ここ2年ぐらいハマってるバルサクランクベイトの釣りについて、少ない経験から思ってる事を整理しようと思います。
リザーバーのカバークランキングで、ロッドが柔らかい方が釣れると感じてる話。
【かけづかのツイッターアカウントをフォローしてもらえると最新記事をお届けします】
クランクにハマるキッカケはリビルドロッド
こんにちは、ほぼフリッパーややクランカーのかけづかです。
今回はカバークランキングで柔らかいロッドを使うと魚が釣れるというお話です。
「トリプルフックが付いたハードルアーなんだから、ロッドは柔らかい方が吸い込みが良いに決まってる」というのは当たり前として、それだけじゃないのかなと。
でもこれ、自分の少ない経験の中での話なので、参考程度に見てくださいね。
自分自身色んな事が重なって、現在クランクベイトを始めとした巻きの釣りにハマってます。とは言っても、バス釣り歴が長い割に巻き物は経験値が極端に少なくて、凄くレベルが低いところからのスタートなので大した話はできないのですが(苦笑。
クランクベイト、特にハンドメイド系バルサクランクの釣りが凄く楽しいんですが、ハマった決定的なキッカケが3つ。
1つはブログ仲間のみかんさんから、ご自身が手掛けるハンドメイドバルサクランク・ヤタヨークランクを頂いて、それが自分に凄く合っていた事。2020年は本当に良く釣れてくれました。
[blogcard url=”https://nanabunnoni.net/kameyamadamu-kdw-2020-09/”]
2つめは勝手に師匠と読んでいる横井氏とご一緒する機会があった事。H-1GPをはじめ、牛久沼たまやオープンなどトーナメントでの優勝や入賞多数のスゴ腕アングラーです。巻き物に対する考え方や技術的な事を色々教わってます。
そして3つめですが、自分がロッドリビルドにハマっていて、クランク用に作ったロッドがドンズバに仕上がりになった事。これはとにかくルアーのノリが良くて、キャストが気持ちよく決まるんですよ。
この3つがほぼ同時期に重なりまして、もうクランクの釣りが楽しくてしょうがないんです。
ここに自分の仕事であるリールカスタムが絡んでくるのですが、ハンドメイドルアー×リビルドロッド×カスタムリールなんて最高に楽しいと思いませんか?
柔らかいロッドと華奢なロッドは違う
それでは本題です。自分がリビルドして使ってるクランキング用ロッドですが、元は中古ショップで安く買ってきたスピニングロッドでした。
かなり古いロッドで、強さの表記はありませんでしたが、パラボリックな感じでかなり柔らかかったんですよね。
買った時は6.5フィートだったのを、カットして約6.2フィートにしました。レンタルボートで使う事が前提なので、取り回しの良い短めのロッドにしたかったので。
ただこのロッド、スピニングだった時は凄く柔らかく感じたのに、ガイドを全部取り外してみると意外とシャキっとしてるんです。振ってみて柔らかく感じたのは、昔ながらのデカいガイドのせいだったんですね。
自分で実際にロッドをイジってみるとわかるのですが、市販ロッドの表記でMとかMHとかありますけど、素のブランクスがどのぐらい強い(硬い)のかはガイドが付いた状態では全くわからないものです。
最初はタイニークランクを投げるための単なるお楽しみロッドを作るつもりが、思った以上に強いブランクスだったので、今ではメインのクランキングロッドになってしまいました。
良く曲がるけど決して華奢じゃない、柔らかいけど弱くないという感じでしょうか。
ロッドって奥が深い。
キャスト精度とキャッチ率
さて、そのよく曲がるクランキングロッドですが、これが良く釣れるんです。それもオープンウォーターだけじゃなくて、カバーに入れてもちゃんと獲れるんですよね。
自分はホームの亀山ダムでは、これまで巻きの釣りはあまりやってなくて、ほとんどカバーフリップばかりでした。
テキサスリグやジグ、カバーネコリグを中心にフリップしてたんですが、その釣りで魚をキャッチするには相応のロッドパワーは不可欠。フッキングと同時にカバーから引きずり出すぐらいの感覚でアプローチしてました。
なのでカバークランクでもある程度強い(硬い)ロッドじゃないと、バイト後にバスに主導権を取られて潜られてしまうんじゃないかと思ってたんです。
でもバルサクランクって素材自体が軽くて重心移動システムが無いし、図体が大きくて空気抵抗があるから飛ばないんですよね。
そこは商売的にリールをカスタムする事で何とかしようと思ったのですが、いくら立ち上がりの良い高性能のリールを使っても、ロッドが硬いと本当にキャストが決まらない。
逆にロッドが柔らかくなると、リールはノーマルでもそれなりにキャストは決まります。
ここで大いに悩みます。さてどうしたものか。
カバーで魚をキャッチするためにはロッドパワーは不可欠。でも自分のキャストスキルでは硬いロッドじゃ狙ったところに投げられない。
でもまあ、まずは良いスポットにルアーが落ちないと話は始まらない。ここはキャスト優先で、魚が掛かってから次の事を考えようとしました。
グラスロッド全然バレないじゃん
それまでMからMLぐらいのロッドで投げてたクランクベイトを、ショートグラスのMLで投げてみたら、これが中々良い感じです。
じつはそのグラスロッドも結構昔のモノをリビルドしたんですけどね。リビルド前は足が高くて大きいガイドで、数も少なかったのを、今風の小さめのガイドにして、数を増やしてやりました。
ガイドの数を増やしたおかげで、曲がった時にラインがブランクスに干渉しないし、キレイに曲がるようになったんですよね。
このロッドも昔のガイドが付いてる時はベナベタに曲がるイメージだったのが、素のブランクスではシャッキリしてます。
余談ですが、ガイドのセット方法でロッドの味付けって全然変わります。手持ちのロッドでもリビルドすると全然別物になったりしますね。特に一昔前のデカいガイドが付いてるロッドは化ける事が多々あります。
自分がロッドリビルドにハマってのはその部分で、昔のロッドを今風のガイドにして、好きなリールシートやグリップに交換するのが凄く楽しいんです。2000円ぐらいのロッドが大化けしたりしますからね。
話が逸れました。
柔らかいロッドを使ったカバークランキングで、魚が掛かってもキャッチできないんじゃないかという疑問は杞憂でした。これまで不思議とクランクを加えたバスがカバー奥に潜り込む事は経験してません。当然ルアーロストもほぼゼロ。
むしろカバーから離れていくルアーに向かって猛然とアタックしてくるパターンが多いように感じてます。
考えてみれば、カバーの奥にルアーを送り込んでやるフリップと、追わせて食わせるクランキングでは違う魚を狙ってるのかもしれません。
キャスト精度を優先してグラスロッドを選択したつもりが、キャッチ率も上がるという結果になっている訳です。
柔らかいロッドと着水音
クランクベイトの釣りは追わせて食わせるイメージが強いと思いますが、意外と着水と同時にバイトが出る事があります。
まるでトップウォータールアーのように、最初のワンアクションで喰う事があるんです。それも一日のうちに何度も。
これはピンポイントでキャストが決まってる事が要因だと思うのですが、着水音も関係してると考えていて、それには柔らかいロッドが貢献してくれてるのではないかと。
高弾性のロッドは柔らかくても反発力があるので、狙ったところにキャストが決まっても着水音は大きくなるか完全に無音かどちらかです。キャストスキルが高い人は狙って着水音を演出できてるのかもしれませんが。
「いや無音で着水するなら問題ないでしょ」と思うかもしれませんが、自分は経験上釣れる着水音はあると思います。特に切り立った岩盤の多いリザーバーでは、自然落下する障害物は多いですから、バスが興味を示す音というのはあるんじゃないかと思うんですよね。
スイムベイトのようなデカいルアーが、大きな着水音でバスを寄せる事があるのと同じではないかと。スイムベイトで釣った事ないけど…。
柔らかいロッドはルアーが活き活き泳ぐ
グラスロッドやベナベナのカーボンロッドを使ってて気づいた事ですが、クランクが暴れるように泳ぐんです。ただロッドを寝かせてリールを巻いてるだけで、ティップがブルンブルンとなりますからね。
硬めのカーボンロッドだとハイピッチで泳いでいたルアーが、柔らかいロッドを使う事で泳ぎが変わるのは発見でした。
ルアーのアクション的にどちらが良いのかはバスに聞いてみないとわかりませんが、自分の経験上柔らかいロッドでブルンブルン泳ぐクランクベイトの方が良く釣れてます。というか、硬いロッドでは全然釣れてません。多分一匹も釣れてない。
バスフィッシングでは全般的に、硬いロッドの方が感度が良いとされてますが、シャロークランクの釣りではルアーが暴れるグラスロッドの方がアクションをダイレクトに感じられてやりやすいですね。
水深のあるエリアでワームリグをやる時は硬いロッドの方がボトムや障害物を感じやすいですが、カバークランキングではルアーが暴れてくれた方が障害物にヒットしたのを感じ取れる分、根がかりを回避しやすいように思います。
結論 カバークランキングにはベナベナロッドが良い
自分の少ない経験値から、”カバークランキングでは柔らかいロッドを使うと良く釣れる”という結論に至りました。あくまでも現時点での話ですが。
逆に硬くて強いロッドを使うメリットが思いつきません。カバーの奥にクランクベイトをピッチングで入れて、泳ぎだしを食わせる一発勝負ならあるのかもしれませんが、そういう釣りは自分の中では未知の領域です(笑。
ロッドが柔らかいとまずキャストが決まる。そして自然な着水音を演出できて、ルアーが暴れるように泳ぎ、バイトを弾きにくく暴れる魚をいなしやすく、ロッドが曲がりやすいのでライディングもやりやすい。
これはキャストが決まりやすく、ルアーが良い動きをして、バレにくくランディングしやすいという事。
つまりカバークランキングには柔らかいロッドを使う方が釣れるという事で良いのではないでしょうか。
さいごに
ベナベナロッドってなんて抽象的な言い方なんだろうと(笑。自分の感覚だけで言ってるので、どのぐらいをベナベナって言うのか伝わらないですよね。
これは活字で伝えるのは凄く難しいですが、アクションの表記で言うとグラスロッドなら『ML』か『L』、カーボンロッドなら『L』か『UL』、という感じでしょうか。
クランキングにウルトラライトって相当柔らかいと思われるかもしれませんが、自分的にはそのぐらいでも全然ありだと思ってます。
もちろんルアーウエイトや大きさによって違いんですけど、8g以下のタイニークランクと呼ばれるルアーなら、ULのロッドもアリだと思うんですよね。
じつは今、昔のグラススピニングロッドをリビルドして、7g以下のタイニークランクやシャッドを投げられるロッドを作ってるんです。
今の時代、リールは凄く良くなってきていて、軽いルアーを投げやすいのに巻取りパワーがある機種がありますからね。
さらにそこにカスタムという方法もあるので、リールに悩む事はありません(目移りするという意味では悩みますがw。
流行のルアーや話題のルアーはたしかに良く釣れるかもしれませんが、その前に誰でも手に入る定番ルアーやハンドメイドルアーでも、キャストが決まれば面白いように釣れるようになります。
巻き偏差値5ぐらいの自分が言うのだから間違いありません(笑。
師匠の横井さんに教わった事ですが、根がかりや引っ掛かりを恐れず、攻める気持ちでキャストを繰り返せば誰でも釣れるようになります。
そのために自分に合う適切なタックルを選びましょうという事。
自分にとってはそれがベナベナロッドだったというお話でした。
では。