ひとりで勝手に盛り上がってるのでブログに書きます。
カルコンBFS用に作ってるオフセットクラッチが良すぎるんです。
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カルカッタコンクエストBFSというリール
こんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。
現在新規にデザインしているカルカッタコンクエストBFS用オフセットクラッチが良い感じになってきたのでお知らせがてらブログを書いてます。
キタ‼️
これはキタよ(*゚∀゚*) pic.twitter.com/w4wCc4rIvF— かけづか:KDW代表 (@kakedukaSS) May 5, 2020
カルコンBFSというリールの大きな特徴はスプール径が32mmという部分ですが、そのスプール径でクラッチ制作が中々大変だったんですよ。
カルコンBFSは14カルカッタコンクエスト100/101のボディーをベースにしてるのですが、14カルコンのスプール径は36mm。そこには径で4mmもの差があるんですよね。
なのにクラッチレバーは14カルコンと同じなので、スプールに対してクラッチの位置が凄く高く感じてしまうんです。
2017年の登場以来、丸形ベイトリールのベイトフィネス機として不動の人気を獲得しているカルコンBFSですが、クラッチレバーに違和感を感じてるユーザーさんは多いのではないかと。
そうなると当然、このリールのカスタム・オフセットクラッチを作るのは自分の使命だと勝手に思い込んでた訳です。
発売から3年経っちゃいましたけど…(すまそん。
カルコンシリーズは同一クラッチレバーではダメなんじゃないの?
自分もまあまあ『作る作る詐欺』をやってきたのですが、今回はいよいよ本腰を入れてカルコンBFSのオフセットクラッチに着手してます。
ただカルコンBFSの前に14カルカッタコンクエスト用クラッチを作ってまして、その流れで現行カルカッタコンクエストシリーズの各モデルのクラッチレバーを一気にデザインしてしまおうと思ってるところ。
上にも書きましたが、現行のカルコンシリーズでは14(15HG/19DC含む)カルコン100/101/200/201とカルコンBFSのクラッチレバーが統一されてまして、ボディーサイズやスプール径が違うのにクラッチの大きさや形が一緒なんです。
そうでなくてもSHIMANOベイトリールはクラッチとスプールが離れてるタイプが多く、なおかつクラッチのポジションも高めに設定してあるんですよね。
自分は手が大きい方ではなく、指が長い訳でもないので、SHIMANOベイトリールは全般的に手に余る感じなんです。
ここまで色々ありましたが、現在クラッチ制作においてのコンセプトは、「切り心地が気持ちよくサミングしやすい事」。そのうえで所有欲を満たす見た目である事を目指してます。
そのコンセプトで考えた時に、14カルカッタコンクエストとカルカッタコンクエストBFSは同じクラッチレバーではダメなんじゃないかと思うんですよ。
まあカルコンシリーズ全機種統一パーツにした方が製造は楽ですが、自分でも使うものなので納得いかないですからね(笑。
ちょっとマニアックなクラッチレバーの話
さて、同じカルカッタコンクエストでも機種によって専用のクラッチを合わせた方が良いという事なんですが、では具体的に何を変えたのか。
切り心地がどこまで伝わるかわかりませんが、ローダウン具合とスプールとクラッチの距離感がわかりますでしょうか。
製品版ではスプールとの距離をもう少し離すと思います(^.^) pic.twitter.com/pXfCmU7cLN
— かけづか:KDW代表 (@kakedukaSS) May 5, 2020
クラッチを作る上でカルカッタシリーズが厄介なのは、ボディーサイズが同じなのにスプール径が違う事。
CADでスプールの側面図を書いて、クラッチが気持ちよく切れる位置と大きさを割り出すのですが、スプールの外周の円とクラッチが降りる時の円が同一の円周じゃないというか…。すんません算数苦手なので説明下手くそで(汗。
わかりやすく言うと、カルコンBFSはクラッチを切る前より下げた時の方がスプールに近づいてしまうんですよ。
巻き取る時はクラッチはスプールギリギリまで近くて良いのですが、キャスト時にクラッチを切った状態では適度にスペースが欲しい(とは言っても近いですが。
それから、クラッチをスプールにただ近づければ良いというモノでもなく、切りやすい高さも重要な要素なんですね。
キャスト時にクラッチとスプールに同時に触れるのが理想だと考えてまして。そのためにはクラッチレバーの位置をかなりローダウンさせる必要があるんです。
でもボディーサイズは14カルカッタコンクエスト100と同じなので限界があるんですよね。
そこで‼️
ラクダのコブのイメージでクラッチの端部のR(アール/曲線)をほんの少し延長してます。
Rをゆるくして直線に近くするとローダウン感がなくなってクラッチが高く感じるんですよね。
当たり前ですが、人の指って柔らかいので形状に合わせてフィットしてしまうんです。なので指を置くところは曲面の方がフィット感がでるんですよね。
スプールとクラッチレバーをギリギリまで近づけて、なおかつローダウンさせるためにはこの方法以外無いと。
という訳で14カルカッタコンクエスト用とは全然違う形になってしまいましたが、これはこれで最高の形に近いと自負してます。
さいごに
新コロナウイルス騒動で自粛ムードの中ですが、自宅が職場という事で(皮肉な事に)制作作業は捗っております。
本来なら新規パーツの叩き台が出来たら大義名分とばかりにフィールドテスト(という名の釣り)に出かけたいところですが、今の状況ではそれも叶わず…。
でもまあ、新型のマシニングセンターをイジりながらのクラッチ制作は楽しいの一言。デザインを考えてそれを削って、修正してまた削っての繰り返し。
早く量産体制を整えなければいけないのですが、プロトを作るのって一番楽しいんですよね(笑。
どうせ連休が明けないと刃物などを発注できないし、今はじっくり新規デザインに没頭したいと思います。
ではでは。