バス釣りにおいて、リールのベアリングを交換する意味とは何なのでしょうか。
スプールの回転など、直接の性能アップを期待するかもしれませんが、じつはもっと重要な役割を果たしているのだそうです。
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ベアリングの種類
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
自分はまだまだリールについての知識が足りないと思ってますが、これまでの経験から知ってる事をお話しようと思います。
どうしても主観的な内容になってしまいますが、今後のリールカスタムの参考になれば幸いです。
自分は現在HEDGEHOG STUDIOと密にお仕事をさせて頂いてますので、ベアリングはHEDGEHOG STUDIO製のものが中心になります。
他のメーカーさんのベアリングを使った事がないので、比較検討という内容ではない事をお断りしておきます。
今回はバス釣りを始めとするルアーフィッシングにおいて、使用するリールのベアリングを交換する意味を考えてみたいと思います。
結論から言ってしまいますが、リールのベアリングを交換する事で、その違いをハッキリと体感する事は難しいと言う事です。
あくまでも主観ですが、少なくとも自分には大きく違いを感じる事はできませんでしたし、これから先もハッキリと違いはわからないと思います。
ではなぜベアリングを交換するのでしょうか。
良い状態を長く持続させるため
ズバリ、リールのベアリングを交換する理由とは、「良い状態をなるべく長く持続させるため」、との事。
これはベアリング自体の精度や耐久性が性能そのものだからだそうです。
もちろん普通のリールのベアリングをAIR BFSのような小径セラミックボールのベアリングに変えれば、わかる人にはわかるでしょう。
でもそれ以上に、リールの最も良い状態を、できる限り長く維持するためにカスタムベアリングに交換するという考え方もあるのだそうです。
たしかにノーメンテナンスで使ってると、「ジャリ感」や「ゴリ感」が出てきますもんね(笑。
それを洗浄しても、その時キズなどがついてたら、スプールの回転や、ハンドルの巻き心地が徐々に低下してくるのかもしれません。
リール用ベアリングの種類
ところで、現状のリールカスタム用ベアリング素材には大きく分けて二種類ありまして、一つはステンレスボールベアリングで、もう一つがセラミックボールベアリング。
これの使い分けについてはHEDGEHOG STUDIOのホームページに詳しく解説が載ってるので、そちらを参考にしてください。
ただし、これは自分も疑問に思ってる事なんですが、セラミック製のベアリングボールとステンレス製のベアリングボールは何が違うのか?
単純に錆びに強いとか、素材の重量の違いが回転に影響を与えてるとか、いろんな違いがあるんでしょうけど、その部分は体感しにくい部分ですよね。
それについては今後自分がインプレッションする事で素直な感想を記事に落としていきたいと思います。
ベアリングを交換する理由
近年のリールはノーマルでもかなり高性能になってますので、わざわざカスタムしなくても高い精度と回転が得られます。
飛距離も昔に比べてかなり出ますし、ベアリングを交換する意味が無いのでは?、と思われるでしょうか。
たしかに正直それを感じる事はあるのですが、自分の場合は味付けを変えることが最大の目的です。
例えば軽いルアーを投げたいなら最初からベイトフィネス系のリールを使えば良いのですが、ベイトフィネスに特化しすぎていると通常の重量のルアーを投げた時に違和感を感じます。
そしてベイトフィネスではベアリングに耐久性が無いとも言われてますよね。
そもそもベイトフィネス専用機は剛性を重視して作られてませんので、ベアリングだけが特別剛性が高いとは思えません。
ベイトフィネス専用のロッドとリールでビッグベイトを投げ続けたらどうなるのかは想像に難しくないでしょう。
なのでもう少し剛性と汎用性の高い機種、例えばSHIMANOなら16メタニウムMGLあたりをベイトフィネスにも対応させたい、という事になる訳です。
メーカーとしてはノーマルでベイトフィネスを想定してないでしょうから、スプールやベアリングはルアー重量に対して使用幅が狭いんです。
そこでベアリングの剛性を落とさず、なおかつ軽いルアーも投げられるようにカスタムする必要が出てくるという事ですね。
もちろんタックルを多く用意して、細かい使い分けが出来れば良いのかもしれません。
でもそれでは細分化したルアーセレクトに対してタックルが何セットあっても足りないですよね(笑。
つまりリールの機種と機種の間を埋めるカスタムをする事によって、より幅広くルアーやリグを使えるようにするため、と言えるのではないでしょうか。
AIRベアリングとAIRベアリングHDの違い
最近の記事に書いてますが、手持ちの16メタニウムMGL XGと14カルカッタコンクエスト101にAIRベアリングを入れてやったんですよ。
↑画像右の二つがAIRベアリング
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2017/04/shimano-16metanium-mgl-1150air%EF%BC%861030air/”] [blogcard url=”http://kakedzuka.com/2017/04/shimano14calcutta-conquest-air-bearing/”]
それについてはHEDGEHOG STUDIOの社長に相談したのですが、自分の考える使用法にベストなのがAIRベアリングではないか、というアドバイスを頂いたんですよね。
でもHEDGEHOG STUDIOにはAIRベアリングの上にAIRベアリングHD(以下HD)というものがあって、そちらの方が値段が高いんです。
これはもしやケチられたのか!?、と思ったらそうではなく(笑。
通常のバスフィッシングにおいて、極度に剛性を重視するのではないのならAIRベアリングが最適、という事でした。
そしてもし完全にベイトフィネスだけならAIR BFSというベアリングもあるのですが、通常ウエイトのルアーも考えると対応の幅がないのでAIRベアリングの方が良いという事。
今回AIRベアリングを選択したのはバランスを重視したからですね。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2017/04/shimano14calcutta-conquest-microcast-spool-14cnq1024ri/”]
ベイトフィネス的な軽量ルアー(5g以下)から、普通に1/2ozクラスのルアーを投げるという想定でいくと、このベアリングが一番良いのではないか、と。
逆にバスフィッシングでHDを使うシチュエーションは少ないのでは?、とも言ってました。
よほど巨大ビッグベイトを連日投げ続けるような状況でない限り、バスフィッシングではHDは必要ないのではないか、という見解らしいです。
もちろんセットしてマイナスになる事はないですが、釣りの幅を考えると一番バランスが良いのはAIRベアリングみたいですね。
カケヅカ的まとめ
リールカスタムの一番最初にベアリングを交換するという方は多いと思います。
でもメーカーやブランド、その中でも種類が沢山あるので迷ってしまいますよね。
HEDGEHOG STUDIOでは電話でお手持ちの機種と想定している使い方に応じたアドバイスがもらえます。
同じリールでも使い方によってカスタムの仕方が違いますよね。
ベアリングも初心者のうちはどれを使ってよいか迷ってしまいます。
そういう自分も未だに迷ってしまいますから(笑。
なのでもしもカスタムの方向性に迷いがあるなら、素直に問い合わせてみるのが良いと思いますよ。
きっと最適な方向性をアドバイスしてもらえるはずです。
世の中すべてのリールを試す事はできませんが、今後自分で試して感じた事はこのブログに書いていこうと思います。
ベアリングを検討されている方の参考になれば幸いです。
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