今回で一応の結論とさせて頂く予定の『新リザーバー中層論』。
水深のあるリザーバーならではのカバーへのアプローチについて、自分の仮説と今期の釣課をすり合わせた記事を書き残しておきました。
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カバーのデカバスをどう釣るのか
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
三回に渡って「亀山ダムのカバーにはデカバスが居ない、でも釣れるんだけど」、というテーマで書いてきました。
チェック【新リザーバー中層論】 バスはカバーに居なくなっている
チェック続 【新リザーバー中層論】 カバーの沖で起こってる事
チェック続々 【新リザーバー中層論】 カバーと生き物の関係性
そこで仮説として、デカバスが居るのはカバーの中ではなく、カバーに入ってくるギルや小バスを食うためにカバーを利用しているという考え方に至った訳です。
ギルや小バス~アベレージサイズのバスがカバーに入ってくる理由は、カバーにいるさらに小さいエサを食うためで、そこに食物連鎖が機能してる限り、野生生物は本能には逆らえない。
よってデカバスに襲われる危険を承知でカバーに入ってくるという事だと推測してる訳ですが、この推測はそんなに遠くないと思ってます。
なのでそこに部外者である釣り人がチョッカイを出してしまうと、自然界の序列が狂ってしまい、結果デカバスが釣れないという事になってしまうのではないか、と。
そうなると、カバーでデカバスを釣るためには、いかに自分の存在を消すかが重要な訳です。
今回はこれまでの仮説に沿う形でカバーへのアプローチと釣り方を再確認してみようと思います。
カバーを跨いで事件を起こす
カバーで確実に魚を釣りたいと思ったら、自分ならその場所に船を固定して一時間でも二時間でもエレキを踏まず、身動きをしないでジッと居続けます。
自分自身が漂流物になりきって、完全に気配を消したまま時間が経てば、水中の魚もそのうち馴れて普段?の行動に戻るのではないでしょうか。
そこでルアーを水に漬けたまま放置してれば、いつかはバスが食ってくれると思います。レンタルボートならではの作戦ですが、それは余りにも気の長い戦略ですよね(戦略でもなんでもないw)。
でももっと簡単に自分の気配を消す方法はあります。
それはカバーを跨いでアプローチするというやり方ですね。
超接近戦のメリット
これまでカバーに超接近してアプローチするメリットとして、
●根がかりしにくい事、
●フッキングがダイレクトに決まる事、
●掛けた魚をカバーから出しやすい事
などを上げてきました。
そこにもうひとつ重要なメリットとして、カバーの反対側にいる生物達に対して、自分の身を隠せるという事があります。
特に水面から出ている規模の大きなブッシュなどは、船を付けてしまう事で完全にカバーと同化できますからね。
もちろん船を付けた側の水域は死にますが、それはキッパリあきらめて、そのカバーの主である一本のデカバスを獲る事を一番の目的とします。
カバーを攻める手順
状況にもよりますが、自分がカバーを攻める時の手順として船を突っ込ませるルートになる部分から撃っていきます。
撃ったら進み、撃ったら進みという具合(笑。
目的の座席に座ったら、あとはひたすら気配を消す事を考えます。そしてカバーを跨いで反対側へフリップ。
ここで自分がクラッチを切らないガチのフリップに拘るのは、動作で船が揺れたり音を立てない為です。
なので、キャストやピッチングでそれができるなら別にフリッピングに拘る必要はないんですけどね。
沖から岸に向かって
さて、まんまとカバーのインサイド、岸際に船を付けたとします。そのあとは沖に向かってフリッピングするのが今期の自分の展開でした。
もしもカバーそのものにはバスが居ないのなら、どうすればカバーに入ってくるのか。
実際の水中の魚がどうなってるのかはわかりませんが、沖からカバーに向かって来る何かを演出してやる事で、カバーの中に入る生物に見えるんじゃないかと思ったりしてます。
オカッパリにも言えるのですが、沖から岸に向かって泳いでくる何かを演出するためには、岸から沖に向かってキャストする必要がありますよね。
ドン深の地形が多いリザーバーの場合、岸からキャストできる場所は限られてるので、バスはその動きに対してまだ免疫が無いのではないかと推測します。
沖からデカバスを引っ張ってくる
いよいよここまでのテーマの中のクライマックスですが、デカバスの安全地帯(水帯?)である沖の中層から狙ってカバーに引っ張ってくる方法について。
何となくお分かりかと思いますが、自分の今期の考え方は、自分が岸際に船をべったりつけて、カバーを跨いで沖側にルアーをキャストします。
そして沖から岸に向かってルアーを引いてくるのですが、その途中にヘビーカバーがあるという具合でしょうか。
基本のメソッドはテキサスリグの中層シェイクなのですが、TDバトラーリミテッドハリアー80という長尺のロッドを使う事で、カバーを跨いでフリップする事ができるんですよ。
まあ、ほとんどウエッピングに近い感覚ですが、そのままロッドを立ててカーブフォールのように手前にルアーを寄せてきます。
この時気づいたバスはカバーに向かって来てくれるのではないかと期待する訳ですね。
ルアーは何でも良い
具体的な釣り方について詳しい説明は割愛しますが、ぶっちゃけルアーやメソッドは何でも良いと考えてます(笑。
自分の得意なルアーなり釣り方を応用すれば、今回の仮説に当てはめる事はできると思うんですよね。
それこそハードルアーでも成立すると思いますし、ライトリグでもバイトを取れると思います。
ただし、あくまでも自分の存在を消せるレベルのヘビーカバーが話しの中心にある訳で、そこをキッチリ釣るにはルアーもタックルもそれなりのものが必須だと思うんですよね。
そこで30ポンドのナイロンラインとフリッピングロッドというのは、完全に力技な訳ですが(笑。
カバー越しにデカバスを抜き上げる事を考えた場合、ライトリグやグラスロッドの巻物では掛けた後は運まかせになってしまいますよね。
その辺は自分もまだ試行錯誤の最中なので、今後また何か思いついたら実験していこうと思います。
とは言ってももう真冬ですけどね(爆。
カケヅカ的まとめ
ここまで書いてきた事をまとめると、
●リザーバーのバスは人的プレッシャーによりカバーに居ついてはいない。
●カバーはバスのフィーディングのための壁であり、バスが身を隠すシェルターでは無くなってきている。
●デカバスが安心していられる場所は何もない水深のある沖の中層。
●エサとなるベイトとの関係でカバーに入ってくるタイミングがある
そしてバスがカバーで釣れる時の条件として、
●エサとなるベイトがカバーに追い詰められた時。
●カバーそのものにベイトのエサが存在して、ベイトがそれを食いに来た時
という感じではないかと推測してます。
もちろん常に例外はあって、試合の朝イチにポンバクでキッカーが釣れる時もありました。
それは前日プラクティスでフッキングせず、バイトだけ確認したカバーだった事を考えると、そこに居つきのヤツがいたんだと思います。
でもそんなケースは年々少なくなってきていて、基本的にはカバーにルアーを入れれば簡単に釣れる時代は終わってると思います。
季節や状況によってカバーの釣れ方は違うのですが、総体的にカバーでイージーに釣れる事は少なくなって来てるのは間違いないんですよね。
バスフィッシングは「その時を釣れ」と良く言います。
カバーの釣り方も時代に合わせて変化させていかないとダメだという事ではないでしょうか。
ではどうすれば釣れるのか? 現時点での自分の方向性はあるのですが、それは有料記事の方に細かく書いてしまったので無料ブログの方では公開できなくなってしまいました。ごめんなさい。
有料記事を買ってくれた方が結構いらっしゃいますので、もしも気になる方はnoteの無料部分だけでも覗いてみてもらえると嬉しいです。
それでは。