リールメンテナンスやカスタムの作業を快適にする専用ツール、トラストレンチをご紹介。
ハンドルを外す時にロックナットを傷つけずに、しかも確実に締め込む事ができるスグレモノです。
超高精度専用ツール
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。
現在国内で流通してるブラックバス用ベイトリールは主要3社、abu・Daiwa・SHIMANOがほとんどですが、そのハンドルを固定してるナットはほぼすべてM10です。
そのナットの取り外しにトラストレンチをオススメしたい。
「いやいや、M10ナットなんて適当にモンキレンチとかで良いじゃん」と思われますよね。ところがどっこい!
見た目はただのジュラルミン製でカラーの付いたただのレンチに見えますが、これが良く考えられてるんですよ。
今回紹介するトラストレンチですが、OEMのお話をもらった時は超不安だったのを覚えてます(笑。
カッチリ感が半端ない!
今回紹介するトラストレンチ、販売元はHEDGEHOG STUDIOですが製造はKDWが担当してます。外見はリニューアルを繰り返してますが、精度は初期の頃から変わってないんですよ。
この精度が中々大変で、何と言っても寸法公差が0.02mmですから。この数字って、旋盤系なら普通なんですがマシニングセンタでは結構気を使うんですよ。
計測の方法も難しくて、まだ始めて一年程度の駆け出しには難易度の高い仕事でしたね。
要はハンドルロックナットがキズ付かないように回せれば良いのですが。
百分の二ミリという精度は当時の自分のノウハウでは四苦八苦したものでした。自分でデザインしておいて何ですが、超苦労したんですよ(笑。
何度もサンプルを作って、ようやくOKが出た時には嬉しいというより、ホッとしたという感じでしたね。
キズ付かない理屈
さて、自分の苦労話は良いとしてこのレンチのコンセプトを説明しますね。
ちょっとHEDGEHOG STUDIOから説明文をお借りします。
以下引用です
★★★★★★★★
全長:90mm
シマノ・ダイワ・アブ 10mmナット対応
リールメンテンスのための専用設計。
手になじむ扱いやすい大きさで、細部にまで設計にこだわったレンチです。
従来の工業用レンチではやむを得なかったナットの締め込みキズも、このトラストレンチを使用すれば極力までキズを防いでナットを締め込む事ができます。
アルマイト塗装がされたナットだけでなく、純正品のナットに使用する際でも、そのキズの付きにくさに驚かれる事でしょう。
NEW トラストレンチ Ver.3!!
HEDGEHOG STUDIO・Avail
ナット用の10.00mmサイズ
(向かって左側のレンチ)
純正ナット用の10.20mmサイズ
(向かって右側のレンチ)
微妙にサイズの異なる穴径にすることで、あらゆるナットにジャストフィットするレンチに改良しました。
※本製品はキズが付かない事を100%保証するものではありません。
従来のレンチに比べれば遙かに優れた保護性能を持ち合わせておりますが、ご了承下さいませ。
★★★★★★★★
引用ここまでです。
トラストレンチの材質はA6063
このトラストレンチですが、材質がA6063を使用してまして。
A6063というのが何の事がお分かりの方は相当な金属通です(笑。
アルミニウムの品番なんですよ。
ハンドルロックナットの方はA2017というアルミ合金(ジュラルミン)。通常のアルミニウムとジュラルミン。強度の数字ではジュラルミンの方が全然強いんですよ。
もちろん硬さもジュラルミンの方が上な訳です。なのに工具はそれより柔らかいという。これはもちろん狙ってそうしているんですよ。
つまり、工具でパーツを極力キズ付けないように、という事ですね。
でも、この材質の柔らかさが加工には難しいんですけどね(苦笑。
なくてはならない
そんな訳で、それが無ければまったく作業にならないのか?といえば、そんな事はないですが、自分にとっては無くてはならないものですね。
リールメンテナンスにしても、カスタムにしても、ハンドルを外す事は多いです。
そこに専用ツールを使うのは作業効率的にも安心感を得るためにも大きいですからね。
ほとんどのツールは一つで済んでますが、なぜかトラストレンチは複数個机に転がってます(笑。
今となっては、トラストレンチ以外ではロックナットを外したくありませんね。
実際に使用した感想をブロガーのイカヒメさんが記事にしてくれてますので、読んでみてください。
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