リールカスタムをすると寿命を縮めてしまうんじゃないかと不安に思う方に向けて、ノーマルリールをより快適に使う方法をご紹介。
未経験の方がセルフメンテナンスを始める足がかりにして頂けたらと思います。
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リールメンテナンス&カスタムの定義
こんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。
仕事柄、ほぼ毎日のようにベイトリールを分解してますが、リールって凄く考えられてる。いや当たり前ですが。
なのでリールを快適に、良い状態を長く持続させるにはノーマルで使い続けるのが一番だと思います。リールカスタムパーツ屋がこんな事を言うと商売上がったりなんですけどね(笑。
ここで確認しておきますが、メンテナンスとチューニングとカスタムって全然ちがうんです。
自分としてはメンテナンスとチューニングはほぼ同義語だと思っていて、リールを良い状態に保つ事を言うものだと思ってまして。
例えばベアリングの汚れを洗浄してオイルを差してやる事でスムーズな回転を持続させるのがメンテナンス。
ギヤのかみ合わせを調整して、よりノイズの無いリーリングにするのがチューニング(ただしこれは難易度相当高いですが)。
カスタムはそれらとは別の意味で、ノーマルリールに何かを足したり、または引いたりする事ではないかと。
例えばハンドルを長いものに替える事で巻取りトルクを上げる。その代わりギヤへの負担が大きくなるのでパーツの寿命を削るトレードオフといった具合でしょうか。
もちろんそれを理解した上で必要に駆られてカスタムするケースがほとんどだと思います。でも単にファッションで長尺ハンドルをセットしても無駄にリールの寿命を縮める事になりかねません。
ぶっちゃけ”リールを良い状態で長く使いたいなら”オススメ出来ないカスタムも多々あります。
あくまでも用途に合わせてパーツを強化したり、使用目的に合わせてリールを軽量化したりするのがカスタムの基本ですから。
そうは言ってもリールカスタム自体を趣味として楽しむ方向性もありまして、使用目的や釣果よりもカスタムそのものを目的にする人もいらっしゃいます。例えばリールのオールペンとか防水性を無視したサイドカップの肉抜きとか。
じつは自分もそれ嫌いじゃない(笑。
ただ、良い状態を長く保つためにノーマルでもカスタムリールでもメンテナンスすることは大事です。
メンテナンスは単にオイルやグリスを足す事だけではなく、リールを快適に使うための”お手入れ”だと思ってもらえると良いかと思います。
今回はリールを長く快適に使うための基本的なメンテナンスを紹介してみますね。
ハンドルノブのベタツキを取る
まず最初にやるメンテナンスとして超簡単に快適さを実感できるハンドルノブのクリーリングから。
自分がそうなんですけど、ワームフィッシングをやる人は手がオイルでベタベタになりますよね。その手でリールのハンドルを回すのでノブがベタベタになるじゃないですか?
そのベトついたノブを簡単にキレイにする方法を紹介してます。
シマノリールに限らずゴム系素材のノブはどうしてもベトベトになりやすいですが、パーツクリーナーがあれば簡単にマットな質感が蘇りますのでオススメですよ。
ハンドルノブのガタツキを取る
ノーマルリールのハンドルノブって微妙にガタツキがある場合があります。それをクリアランス詰めてピッタリにするメンテナンスというかチューニング。
じつはリールを酷使してるとノブが痩せてガタツキが出たりするらしいです。暑い時期は膨張して寒い時期は収縮しますしね。
自分の場合は普段からAvail製カスタムハンドルを使わせてもらってるので、付属の極薄ワッシャーで調整してますが、無ければHEDGEHOG STUDIOやAvailで単品売りしてるので、よかったらやってみてください。
作業自体はとても簡単ですし、リールの寿命を縮める事はないですから。
ザイオンノブキャップでベアリングを保護
もしかしたらリールカスタムとして一番簡単に出来る部類かもしれません。いや、これほど簡単なカスタムは他に無い(笑。
Daiwaのザイオンハンドルノブってなぜか保護キャップが無いんですよね。それの専用ノブキャップがHEDGEHOG STUDIOから発売されてますので、買ってハメ込むだけ。
ちなみにデザイン&制作はKDWです(エッヘン。
ハンドルノブからベアリングが見えてしまってるのは不純物が混入しやすいし、何より見た目的にちょっとアレじゃないですか(笑。
ここは最初のカスタムの取っ掛かりとして、お手軽に出来るノブキャップをセットしてみてはいかがでしょうか。
釣りブロガーのイカヒメさんがザイオンノブキャップについて書いてくれてますので、ぜひ参考にしてください。
[blogcard url=”https://ikahime.net/daiwa-zaion-handle-knob-cap”]
ベアリングに正しくオイルを入れる
ベアリングにオイルを差すメンテナンスは、定期的に差すだけでも全然違うのですが、でも出来れば洗浄するのが望ましいです。
特にベアリングをノーマルで使っていて、社外品のオイルを使う場合は元々使われているオイルと混ざってしまうのは本来のオイルの性能を潰し合ってしまうから。
ある程度使った状態のベアリングは多少の不純物も混入してると思われるので、やはり正しく洗浄してからオイルを差した方が間違いないですね。
さいごに
リールのメンテナンスって長く快適に使い続けられるようにする事なんですが、それってリールを大事にする事でもあると思うんですよね。
リールは道具なので使ってナンボなんですが、それでも無駄に寿命を早めたり、意味なく傷付けたりする事はしたくない。
ゴリゴリ使ってやる事と雑に扱う事は違うと思ってる派です。
一流のアスリートは道具を大事にするというのは有名な話ですから、逆に言えば道具を粗末に扱うアングラーは釣れないとも言えるのでは無いかと。
そういう自分は中々釣りが上手くならないですが、せめて道具を大事に使っていきたいと思ってます。
では
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