昔フリッピングってのべ竿でやってたらしいのですが、それをロッド魔改造で再現してみようというおバカな実験(笑。
ハリアー80のグリップを一番下まで持ってきてブランク部分を長く使ってみようと思い、リビルドしてます。
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悪魔的発想w
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカです。
自分がこれまで超接近戦で8フィートのロッドを好んで使ってきたのは狙ったスポットに”届く”からです。
”届く”という意味はキャストなどでルアーを届けるのではなく、フリップの時にクラッチは切らず左手で引き出したラインの距離だけ届く事を意味してるんですよ。
つまりリールもガイドも付いてない「のべ竿」的な感覚で使ってるんですよね。
これは小規模リザーバーでレンタルボートに乗って釣りをする時に、カバーにメチャ(静かに)近づいてチョイ投げで狙うと釣れるんです、マジで。
でもここ数年多くの人がやるようになったのか、それともバスが賢くなったのか思ったように釣れなくなってきました。
そこでベイトフィネスでよりライトなものを導入したり、パワーフィネスで別のアプローチをしたりと、絶賛藻掻いてる最中でして(笑。
でも一番単純なのは「誰も届かない場所に”バーチカル”にルアーを落とせれば釣れるんじゃないか」と常々考えてたんです。
まさに悪魔的発想(爆。
そう思って愛竿ハリアー80のグリップをカスタムしてしまいました。
「なぜその位置にリールが無いとダメなのか」と言われれば、バランスの一言に尽きます。
やってみるとわかりますが、ルアーを放ったあとにグリップの一番ケツを持ってもリールとブランクの重みがモロに手首に掛かってしまうので、まともにロッド操作はできないんですよ。
それにリールとトリガーを握らないとロッドが曲がったときに全然力が入らないです。
つまりパーミングしてないと釣りにならないという事ですね。
バーチカルに落とす意味
そこまでしてバーチカルに落とさなくても、もっと扱いやすい長さのロッドでピッチングすれば良いという考えもあるかと思います。というかそっちの方が大人としてまともです(笑。
それでも自分が考えるカバー撃ちではリグは水面に対して垂直に落ちる事が重要だと考えてまして。
自然落下による着水音を演出するとか、スタックのしにくさ根掛かりの回収率など多くのメリットがあるのですが、それらは過去記事でさんざん語ってきたので割愛します。
とにかく自分にとってバーチカルに落とす事には重要な意味があると思っていて、こだわりを通し越して意固地になってるレベルですかね(笑。
虫系ルアーを木に引っ掛けてチョンチョン誘ってやる釣りを直接カバーに対してやるイメージでもあります。
まあバーチカルは正義ですよ。もちろん異論は認めます(笑。
元々ハリアー80を使い始めた理由
自分がハリアー80を使い始めた元々のキッカケはキャストが下手くそだったからです。
狙いのカバーから離れて正確なキャストを決められないから物理的に近づいてしまおうという単純な発想ですね(笑。
レンタルボートなら船ごとカバーに突っ込んでもそこまでプレッシャーはかからないだろう(そんな訳ないが…)というなんとも勝手な想像から超接近戦をやるようになったのですが、結構釣れたんですよね。
自分がまだ20代前半の頃に手漕ぎボートで出て、移動が大変なのでカバーに船を突っ込んで釣ってたのが最初かもしれないです。
もしかしたら当時はカバーに船を”もやって”たかもしれません。そしてとにかく船の上でジッとして、ロッドだけ動かす感じでしょうか。
その時は確か6フィートぐらいのロッドでやってたと記憶してるのですが、それでも釣れたという事はもっと長いロッドならもっと奥まで届くと思ってたんですよ。
そこで中途半端(?)に7フィートとかではなく、いきなり8フィートのロッドを買ってしまうところがアホでしたね(笑。
手にした当初は全然扱えなかったですが、使い方を覚えてからは良い思いをしました。
まだ亀山ダムでフリッピングロッドを振ってる人を(自分が)見たことがない時代でしたね。
ロッドリビルドの恩恵
今回ハリアー80をここまで改造してしまおうと思い立ったのはロッドリビルドを始めた事の恩恵だと思ってます。
前からやりたいと思ってた事を実験します(。-∀-)
ハリアー80、4本のうちの一本は完全に生け贄だな(笑)#悪魔的改造 pic.twitter.com/DAR83BcHtf
— かけづか(当選発表記事公開中!) (@kakedukaSS) 2019年1月25日
少し前ならガイドの交換すらやろうとは思わなかったでしょうね。
ハリアー80を使い始めて20年近くなるでしょうか。これまで大小たくさんの魚を釣らせてもらいましたが、最近ではこれでも短く感じるようになってきまして。
カバーフリップではロッドは長ければ長い方が有利だと思ってるのですが、でもブランクの重さには扱える限界があります。
肉厚のブランクで重量があるフリッピングロッドに1オンス以上のシンカーを背負わせたリグでは普通にやっても自分にはまともに扱えないでしょう。
手首の弱さには定評のある自分ですから、長いロッドが有利だとわかっていてもゴツいロッドはキツいんですよね。
ハリアー80は長さの割に信じられないぐらい軽いのですが、昔のデカいガイドをマイクロ化してさらに軽量になりました。
そうなると今回のような一見無茶なカスタムも、何となくやれそうな気がしてくるんですよ。
こんな事が試せるロッドリビルドって楽し過ぎます!
さいごに
ハリアー80を使い続けてかれこれ20年近くなるのかな。一度も折れた事ないし、自分にとっては本当に良いロッド。
ただ、じつはメーカーのコンセプトは良くわからなくて、バキバキの強靭なロッドではないし、かと言って繊細なティップでもないし、これ何のためのロッドなんだろうと思う(笑。
一つ間違いないのは長くて軽いというだけで凄い武器になるという事。
だから今ではハリアー80を4本も持ってるんだけど、実際にフィールドには4本も持っていかない。だったら一番古いハリアー80は思い切ってカスタムしちゃおうと(笑。
今回のカスタムがどうにも使えないようならまたカスタムし直せば良いだけだしね。
そんな訳で奇抜すぎるグリップカスタムをしてみたハリアー80ですが、実際のフィールドで使うのが楽しみです。
これがいきなり折れたら笑ってやってください。
では。