ジカリグやビフテキに比べて古臭い感もあるテキサスリグ。
貫通力で一歩劣るのは確かですが、それが逆に活きる場面が確実にあります。
自分が考えるリザーバーのカバーテキサスの強みとは。
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バレットシンカーの回収能力
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
先日アメリカから帰国されたカリスマ釣りブロガーKenDさん(DeeeP STREAM管理人)に記事を取り上げて頂いた事が嬉過ぎて、調子に乗って乗っかり記事を書きます(笑。
[blogcard url=”http://deeepstream.com/2018/02/07/texasrig/”]
自分自身長年亀山湖に通ってる中で感じた絶対的な法則として、カバーでは貫通能力よりも回収能力の方が大事と言う事を何度も書いてきました。
DeeeP STREAMさんの記事の中で一緒に紹介してもらってる琵琶湖フリッパーのシャロー道さんも同じ見解のようです。 チェック貫通力と回収力!フリッピングに最適なシンカーは「レイン・スリップシンカー」!reins slip sinker
フィールドの特性がまるで違う亀山湖と琵琶湖ですが、カバー攻略のキモとして、どちらにも共通してるのがテキサスリグの回収能力の高さな訳です。
ではなぜカバーに対してバスの目の前までリグを届ける可能性がより高い、[ジカリグ]・[パンチショットリグ]などよりも、回収能力の高いテキサスリグの方が良いのでしょうか。
すべてはリズム
カバーに対してテキサスリグを撃っていく最大の理由は、その高い回収能力を活かしたリズムの良さを重視してるからです。
誤解を恐れずに言いますが、自分的にはワームの形やカラー、シェイクなどの誘い方は二の次で、根がかりや障害物にリグがスタックせずに回収できる事が一番大事だと考えてまして。
キャストのたびに引っかかってたら、釣りのリズムが崩れて微妙な変化に気づかずバイトを逃す事にもつながってしまいます。
砲弾型のシンカーの先にフックを結んで、そこにワームをセットしただけの超シンプルなリグであるテキサスリグよりも回収能力が高いリグは他に無いですからね。
例えば高比重ワームのノーシンカーリグはもっと形がシンプルですが、これは濃いカバーに入れていくには効率が悪いですし、回収の際にワームがずれたりもする訳で(ただし威力を発揮するシチュエーションは確実にありますが)。
ハイシーズンにカバーを効率良く撃っていくなら、テキサスリグより釣れるものは他に無いと言い切ってしまします。
ヘビーカバーでは落としにくいが
さて、高い回収性能が魅力のテキサスリグですが、反面貫通能力はジカリグなどに一歩譲ると言えます。
自分は経験が無いのですが、琵琶湖の濃いウィードを貫通させる時に用いられるパンチショットリグなどが有名ですね。(カナダ藻ドーム撃ち?)
そこでは物理的にバスがいるところまでリグを届ける事を最重要視してるので、回収能力は最優先では無いという事なんでしょう。
でも房総リザーバーの亀山湖にあるカバーはほとんどがウッド系なので、貫通能力でジカリグなどに一歩譲るテキサスリグでも、頑張って揺すってるうちに段々と落とせるんですよね。
そして回収はスムーズ。これが何を意味するのかと言うと、すべてが誘いの動作という事なんです。
リザーバーのカバーに付くバスの習性
経験上の話ですが、亀山湖のカバーに付くバスは表層から中層までのどこかでエサを獲ると思います。
ドン深のダム湖ですから、水深は最大で20m以上になり、岸際のカバーでもボトムまで10m以上ある場合はザワとあるんですよね。
でもそこでボトムまでリグを沈めていったら、バスをキャッチするのは困難になるんです。
濃いカバーの下10mからラインの先に付いた暴れる魚を水面まで連れてくる事がどれだけ難しいか想像に難しくはないですよね(笑。
なので自分の場合は中層3mくらいまでで勝負します。深くても5mまででしょうか(感覚値ですが)。
太いラインを使う事にも共通してますが、濃いカバーでバスをキャッチする事を考えて逆算すると、それ以上深くまでリグを沈めても物理的に魚はキャッチ出来ません(バイトは得られるでしょうけど)。
細いラインでスモールワームを使えばバイトが取れるけど、結果的にブレイクの可能性が高いという事と同じですね
チェックヘビーカバーに超ライトリグを入れるとデカバスが食う仕組み
釣れるゾーンを隈なく落とす
話を戻します。
貫通能力がジカリグなどに劣るテキサスリグをワザワザ使う意味とは、リザーバーのカバーの釣れるゾーンを隈なく落としこめる事にあります(ズバリ!)。
完全に言い切ってしまいますがw、リザーバーのカバーに付くバスを釣るのは表層~中層までが勝負です。
まあこのブログでも口酸っぱく「中層中層」言ってきた訳ですがw、普通水深3mくらいまでを通常のテキサスリグが落ちる速度は一瞬ですよね。
でも濃いカバーがあるおかげで、まるでパチンコ台を落ちる玉のように、ブッシュの枝や葉っぱで適度にスピードを緩めたり早めたりしながらバスにアピールしてくれる訳です。
そして最後はラインを枝に持たせて水中でチョウチン状態シェイクをする事になります。
貫通能力が最強とまでは言えないテキサスリグを、あえて使うもうひとつの理由がここにあって、水深3~5mまでのカバーの中を程よく引っかかりながら落ちてくれるんですよ。
これが水深5m以上の場所まではバスが釣れないと決まってるなら効率が悪すぎますが、リザーバーではそれが真逆になる訳です。
さいごに
落ちにくく(?)回収しやすいテキサスリグのメリットを最大限に活かしたリザーバーのカバー攻略、いかがでしたでしょうか。
まあ落ちにくいと言うのは御幣がありますがw、回収能力が最強なのは間違いないでしょう。
最近自分の使ってるバレットシンカーを見直したのですが、NBCのトーナメントで使うために必要な「F]マークの刻印が消えてました。
自分は8.8gと10gがテキサスリグで使うシンカーのデフォルトなんだけど、最後に買ったのいつだったか覚えてないくらい無くならない(笑)
もちろんたまにロストするけど、プロパックで買ったヤツが何年も無くならない。
ただ、使いすぎてfecoマークが消えちゃうので、今年は新調しようと決心した(ToT) pic.twitter.com/6faikK5TqX
— kakedzuka (カケヅカ) (@kakedukaSS) 2018年2月8日
バス釣りを再開した4年前から使ってるものもあり(それ以前からのものも)、ほとんどロストしないのでずっと同じものを使ってるうちにカバーに擦れて消えてしまったんですね。
それだけ回収能力が高いのと同時に、それでもこれだけ回収が困難だった事を物語ってると言えます。
この形のバレットシンカーじゃ無ければ回収出来てないケースも多々あった事でしょう。
リグを適材適所で使い分ける事も大事ですが、[信頼しているリグを通して使う事で得られるリズム感]が釣らせてくれるバスがいる事も忘れないでもらいたいですね。
ではでは。