスよりもカスタムの方が難易度が高いのでは?と思われるでしょうか。

 

たしかに超難易度の高いカスタムもありますが、実は簡単なカスタムはけっこうあるんですよ。

 

ドライバーが1本あればハンドルの交換などは誰でもできますからね。

 

SHIMANOスコーピオン1001のハンドル交換

スコーピオン1001のハンドルはガタツキやすかったですが、今どきのハンドルに交換する事で解消。

 

あとカスタムスプールを入れるのはそれこそ技術はいりませんし。

 

ギヤをいじらないレベルでサイドカップを開けて、各部に専用のオイルを挿すとか。

 

そうやって段々とリールを理解してやれば楽しいと思いますよ。

 

大事にする事がメンテナンス

 

そんな訳で、メンテナンスは必要なのか?という事に対する答えはもちろんYESですよね(笑。

 

たぶん、リールの寿命って半永久的だと思います。

 

ちゃんとメンテナンスしてやれば、の話ですが。

 

ほぼ毎日湖に出るバスプロやガイドさんになると次元が違うとは思いますけどね。

 

要はメンテナンスって、リールを大事にする気持ちだと思うんですよね。

 

メイクアップ綿棒でリールの清掃

女性が使うメイク用の綿棒が細かい部分の掃除に便利。100円ショップで買えますのでぜひ。

 

自分は年間釣行日数がそれほどでもないので、正直メンテナンスしなくても大きな問題は無いと思います(笑。

 

でも、リールをいじってるうちにリールメンテナンスが好きになってしまったんですよ。

 

もしかしたら、元々そうゆう資質があったのかもしれません。

 

性格がものぐさなので、面倒がってやらなかっただけで、「やってみると楽しかった」、という。

 

そうゆう人は、一度やりだすと楽しくなってどんどんやってしまいますね。

 

間違ってやりすぎて調子が悪くなったりしましたが、自分はそれをプロにまかせたりはしないつもりです(笑。

 

それを何とか調子良くしてやるのが楽しいですからね。

 

でも、リールメンテナンスのプロという方々がいるおかげで、思い切って自分でイジる事ができる時代になりましたよね。

 

もし自分でイジってて、どうしようもなくなったらプロに投げてしまえばいーや、的な(笑。

 

部品を紛失しても、ちゃんと元どおりにしてくれますしね。(もちろん別料金でしょうけど)

 

そうゆう意味では、思い切ってメンテナンスをやってみるのも良いのではないでしょうか。

 

最初からプロに出す前提で自分で途中までやってみる、とか。

 

意外とハマる人いるんじゃないですかね(笑。

 

5 件のコメント

  • いつも楽しく拝見してます。
    リールのゴリ感は経験上、ほとんどがギアではなくインフィニットストッパー内の異物かストッパーのパイプの磨耗なので、ストッパーを洗浄するかパイプを交換すれば良くなることが多いですよ。シマノのパイプってダイワに比べて磨耗しやすい気がします。

    • コメントありがとうございます。インフィニットストッパー、洗浄したつもりでしたが、足りなかったかも知れないです。今はグリスを多めにつけて大分緩和されてますが(笑。

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