2018年に発表されたスピニングリールで最注目の二機種、シマノ18ステラと並ぶ二大巨頭、ダイワ18イグジスト。
先日のジャパンフィッシィングショー2018Daiwaブースにて実機を触ってきたので報告します。
今回も画像中心で恐縮ですが(笑。
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ハイエンドスピニングリール
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
発売前から大注目だったダイワ18イグジストですが、先日パシフィコ横浜で開催されたジャパンフィッシィングショー2018で実機を見て触ってきました。
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自分は正直これまでスピニングリールに大した拘りはなかったのですが、2015年にバス釣りを再開してすぐにSHIMANO14ステラを手にする事で考えは大きく変わります。
やはりハイエンドのスピニングリールは無条件に死角が無いんですよね。剛性感や巻き心地、ドラグ性能その他の機能において、まったく違和感が無いと言うか。
そしてリールカスタムパーツを作る仕事の関係で、プロのリールメンテナンス屋の方々ともお付き合いさせてもらい、リールの特性や固体の差など、マニアックな話を聞く機会が多々あるんです。
そしてもちろん歴代のハイエンドモデルを使わせてもらう機会もあったのですが、SHIMANO・Daiwaのハイエンド機種は本当に凄いです。
そんなリールメンテナンスのプロ達も注目の機種が、シマノ18ステラと並ぶDaiwa18EXIST(イグジスト)ですね。
ダイワ18IXIST(イグジスト)
細かいスペックは過去記事やDaiwaのWEB SITEで確認してもらった方が早いので割愛します。
今回発売前にリール実機を最速で見る唯一の機会である、ジャパンフィッシィングショー2018に行ってきました。
じつはあまり多くのリールは見なかったのですが、それでもイグジストは当然見ますよね(笑。
自分は今の仕事をしてる特権をフルに活かして、金曜日の午前中、いわゆる業者デーにパシフィコ横浜に潜入した訳です。
モノコックボディーはザイオンじゃなくマグネシウム
さて、2018年NEWモデルである18イグジストですが、そのボディーがモノコックであるという事は事前情報で知ってました。
モノコック構造とはボディ自体がフレームとしての剛性を持ち、ねじれやたわみに強く、省スペースを実現させる構造。極限状況下での耐久力や空間効率を求められるロケットやF1マシンなどに採用されている。
Daiwa WEBSITEより抜粋
簡単に言うとボディーの外側の外壁がそのまま強度を持った作り、という感じでしょうか。
スピニングリールにおいて、そのメリットは二つあるそうで、
-
ワンパーツで形成されるので剛性が高くなる
-
ボディーをコンパクトに出来る
との事。
ですが、その材質はDaiwaお得意のザイオンであろう、と勝手に想像してたのですが、見事に裏切られましたね(笑。
調べれば事前にわかった事かもしれないですが、不覚にもショー当日までその事実を知りませんでした。
しかもイグジストのボディーがマグネシウムだと教えてもらったのが、じつはSHIMANOの開発担当の方だったという(爆。
しかもしかも、SHIMANOブースでステラを見てる時でした。
SHIMANOの開発の方も気になる18イグジスト!
いやまあ、SHIMANOブースにもDaiwaの開発担当の方が見に来てましたけどね(笑。
フィッシングショー業者日あるある(笑。
とにかく軽い
まず持ってみた感想ですが、これは軽いです!超軽い!
過去にリールの過度な軽さは意味が無いと言ってきた自分ですが、剛性を犠牲にした軽さには意味が無いという事を言いたかったんですよ。
でもスピニングリールなのに、このカッチリ感でこの軽さは参りますね(笑。
剛性感があるのに実際は本当に軽いんです。これはステラとの大きな違い(ステラも決して重い訳ではないですが…)。
まずボディーがやたら小さいですしね。こんなに小さいボディーの中にタフデジギアと呼ばれる精度の高いメインギヤが収まってるとは、ちょっと信じがたいですね。
今回はバス釣り用だと思われるFINESSE CUSTOMモデルを中心に見てきたのですが、この軽さはフィールドではアドバンテージになるでしょうね。
カタログの数字以上に軽く感じました。
ATD(オートマチックドラグシステム)
自分はこれまで体感した事がないのですが、近年Daiwaのフラッグシップ・スピニングリールに採用されてるドラグシステムにATDがあります。
Daiwaのウエブサイトから引用しますと、
1.従来よりも滑り出しがスムーズ=ラインブレイクしにくい
2.ドラグの効きが柔らかい=魚に違和感を与えにくく、無駄に暴れられることを防ぐ
3.作動感に独特のネバリがある=低いドラグ設定値でも一気に走られることが減り、ファイト中のドラグ調整の頻度が減る。また、魚に常に抵抗を掛け続けることができ、走ってもすぐとまる。
との事。
実際手にとってスプールを回してみましたが、ドラグを緩めればドバッと出ると言う事は無さそうな感じですね。
これはステラにも言えるのですが、ダイヤルの調整幅がかなりシビアで、ほんの少し回しただけでは体感としてわからないレベルです。
これが実際のフィールドだと、魚の走りに合わせて微調整が利くという事なんでしょう。
安価なモデルだと、ダイヤルを緩めた瞬間にドラグがドバっと出てしまい、無駄に走られたりラインブレイクの原因になったりしますからね。
まあ、今時のローエンドモデルも昔に比べれば全然良くなってますが、それもハイエンドモデルからのフィードバックな訳です。
Daiwaの場合、イグジストの性能がいずれ下のモデルに採用されていくと言う事ですよね。
そう考えると、イグジストにあって他に無いものは無い、という感じでしょうか(笑。
メタルハンドルが好き
個人的な好みですが、金属加工の仕事をしてる身としては、やっぱりメタル製のハンドルが好きです(笑。
ベイトリールはもちろんですが、スピニングリールのハンドルは造形美が良いんですよね。
SHIMANOのスピニングリールもそうですが、ハンドルは鍛造品を削って作ってると思われます。
それだけ手が掛かってるんですよ。
イグジストに関しては肉抜きまでありますね(汗っ。
どうやって削ってるのかは何となくわかるのですが、コレをやれと言われたら絶対イヤですけど(笑。
それだけ美しいハンドルです。
ここはカスタムしたくない。商売的に言っちゃダメな部分ですが(笑。
さいごに
15イグジストも使った事ありますが、それに比べて外観はシンプルになったように感じました。
18ステラもそうでしたが、まるで示し合わせたように両社のハイエンドスピニングリールがシンプルな外観という(笑。
でも片方だけが原色をバリバリに使った派手な外観だと、逆に安っぽく見えたかもしれないですね。
その点今回のイグジストは飽きのこない落ち着いたデザインで非常に好感が持てました。
まあ正直自分ではとても買えないですが、機会があったら少しでも良いから使ってみたいと思います。
HEDGEHOG STUDIOで仕入れると思うので、速攻レンタルかな(笑。
では。