やってる人はやっている、ベイトリールのスリーフィンガーでのキャストは色々メリットが多いのですが、これまでワンフィンガーやツーフィンガーでキャストしてきた人にはサミングに違和感を覚えると思います。
自分がまさにそうなんですが、それについての自分なりの考察を書いてみたいと思います。
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パーミングクラッチの良し悪し
こんにちは、かけづかです。
ベイトタックルにおいてパーミングしたままのキャストをやりやすくするためのアイテム、KDWパーミングクラッチを作りました。
カバー撃ちの時にパーミングしたままピッチングできると持ち替える手間がないので効率がアップします。
そして重たいシンカーのリグを扱う上でもパーミングした状態の方が力が入るし、フッキングの動作も同様です。
ただ、これまで親指の先端でサミングしてた人は違和感があると思います。
人によって手の大きさや癖が違うので一概には言えませんが、パーミングクラッチを使うと親指の腹の部分でサミングする必要があるからです。
今回はパーミングキャスト時のサミングについて、何が正解なのか、そもそも正解があるのか考えてみたいと思います。
あくまでも自分視点なので、ご意見などありましたらSNSでポストしてくださいね。
効率と柔軟性とのトレードオフ
前回の記事でも書いてますが、自分がパーミングしたままクラッチ操作をしたい理由はヘビーシンカーを使ったフリップ&パンチングをやるためです。
1オンス以上のシンカーで7フィート超え・Hアクション以上のロッドを振るにはツーフィンガーだと無理がありました。
自分の場合ベイトフィネスとか5gぐらいまでのリグならツーフィンガーで良い、というかツーフィンガーの方がキャストが決まります。
ワーム込10g(シンカー7gテキサスとか)を超えてくると自然とキャスト後にスリーフィンガーに持ち替えるのが癖になってました。
やはり近距離で繊細なキャストなら今でもツーフィンガーの方が決まると思います。
それがフローティングマット(ツルノゲイトウ)撃ちで1オンス以上のヘビーシンカーテキサスを撃つ時は手首に負担がかかり過ぎてパーミングしたままじゃないと長時間ロッドを振れません。
パーミングクラッチがあれば全て解決!という訳ではありませんが、とにかくスリーフィンガーで全ての動作を行う事を前提にお話していきたいと思います。
パーミングキャストのサミング
1オンス以上のシンカーでのテキサスリグでマット撃ち(これをパンチングと総称して良いのか問題)をやる時は繊細なサミングは必要ないです。
チョイ投げでもシンカーの重さで勝手に飛んでいくし、シンカーが重いほど着水音も消しやすいです。これはやってみるとわかります。
なので親指の腹の部分でサミングしてもキャスト精度にそこまで影響はないと感じてます。
自分の場合はリールのフロント部に指の先端を置く感じでサミングします。
ツーフィンガーの時はクラッチ面に指を置いて、同時にスプールを触る感じでしたが、パーミングキャストの場合は切ったあとクラッチはほとんど触りません。
指の置き所はリールのフレームのどこかになると思いますが、これが人によって違うのかなぁと。
パーミングした時のロッドの角度によってサミングする場所が変わるというのは大体の方がそうなんじゃないかと思います。
パーミングクラッチと巻物
巻物ならパーミングキャストする必要は無いかもしれませんが、自分はこれまでも小型クランクやスピナーベイト・チャターでもキャスト後にスリーフィンガーに持ち替えてました。
ツーフィンガーでそのまま巻いてしまう時もありますが、安定して巻けるのはやはりパーミングした状態です。
なので巻物でもパーミングキャストきたら良いなー、と思ってたんですよね。
それに状況によってはジグやテキサスリグでもサイドキャストする時はあります。
自分は19アンタレスにパーミングクラッチをセットして投げてますけど、サミング以外はすこぶるやりやすいです。サミング以外は(笑。
やっぱりキャストにおいて最も重要なのってサミングなのかもしれません。
逆に言えばサミングさえ上手くできればパーミングキャストはメリットだらけです。
パーミングキャスト時のロッドの握り方(巻物)
ベイトロッドのトリガーにどの指を掛けるかも重要ですが、どういう握り方をするかも大事です。
これまで握りについて深く考えた事がなかったのですが、パーミングキャストを練習するようになってから凄く考えるようになりました。
キャストって感覚の部分が大きな割合を占めるので、その時その時で本能的にやりやすい握り方をしています。
人によって本当に千差万別だと思いますが、自分の場合は巻く時は上の画像のポジションな事が多いです。
ロッドを寝かせた時はこんな感じで、トリガーを浅く握り、親指をメカノブキャップを触れるぐらいまで回してしまってます。
パーミングキャスト時のロッドの握り方(撃ち物)
今度はワームやジグを扱う場合。
包み込むようにパーミングするのでリールが小さく見えますね(笑。
巻物をやる時と撃ちの時で握りの深さが結構違う事に気が付きました。これって自分だけでしょうか…。
オフセットクラッチとパーミングクラッチ
オフセットクラッチを使った時には指の置き場所なんて気にした事がなかったのですが、パーミングキャストだと自由度が凄く広くて未だにポジションが決まってません。
これまでキャストはツーフィンガー、釣り方やルアーウエイトによってスリーフィンガーに持ち替えるという事を長くやってきたので、パーミングキャストが自分の中でイマイチ定まってない感じです。
オフセットクラッチのコンセプトは『クラッチをスプールに近づけて、同時に触れる面積を多くしてサミングコントロールを向上させる』というものです。
それに対してパーミングクラッチは切ったあとサミングの時はクラッチには触れません。
スプールを押さえる時に同時に触る箇所はフレームのあらゆる箇所です。
釣りの時に意識して自分が触ってる箇所を確認してみると、その時々で違う箇所を触ってたりしてました(笑。
オフセットクラッチの時にはなかった現象です。
自由度が高いのは良い事でもあり、迷う原因でもあると感じてます。
まあ好きにすれば良いんですけどね(苦笑。
サミングなんてキャストが決まればどうでもよい?
なんか色々悩んでますが、でもサミングなんてそんな難しく考える事でもないのかもしれません。
要はキャストが決まればどうでも良い事です(笑。
感覚でキャストしてる人はあまり頭で考えずにバシバシ良いスポットにルアーを入れてるのかもしれません。
なんのためのパーミングキャストかを考えた時に、最終的に魚を釣るためな訳ですから、その過程はさほど重要でもないのでしょうか。
もちろん何が正解かなんて人によって違うし、そもそもパーミングしたままではキャストできない人もいます。
自分の知り合いにも実際に触ってもらった中で、全然パーミングクラッチが合わないという人はいました。
ちなみにその人はオフセットクラッチを絶賛してくれてます。
そもそも右利き右巻きの人はパーミングキャスト自体まったく必要ない訳ですしね。
人それぞれ長年慣れ親しんだやりかたは正義なんだと思います。
わざわざ自分のキャストスタイルを崩してまで新しいスキルを身に着けようとしなくても良いのかもしれません。
でも自分はパーミングキャスト習得のために絶賛練習中です。
理由は一つ、面白いから。
ここ数年で関東のフィールドに広がってるツルノゲイトウ撃ちもそうだし、新しいキャストスキルを会得しようと練習する事自体も楽しいです。
もしかしたら数年後はまたツーフィンガーに戻ってるかもしれませんが、それはそれ。
その時楽しいと思った事を感情に任せてやってみるのも良いんじゃないでしょうか、とキレイに締めくくってみます(笑。
では。