ここ数年のDaiwa製ベイトリールはドライブシャフト?からメインギヤが抜けないという現象が多発するんです。
これについては原因が特定できてるのですが、問題はその対策ですよね。
しかし意外と簡単に、しかも安上がりに直す事ができますので紹介しますね。
ギヤシャフトのつぶれ
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
自分が釣りブランクから復帰したので約三年前で、そこから今の仕事を始めたのですが、各社のリールの進化には本当に驚きました。
主要三社(SHIMANO・Daiwa・Abu)ともに自分が釣りを止めた10年前とは比べ物にならないほど、見た目も性能面も良くなってますよね。
その中で独自の機構で高いポジションを維持しているDaiwaですが、ベイトリールにおいて一つだけ難点があるんです。
それがギヤシャフト(ドライブシャフト)からメインギヤが抜けないという問題。
今の仕事がリールパーツの設計製造なので、担当したリールをバラしては組み立てるという作業を繰り返すんですよ。
その時に新品状態のリールなのにメインギヤが抜けないんです。
10倍の拡大鏡で見てみると、メインシャフトの端がつぶれてるのが確認できます。
おそらく組み立ての工程でハンドルを締め付けた際にシャフトの端がつぶれてしまうと推測されます。
もっとガタガタに作ってれば逆に大丈夫なんでしょうけど、精度の高さが仇になってる形ですね(笑。
ハンドルの締め付け過ぎの危険
Daiwa製リールの組み立てをどこでやってるのかわかりませんが、おそらく人の手で組んでるのでは?、と推測します。
で、ロットによってハンドルをロックするナットを締めすぎてるのではないかと思うんですよね。
まさかトルクレンチを使って一台ずつ締めてるとも思えないし、そのあたりの感覚は人によって違うのではないか、と。
これの危険なところはリールを使用していくうちに、さらにシャフトがつぶれてしまうのではないか?、という事。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/09/daiwa-zillion-sv-tw-drive-gear/”]
さすがにメインギヤが抜けない事はないとは思いますが、それでもシャフトの段差部分の端部はつぶれていくと思います。
もしもリールを使っていて、一度もメインギヤを外す事がなければ良いですが、定期的なメンテナンスは必要ですからいつかは外す事になりますよね。
そのついでと言っては何ですが、シャフトを削ってやれば問題は解決なので、自分のやり方を紹介しますね。
100円ショップのダイヤやすり
Daiwaのすべてのリールをバラした訳ではないので、どの機種がそうだとは言えないのですが、実感としてジリオンとタトゥーラに多いような気がしてます。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2017/01/daiwa-17tatula-sv-tw/”]
一番最近では去年バラした【ジリオンSV TW】はすごくつぶれてました。
これは完全に新品だったのですが、その状態でもつぶれてたので、組み立ての工程でハンドルを締め過ぎたのではないでしょうか。
で、その場合はつぶれた部分をやすりで削ってやれば解決な訳です。
ただし、ジリオンSV TWのギヤシャフトはジュラルミン製ですが非常に硬いんですよ。(おそらくG1ジュラルミン?)
これを普通のやすりで削るのは難しいんですよね。
じつはヤスリがけというのは意外と技術を要するんですよ。
と言っても単に知識の問題だけですけどね(笑。
硬くてネバる素材には目の細かいヤスリが良いんです。
目が粗いヤスリは削るのが早いですが、削りすぎてしまう恐れがあるんですよね。
なのでここではダイヤモンドのヤスリを使います。
ダイヤと聞くと値段を心配してしまいそうですが、実は100円ショップで入手できます(爆。
実際に自分も100円ショップのダイヤやすりで削ってますから。
ヤスリの使い方
ここでちょっとヤスリの使い方を説明しますね。
これ意外と知らない人が多いんですよ。
ヤスリは一方通行で削るのが基本です。
往復で削る人が多いのですが、それだとキレイにヤスれないですよ(笑。
大工道具のカンナをイメージしてもらうと良いかと思います。
押し出す時だけ力を入れてもらって、引くときは戻すだけ。
↑画像はT3です
ちなみに大根おろしも同じ原理で作業しております(笑。
リールのパーツをヤスリで削るなんて、最初は躊躇するかもしれませんが、ここを削っておく方がリールのためだと信じております。
ただし削り過ぎるとアウトなので、安易に削り過ぎるのは良くないですが。
あくまでもシャフトにドラグディスクが通れば良いだけですから、無意味に削る必要はありません。
本当に少しずつ少しずつ注意して削ってみてください。
ややキツいくらいでちょうど良いかと思います。
ここがスムーズに抜き差しできると、メンテナンスも格段にはかどりますからね
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