ベイトリールのスプールに小さな穴を空けると、結び目を作らないでラインを巻く事ができ、しかもフッキング時にラインが滑る事がないので一石二鳥。
特別難しい加工でもないので、自分がやってみた方法をご紹介。
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スプールに穴を空けてしまおう
こんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。
ベイトリールにラインを巻く時に、スプールを一周させて結んでたのですが、これをしなくても良いスマートな方法があります。
タイトルにある通り、スプールに小さな穴を空けてそこにラインを通し、反対側にコブを作って抜けないようにするやり方。これは昔からやってる人はやっていたようですね。
自分も穴を空ける使い方は知ってはいましたが、これまで特に必要としてませんでした。
ところが一度やってみたらこれが快適で、もう全部のスプールに穴を空けたいぐらいです(笑。
でもスプールに穴を空けるなんて専用の設備がないと難しいのではないか? と思ってる人が多いみたいですが、そんなに難しくはないですよ。
使うのはリューターにΦ0.5のドリルだけ
早速加工方法をご紹介します。自分がやったのはリューターに0.5mmのドリルを加えて穴を開けただけです。
普段DIYをしない人にはハードルが高いかもしれませんが、いろんなものを自作するのが好きな人なら決して難しい作業ではないと思いますよ。
コツという程ではないですが、スプールが遊ばないように重ねたタオルなどの上で作業する事をおすすめします。
自分の場合は溶接で使うV字ブロックなどで固定しましたが、無くても対して問題はありません。
ただ気をつけた方が良い点がいくつかあるので、穴を空ける手順と一緒に説明します。
スプールに穴を空ける位置
これは特にカスタムスプールの場合大事なのですが、スプールの中心部に穴を空ける事が望ましいようです。
カスタムパーツメーカーAvailの社長に直接伺ったのですが、ベイトリールのスプールはスポークの肉抜きをした部分がコンマ何ミリか厚くなっていて、そこに穴を開ければスプールの性能には影響が無いそうです。
力が掛かった時にスプールが変形する恐れも無いそうです。
当然ですが、スポークとスポークの間の部分に穴を空けるようにします。スポーク部分に近いと穴の意味がなくなってしまいますので、位置を良く確認してマーキングしましょう。
リューターを使ってスプールに0.5mmの穴を空ける動画です。
これでラインをスプールに一周させなくても良くなります(^.^)
作業する場合はくれぐれも怪我に気をつけて‼️ pic.twitter.com/QPIDsMetXW
— かけづか:クラッチ屋KDW代表 (@kakedukaSS) July 13, 2020
穴を空ける時のちょっとしたコツとしては、ドリルが滑らないように力を入れすぎない事。良く切れる新品のドリルを使う事です。あとリューターの回転数はマックスまで上げておきましょう。
ラインの留め方
無事スプールに穴が空いたらラインを通した後に結んで抜け防止を作ります。
0.5mmの穴でナイロン20ポンドぐらいまでは通るのですが、ラインが太くなるほど解けやすくなる気がします。
なので自分の場合は結んだ後に端をライター等で炙って焼きコブを作ります。これで抜ける事は無いでしょう。
あと宣伝になってしまうのですがw、通したラインを引き出す時にHEDGEHOG STUDIOのハンドルノブキャップリムーバーがあると便利です。これ以外にも何かと使える便利ツールなので、一つ持っておいて損はないですよ。
さいごに
スプールに穴を空ける事で結び目を作らなくて良いので、ラインをキレイに巻く事ができます。穴の大きさはラインの太さによって変わるので、一つのスプールに異なる大きさの穴をいくつも空けておくと便利かもしれませんね。
ラインが通るぐらいの穴なら何箇所空けても性能には影響無いそうです。むしろ滑り防止でテープなどを貼るより全然良いみたいですよ。
工具を揃えるのがハードル高いかもしれませんが、リューター1台あるとルアーの改造などにも使えるので、1台はあっても良いかと思います。
興味がある方はぜひトライしてみてください。
では。