自分がいつもフリッピングする時は着水音をすごく気にします。
それは決して無音が絶対に良いとは限らないのですが、ではどんな着水音が釣れるんでしょうか。
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ルアーの着水音いろいろ
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
今回の内容はルアーの着水音についてですが、釣り方や使うルアーで着水音はそれぞれ違いますよね。
自分のスタイルであるフリッピングというメソッドは着水音を殺せるというメリットがあります。
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もちろん通常のキャストでも着水音は無くせますが、結構技術が必要だと思うんですよね。
それに比べるとフリッピングの場合はそれほど気を使わなくても着水音を無にできるんです。
自分の場合はカバーに凄く近づいて釣るので、ほんの少しの挙動や音で魚に警戒心を与えてしまいます。
なので出来ることなら波紋も立てないくらい静かにアプローチしたいくらいなんですよね。
雨の日の着水音
では着水音が静かな方が釣れるかと言うと、必ずしもそうとは思ってません。むしろ音を出した方が釣れる場合も多いんです。
例えば雨の日は着水音を出した方が釣れる場合が多いですよね。
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雨粒が水面を叩く音で通常の着水音が消されてしまうし、雨の日は魚の活性も高いので、食い気が立ってる場合が多いですから。
だからと言ってむやみに音を出せば良いという訳でもなく。
これは自然界に存在(?)する音に近づける必要があると考えてます。無理に人間が作り出した不自然な音は例え雨の日でも逆効果になってしまうのではないかと。
では自然界に存在する着水音とはどう言ったものなんでしょうか。
それは「落下」というキーワードに集約されてると考えてます。
極端に言えば、どんなに大きな音でも自然に落下した音なら、それは釣れる着水音と言えるのではないかと思ってます。
例えばメーターオーバーの鯉が「ビッターーーン!!!」と水面で跳ねた音とか。(落石レベルの音はダメでしょうけどね…)。
上から落ちるという事
少し話しは変わりますが、良く「釣れるキャスト」という言い方をします。
これは狙いのスポットに正確に打ち込む事だけを言ってるのではないんですよね。
良いキャストというのは、良い着水音を演出してると思うんですよ。
ブラックバスという魚はルアーの種類に関係なく、落ちてきたものを反射的に食ってしまう時があるんです。
極端な話、落ちる前に水面を割って食ってくる事もありますからね。
これは実際に何度も体験していて、スピナーベイトが着水前に襲われた事があるくらいです(笑。
これって、エサと水面との距離をバスが把握してるからだと考えてます。
これが釣れるキャストというヤツだと思うんですよ。
放物線を描いて、ヒューボチャン!と落ちたのではダメなんでしょうね。
低弾道のライナーで、水面ギリギリを飛んで、サミングで勢いを殺してやった後に、自然界にあるのと同じ音で「ポチャン」と。
それが釣れるキャストというヤツではないでしょうか。
イミテートと着水音
さて、「釣れるキャストは釣れる着水音を演出している」、という事を踏まえて、ではどんな状況でどんな着水音が釣れるんでしょうか。
自分が亀山湖のフリッピングで鉄板だと思ってるのは、雨の日にブッシュの上からウエッピングしてやる事です。
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この時に中々すんなり落ちていかないのですが、それが良いと考えてるんですよ。
ブッシュの中をルアーがガサガサやってるのをバスは聞いてると思うんですよね。
水中まで倒れこんでるブッシュの場合は、ガサガサが振動になって水中に伝わってるという事もあるかもしれません。
とにかくあえてスタック気味にブッシュの上から落としてやると、落ちたところでバクッ!ときますね。
それはおそらく自然界に存在する音(振動)に限りなく近いからではないでしょうか。
岩盤やオーバーハングしたブッシュから何か食えるものが落ちてくるのをバスは知ってるんだと思うんですよね。
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無音で落としてやっても無反応なのに、ブッシュの上から落としてやると食ってくるという事は多いです。
バスの天敵
バスがヘビーカバーに依存する理由の一つに、天敵である鳥の存在があるのではないでしょうか。
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亀山湖で釣りをしている人がトンビに唐揚げを強奪されるシーンを見た事があります。これに人はまったく気付かないですからね。
気配というか殺気を完全に消してるので、盗られて初めて気付くんですよ。
これは水中の魚にとっても脅威だと思うんですよね。
大型化した魚であれば大丈夫だと思いますが、中型くらいまでのバスだと狙われる可能性はあるでしょう。
で、その記憶がある賢いバスは自分が大きくなってもそれを覚えてるんだと思うんですよね。
なので上から無駄に狙われないように、上にガードがあるブッシュなどに付くのではないかと。
そして上から狙われる心配がないので、落ちてくるものはエサだと認識してるのではないかと思うんですよ。
ちなみに亀山湖には鵜も多く生息していて、水中もウカウカしてられない状態のようです。
なので上だけでなく、左右からもガードされている水中に入り込んだブッシュが良いシェルターになってるだと思うんですよね。
食える音
カバーのバスは視覚よりも音で食えるものの存在を確認してるように感じます。
もしも仮説通り上と左右をガードされてる環境で、鳥からの攻撃にたいして安心してるとして。
着水音を木の実なのか小石なのか、虫なのか小動物なのかを「音や振動だけ」で確認してるのではないでしょうか。
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そして食えるタイミングもカバーならではのものがあるように思うんですよね。
これも自分の仮説なんですが、自然界にある着水音で食える範囲に来たものにはとりあえず咥えてみると思うんですよね。
もちろんそこには状況によって変わるとは思いますが。
小石だろうとドングリだろうと、口に入れてみて食えるかどうかを判断しているような気がするんです。
で、口の中でまったく動かない食えそうもないものは吐き出してしまうのではないか、と。
自分はいつもそれを意識してカバーにアプローチします。
音でスレる
いくら無音でアプローチしても、美味しそうな着水音を演出しても、同じカバーでは何度も通用しないと考えてます。
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着水音のパターンをバスが学習してしまうと思うからですね。
亀山湖でカバーを撃つ人はみんな上手です。
アプローチも上手いし、キャストもキレイなので着水音も静かだし、実際釣ると思うんですよね。
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でも前の人が移動した直後にグッドサイズが釣れる事はあるんですよ。しかも連発する事も何度も経験してます。
これには色んな要素がありますが、ここでは着水音に限った目線で考えます。
バスは音にもスレてるんだと思うんですよね。一度失敗した着水音を覚えるのではないかと。
なので同じカバーを何度も攻める時には着水音を変えるようにしてます。
上に書いたウエッピングは最後の手段ですが、まず手前から撃っていって、そこから少しずつ奥に撃っていく。
際奥も撃った後に、また手前付近をウエッピングしてみる、という具合でしょうか。
カケヅカ的まとめ
自分がフリッピングで意識している事は、「自然界にあり得る着水音なら考えられる限り試してみる」、という事です。
さすがに崩落で大岩が落ちてきても食えないでしょうけど、例えば鳥の巣からヒナが落ちる事はありえますよね。
あとは亀山湖名物のサルが柿などの果物を食べてるシーンも良く見ます。
その実の中に虫の幼虫などがいて、サルが吐き出すというパターンも絶対に無いとは言えないですよね(笑。
まあ妄想って大事だと思うので、あらゆる可能性を否定せずにアプローチしたいという事でした。
終わります。
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