2016年9月に書いた記事を大幅加筆リライトしました。
台風後の泥茶濁りの中で魚を探すには巻物よりもテキサスリグの方が早い場合が多くあるというお話です。
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一年中テキサスリグ
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ( kake@dukaSS )です。
過去記事のリライトになりますが、時期とテーマが同じで書きたいと思ったので過去記事をベースに加筆しようと思いました。
今回のテーマは台風後の亀山湖という事なんですが、これが他のリザーバーでも天然個でも共通項はあると思いますので、少しでも参考になれば幸いです。
さて、自分が台風後の亀山湖でもっとも多様するルアー(メソッド)はテキサスリグです。って、いつもの事じゃん!?と思われますでしょうか(笑。
たしかに年中テキサスリグのフリッピングをしているので、別に台風後に限った事でも何でもないように思われるかもしれません。
でも年中テキサスリグをやってるからこそ、一番効率良くサーチできるタイミングもわかるんですよね。
まあ逆に言えば、普段はもっと効率の良い方法があるのに、「わざわざテキサスリグのフリッピングという効率の悪い事をやってる」、とも言える訳ですが(苦笑。
それが台風直後というのは本当にテキサスリグの独壇場になる可能性が高いんですよ。
その理由をじっくり解説していこうと思います。
台風直後の亀山湖の状態
まずは台風直後の亀山湖の状態なんですが、(途中釣りブランクが6年ほどありましたが)自分が20年以上通って経験したとして、浮きゴミ半端無いという事です。
過去に台風直後の亀山湖に浮いた事は何度もありますが、台風によって湖の水が全部引っ掻き回されたように底に沈んだゴミが浮遊し始めます。
これが落ち着くまでには結構時間が掛かるんですよね。
その浮遊ゴミは、表層はもちろん、上から下まで満遍なく浮遊してるので、トリプルフックの巻物だとイチイチゴミが引っかかって釣りになりません。
ではスピナーベイトのようなシングルフックのルアーではどうか?、と言うと、これも中々厳しくて、クタクタに腐った草のようなゴミがまとわり付いて、一回引いてくるたびにゴミを取らないといけないという。
おそらく水がかき回された事にプラスして、多少水温が低くなったりして、一時的に軽いターンオーバーになってると思われます。
なので、水の比重が変わり、中層を浮遊するゴミが中々沈んでくれないのではないか、と。
とにかくまともにハードルアーをやったのでは釣りにならないんですよね。
魚を探す
巻物が使えない状況ではやる事といえばカバーですよね。
そしてこのブログで何度も言ってるのですが、自分のフリッピングはサーチメソッドなんですよ。
時には一箇所で粘ったりしますが、同じリグ・タックルで広く探る事もやるんです。
チェック✔リザーバーでのフリッピングについて考え方を整理しておく
でも、広く探るなら巻物の方が圧倒的に早いでしょ?と思いますよね(笑。
それが意外とワームリグでも早くサーチするやり方があるんですよ。
これは試合のプラクティスにも通じる事なんですが。
魚そのものを探すのか魚が居るエリアを探すのか。自分の場合、魚の居るエリアはほぼ勘で探してますね。でも、これは通い馴れた小規模フィールドだから、というのがあります(笑。
そしてプラクティスは消去法です。
長期間滞在して、あらゆる可能性を試した結果たどり着いた正解には絶対に勝てません。
でも、自分の場合は年間釣行日数が極端に少ないので、ある程度勘に頼らないと釣りになりませんから。(笑。
なので、プラクティスでも開始早々にロッドを振ったりしますよね。魚のいるエリアは勘にまかせて魚は直接釣りで探します。
でも、その勘は経験から導かれたものですから、意外とちゃんと釣れたりしますね(笑。
とにかくオープンウォーターは浮遊ゴミが蔓延してますから、必然的にカバー中心の釣りになるので、そこではテキサスリグが最も効率良く探る事が出来るんですよ。
水深のみ
自分が魚を探す時にカバーで重要視してるのはズバリ水深です。
無数にあるカバーの中のどの水深が釣れるのかを確かめます。
その時はボトムまでが何mとかまったく気にしません(笑。
水深20mあろうと、その水面から3mくらいの中層で釣れる時は釣れます。まあ、釣れない時間がすごく沢山ありますけどね(笑。
でも、ザックリと水面なのか水面直下なのか、それとも水面から3m以深なのか。
水面直下からいきなり水深3mはザックリ過ぎると思うでしょうか?
でも、カバーで水面直下の場合はほぼ下から食い上げてるヤツなので。(ちなみにそうゆうヤツはデカいです)
で、水面付近までは追ってこないという場合は水深を下げていきます。それが3mくらいまでですね。
それが試合のプラクティスだったらこのくらいまででチェックをやめます。
手換え品換えしても、プラクティスで釣りきってしまったら意味ないですからね。
広く探らない
水深を探ると言っても、どこのエリアをやるのかが大事ですよね。
でも、それは全域としか言えません(笑。できる限り沢山のエリアをチェックするのが理想的ですね。
「だから、それじゃ時間がいくらあっても足りないだろ!?」と思われるでしょうね(笑。
なので、超一級スポットだけを撃っていく作戦です。
それは本当に一箇所だけを撃ちます。なので、そのスポットの見極めがすごく重要になります。
これは通い馴れたフィールドだからこそできる作戦ですけどね(笑。
その時そのエリアで、どこが一級なのかを見極める目が必要になります。季節だったり、天気だったり、ベイトの存在だったり。
まあ、どの時期どの湖でも重要なものばかりですけどね。
巻物より早いワームリグ
自分がフィールドをサーチするのに一番早いリグがテキサスリグです。これが巻きものをやるより早いサーチ方法なんですよ。
でも、誤解しないで欲しいのは、自分には巻物でサーチするスキルが無いんです(汗っ。オールマイティーにどんなルアーも使いこなせれば、もっと効率良くサーチできると思います。
でも、苦手なものでサーチしても本当にそこにバスがいないのか確信が持てないですよね。
例えば、得意では無いルアーであるエリア全域を探ってみて、全く釣れなかったとします。良いと思って入ったそのエリアをスパッと捨てられますかね?
自分なら一番得意なメソッドを絶対試します。
なら最初から一番自信があるメソッドだけをやれば良いのではないでしょうか?
何か他に情報が欲しいならあえて釣れない釣りをする事はありますけど。
でも、釣れる魚を探してるのなら得意な釣りをぶつけますよね。
そうゆう意味で言うと、自分のテキサスは巻物より早くサーチできますね(笑。
プロテクトスポット
湖全域で浮きゴミが浮遊していてオープンウォーターが釣りにならない場合、カバーテキサスが有効な理由はわかってもらえたと思います。
この先は具体的な魚の探し方と釣り方を紹介しますね。
もちろん水が回復し始めてるエリアやスポットを探して、別のメソッドで釣る方法もあると思いますが、それはここでは考えません。というか自分にはその引き出しが無いので(笑。
あくまでもカバーテキサスに絞った考えなのですが、台風後にバスが身を寄せられるのが濃いカバーであり、そのスポットがプロテクトされてれば固まってる事も良くありますからね。
ケースバイケースですが、あまり流芯に近いエリアは良くないように感じてます。
できればワンドの入り口とか、インサイドの流れが穏やかな場所の方が水が落ち着くのが早いと思ってます。
そして水は上から清み始めるので、濃いカバーの直下に魚が付く傾向があると考えます、経験上。
なのでテキサスリグのフリップで水面直下だけをひたすら撃っていく作業になるんですよね。
台風後は湖の多くの場所で流れ込みが出来ますが、その水がキレイなら、その付近にあるカバーにバスがいる可能性は高いですが、逆に濁った水が流れ込んでる場合はそのエリア全体が死んでる可能性が高いです。
それどころか地盤が緩んでる可能性もあるので、土砂崩れが起きる可能性も考えられますので絶対に近寄らないようにしてます。
音と波動と色
めぼしいスポットを撃つ時に使うワームですが、これはパーツの多いホグ系やクロー系が良いです。って、これもいつもの事ですが(笑。
でも台風後は特にシンプルなワームは効かないように感じるんですよ。浮遊ゴミが多いせいでしょうか。
浮遊するゴミと明らかに違う比重のワームを使う事は大事な要素だと思ってます。まあゲーリー素材は特に強い気がしますね。
それは濁りと浮遊ゴミでバスに視界が少ない事と関係してると考えていて、魚の側線などに直接訴えるワームが良いと思ってます。
そして音も重要で、濁りの中でバスに気付いてもらうための要素は多い方が良いです。
自分はビーズを常に入れる派なのですが、そこにラトラーを追加するのもアリだと思いますよ。
人間で言えば煙が充満してる中で何かを探すようなものですからね。
振動や音は目が見えない時の重要な手がかりになる訳です。
ちなみにワームのカラーですが、これは濃い色が絶対に良いです。特に明るい状況では黒が絶対に効きますね。試してみてください。
匂いと味
自分は普段ワームの匂いや味にはあまり拘ってませんが、台風直後は話が違います(笑。
まず匂いですが、これはバスがワームに接近した時のキッカケになってくれると考えてます。
別に遠くから匂いでバスを寄せられるとは考えてませんが、ゴミが沢山浮遊してる状況では、バスもエサとゴミの区別が付かない状況なのではないでしょうか。
実際にバスがゴミを食った後にすぐ吐き出すシーンを何度も目撃した事がありますが、これが濁って視界が悪くなってるなら、よりエサの判別が難しいでしょうからね。
そして味ですが、これはバスが口に入れたワームをゴミと間違えないために絶対に必要な要素だと思います。
湖が荒れた後ですから、バスも危機感を感じてる訳で、そこでなるべくエサを捕っておきたいとバスも思ってるのではないでしょうか。
でもゴミが水中に散乱している状況で、エサとゴミを区別するための判断材料はシルエットではないでしょう。
まあ今時のワームには味も匂いも最初から付いてるものが多いですけどね(笑。 ここは意識して匂いと味の付いてるワームをチョイスするのが正解です。
まあフィーミュラーなどに漬け込んだものは強いと思いますよ。
最後に
台風直後の考え方を自分なりに書いてみましたが、いかがだったでしょうか。
普段から基本的な考え方は台風だろうが何だろうが同じなんですがw、とにかくなるべくゴミを拾わないようにする事と、バスにエサとゴミを区別させる事が重要な訳です。
ここではあまりリアクションバイト的なものには期待してなくて、とにかく食わせの釣りになると思ってます。
なのでラバージグもあまり使いませんし、ストレートワームなども使いません。(あくまでも自分の場合ですが)
テキサスリグに重いシンカーなら浮遊してるゴミをかわして効率よくサーチできるんですよね。
台風直後はあまり良い状況と考えられないかもしれませんが、意外と当たれば連発する事があるので、ぜひ試してもらえればと思います。
ただし、地盤が緩くなっててがけ崩れや崩落などありますので、岩盤の近くや岸際を釣る時は十分に注意するようにしてくださいね。
それと亀山湖を含めた房総リザーバーの場合は通行止めの情報も事前にチェックしておくのが必須です。
それでは良い釣りを。
終わります。
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