これまで食わず嫌いだったのか何なのか、右ハンドルのリールも中々良いと思ってしまいました。
遠い昔に使った右ハンドルのベイトリールと今回使った18バンタムMGLで何が違ったのでしょうか。
亀山ダム1人合宿で使ってみた正直な感想を書いてみたいと思います。
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右ハンドルからリリースのシマノ18バンタムMGL
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
2018年もっとも気になる新商品、自分的にはなんと言ってもシマノ・18バンタムMGLです。
という訳で、現在左ハンドルを地元のプロショップ・マニアックスさんに注文してるのですが、その前にどうしても使ってみたくて右ハンドルの18バンタムMGLをHEDGEHOG STUDIOからレンタルしてもらいました(笑。
左ハンドルの記事はこちら
それを先日の1人亀山ダム合宿で使ってみた訳ですが、右ハンドルという長年使った事が無いセッティングで巻物をやってみて、良い意味で期待を裏切られる結果となったんですよね。
リールの性能はもちろんですが、215gと言う今時にしては重量がある右ハンドルのベイトリールを数十年ぶりに使ってみて、意外な使いやすさに驚いてます。
使ったロッドはワイルドサイドWSC63Mという、普段は軽めのスモラバ(?)に使ってるショートロッドなのですが、これに200g超えのリールは一見バランスが悪そうですよね(笑。
でも1/2ozのスピナーベイト(D-ZONE)をキャストして巻いてみたのですが、非常に違和感なく使う事ができたんです。
ベイト・スピニング共に何十年も左ハンドルしか使ってこなかった自分としては、一周回ってとても新鮮に感じられました(笑。
SHIMANO18バンタムMGL PG RIGHT(ギヤ比5.5)
今回使わせてもらったのはローギヤモデルのMGL PG RIGHTという一番ギヤ比が低いタイプの右ハンドル。
自分としてはリザーバーのバンク撃ちにはハイギヤリールの必要性を強く感じてるのですが、今回は借り物なので、あえてのローギヤ(笑。
なので当然(?)巻物を想定して使うモデルになりますよね。フィールドではまず1/2ozスピナーベイトで試してみました。
亀山ダムは典型的なリザーバーなので、多くの湖岸線をオーバーハングなどのカバーに覆われてます。
そのバンクにショートキャストでスパスパと投げたいので、どちらかと言うと右ハンドルモデルは手返しが悪いと思ってました。
キャスト後すぐにスピナーベイトを立ち上げて、バズベイト並みにストライクゾーンを確保したいと考えてるからです。
でも実際にはキャスト後に左手に持ち換える動作が入るおかげで、スピナーベイトをちゃんとボトムまでフォールさせられて、これまでと違うリズムで丁寧にコースをトレースする事が出来るメリットを体感しました。
自分の感覚だと、スピナーベイトはキャスト直後にラインテンションを掛けないとラインが絡んで捨てキャストになる事が多いイメージだったんです(どのハードルアーにも言えますが)。
でも岸ギリギリにキャストが決まった時に、そのバンク際ギリギリからしっかりボトムを感じてトレースできたので、右ハンドルリールを使わなかったら得られないリズムだったのかもしれません(しかもローギヤ)。
右利きの自分が、最先端(?)ローギヤ右巻きベイトリールを使う事で、新たな発見がありました。
これなら巻き物限定で右ハンドルありかもしれない(笑。
実際の重量感
今回使ったワイルドサイド・WSC63Mは元々スピナーベイトのショートキャスト用に、SHIMANO16メタニウムMGL XGと共に購入したロッドでした。
しかし2016年に購入したコンボが思いのほか違和感があり、もてあましてた時に少し重めのスモラバで使いやすさを実感。
以来ベイトフィネス機と合わせて、「パワーベイトフィネス」という位置づけで固定して使ってきたんです。
やはりショートロッドと軽量リールの組み合わせは非常に相性が良く、すっかり巻物に使う事がないまま時間が過ぎてしまってました。
そして先日の亀山ダムで、久しぶりに当時と同じスピナーベイトをキャストしてみたのですが、一投目からナゾの心地よさ(笑。
これがミラクルジムの言う「右利き右ハンドル理論」というヤツなのか。
パーミング
さて、この18バンタムMGLの右ハンドルモデルですが、どうせならとフリップにも使ってみました。
本国(?)アメリカではフリッピングと言えば右ハンドルでやるのが一般的のようです(フリップに限らずですが…)。
左手で引き出したラインがハンドルに絡まないという大きなメリットがあるという事なんですが、自分の場合はダメでしたね(苦笑。
まず8フィートを超えるハリアー80が如何に軽いとは言え、片手で振り出すのは中々にリストへの負担があるんです。
それを人差し指ないし中指をかけてのパーミングでは(自分の場合)ロッドの遠心力を支えきれないんですよね。
なので薬指をかけてのパーミングで振り出す訳ですが、その際にハンドルとカスタムスタードラグが手に干渉して痛いです(笑。
リール自体は凄くコンパクトなので、パーミング自体は非常に快適なのですが、それは左手で持った場合の話。
右手でパーミングしたままのフリッピングは物理的に無理でした。
ただし、ボディーのコンパクトさを考えた場合、左ハンドルモデルを使ったフリッピングには最高かもしれないです。
せっかくのリールとしての基本性能の高さを無駄に垂れ流す事になりますが…(笑。
スプール
今回はローギヤモデルの右ハンドルという事で、巻物中心に使ってみたのですが、やはり亀山ダムのような関東のレンタルボートフィールドで使うには溝が深すぎますね(笑。
ナイロンの糸巻き量が16ポンド100mと、琵琶湖クラスでも多すぎるのではないでしょうか。
雄蛇ヶ池 蛇の道は蛇-バス釣りブログのつかじーさんは太いラインが沢山巻けるので良いと仰ってますが、スタイルの違いもあり、自分の場合はそこまでラインキャパを必要としませんw。
[blogcard url=”http://ojagaike.com/2018/02/06/post-15673/”]
亀山ダムのローカルはスピニングタックルでの飛距離は拘るようですが、ベイトタックルでの飛距離を重視してるようには見えないです(知らないだけかもですが…)。
細いラインを使うアングラーが多い事もあり、やはり現状18バンタムMGLのスプールは巻き量が多すぎですね。後にリリースされる夢屋スプールでもまだ深いかもしれません。
自分的にちょうど良い、16ポンド30mくらいの浅溝スプールの登場を待つばかりですね。
ここはAvailさんに期待してます。左ハンドルリリースのタイミングに間に合わせてもらえるのか(笑。
ハンドル
巻き心地と大きく関係しているハンドル形状と長さ。ノーマル右ハンドルモデルを使ってみて、まったく違和感を感じなかったです。
エクストラハイギヤのXG以外はハンドル長42mm(ハンドル中心から)という事で、自分が普段メタニウムなどに使ってる90mmハンドルより短いのですが、巻き感が重いという事はまったく感じませんでした。
まあギヤ比5.5と、一番ローギヤ設定のモデルだった事もありますが、それにしても滑らかな巻き感でしたね。
慣れない右ハンドルでコレですから、これは左ハンドルが楽しみでしょうがないです(笑。
ギヤ比
同じボディーで左右それぞれ4段階のギヤ比を設定してある18バンタムMGL。今回は一番低いPG RIGHTでしたが、エクストラハイギヤモデルがどうなのか、ますます気になります。
もしも剛性と巻き心地が比例するなら、エクストラハイギヤモデルでも変わらぬスムースさが約束されてるのでしょうか。
今回は無理やりピッチングでも使ってみましたが、やはり回収スピードが遅く、イライラしてすぐにやめてしまいました(笑。
ただでさえ慣れない右ハンドルでしたから、ローギヤモデルで撃ちものをやろうと言うのが無理ありますよね(笑。
巻きは良いですが、自分的に撃ちの右ハンドルはやる必要無いと感じました(見た目カッコ良いですが…)。
クラッチの位置が異常に高いw
これは気になる人は凄く気になるかもしれませんw。.
なんか今後の自分の商売的な含みにしか聞こえないかもしれませんが、18バンタムMGLのクラッチはカスタムする余地が大いにあると感じてます。
同じSHIMANOの14スコーピオンでも感じていたのですが、クラッチの位置がかなり高いんです。
すでに所有してる方も同じ事を言ってるようで、みなさんクラッチの高さとスプールからの距離は気になるようです。
今回の自分の使い方はラインを少なめに巻いてた(ショートキャスト多様のため)ので、余計にそう感じてしまいました。
それでも、ラインを目一杯巻いた時でもクラッチの位置は高いと感じるので、ここはオフセットクラッチを作るモチベーションがガンガン沸いてます(笑。
早く左ハンドル欲しいな。
カケヅカ的まとめ
普段左ハンドルのベイトリールをメインに使ってる自分が、ある時突然左ハンドルを使ってみた訳ですが、意外と違和感なく使えてビックリしてるところです。
かつて16メタニウムMGL XGでスピナーベイトをキャストした時に感じた違和感はロッドとのマッチングにあったのかもしれません。
今回使った18バンタムMGLは16メタニウムMGLよりも一回りコンパクトで、しかも重量が215gと16メタより40gも重い訳です。
そして16メタニウムMGLよりもコンパクト。
それを踏まえた上で右ハンドルの18バンタムMGLを使うメリットをあげると、「適度に重量があるのにコンパクト」という部分が「ショートロッドとの相性が非常に良かった事」に繋がったのではないかと。
そして村田基さんが力説してるように、ベイトリールはハンドル側にギヤやブレーキユニット等が集中してるので、「右利きの人はハンドルを上にして投げられる右ハンドルモデルがキャストしやすい」、という事にも繋がるのかもしれません。
思えばこれまでの釣り人生で、アブ以外の右ハンドルモデルをちゃんとキャストしたのは初めてかもしれません(笑。
今後左ハンドルの18バンタムMGLは最低一台買いますが、その上で右ハンドルモデルを使うのか本気で検討したいと思います。
では。