18バンタムMGLや18ステラが話題の中心にある中、ひっそり(?)とデビューする18アルデバランMGL。
しかしながら自分的には中々絶妙な部分をカバーする期待のリールだと思ってます。
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シマノ18アルデバランMGLの存在意義
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
先日のジャパンフィッシィングショー2018での自分の一番の目当てはSHIMANO18バンタムMGLで、次いでシマノ18ステラとダイワ18イグジストのハイエンドスピニングリール。
でも意外と気になってたのが今回書かせて頂くシマノ18アルデバランMGLだったんです。
実際に実機を見た感想として、外観は特に目新しい部分はなかったです(関係者の方すみません(汗っ。)。
しかしながら、今回ベイトフィネスのラインナップが充実してるSHIMANOベイトリールにあって、なぜ今わざわざアルデバランの派生モデルを出してきたのか。
公式には何も言われてませんが、自分的にはここ数年でバス釣りが解禁された房総リザーバーと無関係ではないように勘ぐってます(笑。
チェック【戸面原(とづらはら)ダム】はバス釣りアングラーのパラダイスなのか
その理由としては、ジャパンフィッシィングショー前にSHIMANOプロスタッフでありJB TOP50プロでもある黒田健史さんがご自身のブログやSNSで気になるキーワードを書かれてたからですね。
それが、「18アルデバランMGLはかつての09アルデバランMg×夢屋スプールのフィーリングを意識した」と言うこと。
基本スペックのおさらい
その18アルデバランMGL、今さらですがスペック表を作ってみました。
SHIMANO18ALDEBARAN(シマノ18アルデバラン)MGL
品番 |
ギヤ比 |
最大ドラグ力(Kg) |
自重(g) |
スプール寸法(径mm/幅mm) |
ナイロン糸巻量(lb-m) |
最大巻上長(cm/ハンドル一回転) |
ハンドル長(mm) |
ベアリング数BB/ローラー |
本体価格(円) |
30 RIGHT
(ノーマルギヤ右) |
6.5 | 4.5 | 135 | 32/22 | 8-100 10-90
12-65 |
65 | 42 | 9/1 | 45,300 |
31 LEFT
(ノーマルギヤ左) |
6.5 | 4.5 | 135 | 32/22 | 8-100 10-90
12-65 |
65 | 42 | 9/1 | 45,300
|
30HG RIGHT
(ハイギヤ右) |
7.4 | 4.5 | 135 | 32/22
|
8-100 10-90
12-65 |
74 | 42 | 9/1 | 45,300
|
31HG LEFT
(ハイギヤ左) |
7.4 | 4.5 | 135 | 32/22
|
8-100 10-90
12-65 |
74 | 42 | 9/1 | 45,300
|
2018年3月発売予定
ベイトフィネスと言うよりは、軽量コンパクトなバーサタイル寄りのリールという感じがします。
16メタニウムMGLで一躍話題をさらったMGLスプールを、ベイトフィネスよりの32mm系スプールにしたのが楽しみですね。
09アルデバランMg×Avail
さて、引き合いに出ている09アルデバランMg夢屋スプールですが、その糸巻き量は8lb-75mと言う事で、12lbだと実質50mも巻けないらしいです。
自分も09アルデバランMgは愛用してますが、スプールは夢屋ではなくAvail製なので、仕様はまったく同じではありません。
でもフィーリングとしては近いものがあるんだと思います。実際は夢屋スプールより糸巻き量は少ない気がしますが。
09アルデバランMgと言えば、SHIMANOベイトフィネスの先駆けとも言えるリールだったと思うのですが、自分の周りで聞く限りAvail製のスプールもかなり支持されてたように感じてます。
事実Availの社長本人から伺った話ですが、09アルデバランMg用のスプールは相当数出荷されたらしいです。
それだけ使ってる人が多いリールですから、自分も含め今回の18アルデバランMGLは気になるところではないでしょうか。
パワーベイトフィネス
16アルデバランBFSがガチガチのベイトフィネス専用機な訳ですが、フロロカーボンでカバー撃ちをするには巻き量に不安がありますよね。
これがオープンウォーターのベイトフィネスならフロロカーボンの8ポンド以下でも十分成立するんですが、自分のホームである千葉県房総半島にあるリザーバー・亀山ダムの場合、軽量ルアーをカバーに撃つ釣りがポピュラーなんですよね。
そこでラインが8ポンド以下では思い切ってカバーに軽いジグやライトテキサスは撃てないでしょう。
巻物にしても、小型プラグをカバー周りにキャストしていくのに、カバーに巻かれるリスクを考えるとフロロ10ポンド以下はキツい(汗っ。
亀山ダム(に限らず)のようなカバーの多いフィールドでは、ガチのベイトフィネスよりも上の、いわゆるパワーベイトフィネスの方が需要が多いはず。
そうなるともっと溝の深いベイトフィネス機が欲しくなる訳ですが、16アルデバランには溝の深いカスタムスプールを作れない訳がありました。
FTBの功罪
それがFTBと呼ばれるSHIMANO初(?)のマグネットブレーキシステム。これの機構は物理的にスプールの溝を深く出来ない方式なんです。
カルカッタコンクエストBFSやスコーピオンBFSに深溝のカスタムスプールが無いのはそのためですね。
自分はスプールを直接作る事はないのですが、ベイトフィネススプールの先駆けとも言えるAvailさんとは仕事で良いお付き合いをさせてもらってます。
トーナメントでもサポートしてもらってますし、プロトのスプールを使わせてもらって、自分の意見を上げさせてもらったり、房総チャプターの知り合いに使ってもらって感想を聞いたりしてます。
その上で、
房総リザーバーでは細いフロロカーボンラインを使ったベイトフィネスの必要性はそこまで高くなく、むしろカバーにスモラバやネコリグを打ち込むパワーフィネスの方がメジャーなんですよね。
スピニングタックルで用が済んでしまうところに、マグネットブレーキのベイトフィネスもPEラインを使う事でメリットを発揮するのですが、フロロカーボン12ポンドは溝が浅すぎて事実上使えないと言う事になってしまいます。
ダイワやアブのリールならマグネットブレーキでも溝をもう少し深くできるのですが、FTBはスプールの中にブレーキユニットが入り込む構造なので、それが出来ないのがネックでした。
それが糸巻き量を増やす代わりに、MGLスプールを搭載する事で回転性能を確保したという18アルデバランMGL。
同じSHIMANOのプロスタッフである伊藤巧プロも食いついてたという事ですから、実用性は期待できるのではないでしょうか。
さいごに
自分のここ数年のパワーベイトフィネスは主にPEラインを使ったものでした。そして最近ではパワーフィネスにも興味を持ってます。
その上で、あえてガチガチのベイトフィネスではないベイトフィネス機として18アルデバランMGLが発表されたのは、ある意味意外でしたね。
かゆい所に手が届く、という表現がピッタリだと思うのですが、マーケット的にはそこまで爆発的に売れるとは思えないからです。
でもキャスト精度や手返しなど(糸よれ含む)、絶対的なメリットがあるベイトタックルでのライトカバー撃ちや小型ルアーの巻物。
そこにドンズバなリールを送り込んでくるSHIMANOのスピリットには頭が下がります。
短くし過ぎたものを長くは出来ませんが、長いものを短くは出来るので、今後カスタムスプールの登場も含めて楽しみなリールだと思います。
こういうリールはロングセラーになりそうなので、ゆくゆくは自分も手にするかも知れません。
こういうモノ作り好きだなぁ。
では。
[…] かゆい所に手が届く!2018シマノ【NEWアルデバランMGL】が房総リザーバーに…SHIMANO18アルデバランMGLのデビューと房総リザーバーのバス釣り解禁は無関係ではないような気がしてます(笑。NEWアルデバランはそのくらい亀山ダムのライトなカバー撃ちにドンズバだと感じました。kakedzuka.com […]