KDW製【20メタニウム用オフセットクラッチ】について説明します

SHIMANO20メタニウム用に作ったKDW製オフセットクラッチについて、取り付け方法や特徴などをご説明いたします。

 

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SHIMANO20メタニウム用オフセットクラッチ

 

こんにちは、ほぼフリッパーややクランカーのかけづかです。

 

20メタニウム用オフセットクラッチが完成いたしましたー!!

 

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch

ついに完成した20メタニウム用オフセットクラッチ。(画像をタップできます)

 

2020年の春頃から作る作ると言っておいて、結局完成したのが11月後半という、相変わらずの『作る作る詐欺』(笑。

 

他にクラッチを作りたい機種が沢山ある中で、20メタニウム用だけを優先して良いものか悩んだのですが、2020年でもっとも売れたリールだと思うので、これは作らない訳にはいかんぞ、と。

 

2018年は18バンタムMGL、2019年は19アンタレスと、その年の話題のリールはオフセットクラッチを最優先で作るという流れで良いのかもしれません。

 

しかもその2つのリールと、今回作った20メタニウム用オフセットクラッチは互換性を持たせたかった。ネジ穴の位置が違うだけで、共用できそうな感じだったので。

 

そうなると俄然やる気が出てきて(現金なやつw、三機種共用クラッチの制作に取り掛かった訳です。

 

それまでにも「20メタニウム用クラッチはいつできますか」という問い合わせを多く頂いてたし、自分自身も20メタを快適に使いたいという思いもあったので、それが制作意欲に繋がりました。

 

取り付け方法

 

それではここで、20メタニウム用オフセットクラッチの取り付け方法をご説明。とは言っても難しい事は何もありません。

 

ノーマルクラッチはビス一本で留まってるので、細めのプラスドライバーでビスを外してやれば良いだけ。

 

はじめにケースに同梱されている専用ビスをご確認ください。

 

SHIMANO20MetaniumMGL-Screw

緩衝材の下に入ってるのでわかりにくい場合があります。もし入ってなかった場合は自社サイトか販売店にご連絡ください。

SHIMANO20MetaniumMGL-1

まずはサイドカップとスプールを外しておきます。ここまでの作業内容は簡単なので割愛。

SHIMANO20MetaniumMGL-2

20メタニウムのノーマルクラッチはビス1点留めなので、これを緩めるとクラッチレバーが外れます。

SHIMANO20MetaniumMGL-3

細くて軸の長めのプラスドライバーでビスを緩めてやります。画像のような位置からドライバーを差し込んでやれば回ります。

SHIMANO20MetaniumMGL-4

ノーマルクラッチが外れたところ。SHIMANO純正はスクリュービス(木ネジ)になってるので、これはKDWオフセットクラッチでは使えません。

SHIMANO20MetaniumMGL--5

20メタニウムのノーマルクラッチを外したところ。

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-1

ここでKDW製オフセットクラッチを用意します。付属の専用ビスが2点セットになってます。ネジ穴が3箇所なのは18バンタムMGL/19アンタレスと兼用のため。一箇所は使いません。

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-2

動画でも説明してますが、ビスが小さいので、あらかじめドライバーにセットしておくと作業がやりやすいです。紛失しないように気をつけてください。

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-3

作業は本体を画像のような向きにしておくとやりやすいです。サイドカップ側を真上に向ける感じで。

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-4

オフセットクラッチを仮組みしておきます。バナナ型の穴を本体から出てるピンに差し込む感じで入れてやります。

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-5

ドライバーを差し込む位置ですが、画像のようにリールシートとレベルワインドシャフトの間から入れると角度が合います。

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-6

ビスは2箇所のうちどちらからでも良いのですが、大きい方の穴の方から作業した方がビスが入りやすいと思います。一箇所を仮止めしてからの方が小さい穴に入れやすいです。

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-6

続けてもう1個のビスも入れてやります。まだこの時は2箇所とも完全には固定しないでください。

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-7

クラッチプレート(黒い樹脂部分)とクラッチレバーの間に隙間が空いてしまってるのがわかりますでしょうか? これだと切り心地が良くないですし、反対側がボディーに干渉する恐れがあります。

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-8

ビスを完全に固定する前に、クラッチをプレートに押し付けて隙間をなくします。

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-9

画像のようにクラッチと樹脂プレートがぴったり密着してる事で、クラッチが上下にスライドした時にガタ付きがなくスムーズに可動します。

 

 

 

20メタニウムは基本的に18バンタムMGLと同じボディーなので、手順を収めた動画を貼っておきますね。

可動部分に極少量グリスを塗ってやるとより滑らかに可動するので、ぜひやってみてください。

20メタニウム用オフセットクラッチの特徴

 

「20メタニウム用オフセットクラッチは何が良いんですか?」と素朴な疑問を頂く事があります。普段Twitterでしか説明を発信してないから、それを見てない人はわからんですよね(すみません。

 

一言で言うと、”触った感じが気持ち良い”という事。

 

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-10

お気に入りのマットブラックのオフセットクラッチ。指触りが気持ち良い。(画像をタップできます)

 

 

触った感じと一口に言っても色々ありまして、まずは指を置いてもらった時にしっくりと馴染むのを感じてもらえるはず。そして切り心地も軽い。

 

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-11

なだらかな曲面になってるので、指が自然とフィットする。(画像をタップできます)

 

さらにスプールとの距離をかなり詰めてあるので、クラッチとラインを同時に触れる面積が広いです。これにより繊細なサミングがしやすくなってます。

 

SHIMANO20MetaniumMGL-Offset clutch-12

画像左がノーマル、右がKDW製オフセットクラッチ。スプールとの距離がかなり違うのがおわかり頂けるかと。

 

 

18バンタムMGL&19アンタレスと共用

今回の20メタニウム用オフセットクラッチは18バンタムMGL/19アンタレスにも互換性があります。

 

19ANTARES-Offset clutch

クロームのボディーが特徴の19アンタレス。これにマットブラックのクラッチが意外に合う。 (画像をタップできます)

 

これまで18バンタムMGL/19アンタレス用オフセットクラッチはブラック・ガンメタとクロームメッキしかカラーラインナップがなかったのですが、今回の20メタニウム用オフセットクラッチでは全8色展開なので、他のパーツとのトータルコーディネートを楽しんでもらえます。

 

18BantamMGL-Offset clutch

こちらは18バンタムMGLにシャンパンゴールドのクラッチをセットしてみたところ。(画像をタップできます)

 

ハンドルやスタードラグに合わせたドレスアップも可能に。

さいごに

 

8月頭にカルコンBFS用クラッチを完成させて、次はいよいよDAIWAスティーズ用いくかと思ってたのですが、このままだと20メタニウム用が年を跨いでしまう、これはマズイ。

 

そんな大人の事情(?)で夏の終わり頃から作り始めた20メタニウム用オフセットクラッチですが、なんとか年内に間に合いました(ドヤ!

 

2020年にもっとも売れたリールが20メタニウムという事で、「オフセットクラッチはまだですか?」という声を沢山頂いていたんですよね(圧)。なんとか発売にこぎつけられて良かった良かった(ホッ。

 

今回も見た目と使用感に拘った自信作ですので、ぜひ使ってもらえたらと思います!

 

では。