Daiwa製リールの中には、スプールシャフトに刺さっているピンが異常に硬いものがあるんですよね。
そのピンを社外品として製作してるのですが、寸法出しに苦労してます(笑。
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徹底調査
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
仕事の優先順位がコロコロ変わるので、中々忙殺されている今日この頃。今回はリール各社スプールシャフトピンの製作を進める事になりました。
このパーツなんですが、リールメンテナンス(カスタム)の中でも相当マニアックな部分でして(笑。
果たしてどれほどの需要があるのかな(?)、と思ってたのですが、意外と消耗品なんですよね。
HEDGEHOG STUDIOとしては、ベアリング交換をする上での核になる部分という事で、本腰を入れてピンの製作に乗り出した…。
いやいや、今までもありましたけどね。ただ精度的に不確定な要素が増えてきたので、ここで改めて市場にあるリールのスプールを徹底調査しようという事です。
ピンの寸法を調べる方法
さて、いつにも増してマニアックな内容でお届けしております(笑。
スプール軸に横から刺さっているピンの事をスプールシャフトピンと呼ぶのですが、今回作るのはそのピンになります。
これがかなり厄介繊細なパーツでして、1/1000mm単位での寸法管理が求められるんですよ(泣。
これを製作するノウハウはさすがに公開できませんが、とにかく適合する寸法を割り出す事がすべてなんです。
ここではピンゲージと呼ばれる1/100mm飛びの計測器(?)を使って、一本一本調べていくという地道な作業。
でもその前に、スプールシャフトからピンを抜くだけでも大変な作業です。
いくら好きでも頭から煙出るんじゃないかと心配…。
リムーバー
ここで活躍するのがご存知(?)スプールベアリングリムーバーType-R!
…なんですが、実は今回新品のDaiwa製リールからピンを抜く作業が多数あり、それに使うのはHEDGEHOG STUDIO製だけではありませんで。
Daiwa製リールには3mm軸と5mm軸があり、5mm軸の方にとてつもなく硬いピンがあるんですよ、たまに。
それを抜くときにはHEDGEHOG STUDIO製(自分製)よりSLPワークス製の方が力が入るんですよね。
ヘッジホッグスタジオからの依頼でスプールシャフトピンを新たに製作する事になったので、リムーバーも見直し(^.^)
SLPワークスさんのリムーバーは硬いピンを抜く時に便利というか、これじゃないと抜けないピンがあるのは事実なので。 pic.twitter.com/lx5KRnzeBF
— kakedzuka (カケヅカ) (@kakedukaSS) 2018年3月3日
まあ、ガチでリールをイジってる方には常識的な話だと思います(笑。どっちが良い悪いという話ではなく、使い分けと言うか適材適所というか。
DaiwaのTWS系に多い5mm軸のスプールには最初からSLP WORKS製のリムーバーの方が良いかも知れないですね。
さいごに
そんな訳でスプールシャフトピンを製作する下準備として、地道な作業に忙殺されております。
NC工作機械での加工を見た方の中で、「自動で勝手に作ってくれて楽でいーよね」、という事を仰る人がいるのですが、そんなに甘いものではないのです(笑。
地道にデーターを取って、その上で寸法公差を設定して、サンプルを作ってはテストして、の繰り返しですから。
そう言う意味ではHEDGEHOG STUDIOのリムーバーも何回修正してるかわからないレベルです(笑。
リールは毎年新製品が出ますし、それに合わせてマイナーチェンジを繰り返してますからね。
…とまあ、こんな内容の記事を誰が読むのか、という心配をしながら、今日もシコシコと地味な作業をしております。
房総チャプターの準備が全然進まないんですけど、果たして初釣りに行けるのはいつになるのか(爆。
ではでは。
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