古めのロッドのガイドをマイクロ化すると味付けが凄く変るんですが、そこで良くなったケースと悪くなったケースを紹介してみたいと思います。
といっても悪くなったケースの方が多いんですけどね(笑。
【ページへのいいねかツイッターフォローしてもらえると最新記事をお届けできます】
古いロッドはマイクロガイド化する事で生まれ変わる
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカです。
ロッドリビルドがすっかり趣味になりまして、現在古いロッドのガイド交換にハマってます。
古いと言っても色んなケースがあって、自分の場合一番古いのは『チームウエダPro4のファインラインスペシャル6フィート』という、1990年代に買ったロッドです。
現在はガイドだけでなくグリップまでリビルドしてしまったので面影もありませんが、当時の写真をみるとガイドがデカい(笑。
そしてガイドの数が極端に少ないんですよね。まあそういう時代でした。
自分にロッドリビルドの知識と経験が全く無かったので、そのロッドはリビルド前とは全く違うフィーリングになってしまったんです。
それについて記事を書いてますので良かったら読んでみてください。
『Pro4ファインラインスペシャル』を含めてかれこれ5~6本、回数にして7~8回ガイド交換をしてみて上手く行った例と失敗した例を振り返ってみたいと思います。
成功例:DaiwaブラックレーベルBL691ULFS
ガイドのマイクロ化で、これまでで一番上手くいったのが『DaiwaブラックレーベルBL691ULFS』です。これは凄くイメージ通りにできた。
コンセプトは”カットテール4インチのノーシンカーをロングキャストしてフリーフォールで食わせるため”のロッド。
アフター時期のバスをノーシンカーのスローフォールで釣るためでしたが、結構イメージ通りにできたロッドになりました。
ノーシンカーのロングキャストを考えて、長めのスピニングロッドをベースに、細いフロロを使うためにガイドをマイクロ化。
元が『UL(ウルトラライトアクション)』表記だったので、敢えてティップを柔らかくするためにガイドとガイドの位置を離してやりました。
ガイドの数が多く、ガイド同士の位置が近いほどティップは硬く感じてしまうんですよね(と、先人に教えてもらったw)。
これまで意味なくガイドの数を増やしてしまってたのですが、ここは我慢して数を減らした事が良かったと思ってます(笑。
実際はカットテールのノーシンカーではなくスワンプミニのネコリグに多用してるのですが、コンセプト通りそこそこロングキャストできるし、細いラインがガイドに絡む事も少ない。
先調子なので何かにスタックしたのを外しやすいと感じてます。
そして亀山ダムの夏の風物詩であるフィーディングフィッシュのボイル撃ちにも良いのではないかと。いや絶対良いはず(笑。
そんなお気に入りの一本になったスピニングロッドです。
マイクロガイド化の失敗例いろいろ
ハリアー80のスパイラルガイド化
これまでマイクロガイド化したロッドはほとんど何かしら失敗してます(笑。
というのも、ガイドをただ小さくするだけではなく、ガイドの位置も超重要だからなんですよね。
一番最初にトライしたハリアー80ですが、位置やガイドの数を何度も修正してまして、いまだにやり直したりしてます(笑。もうかれこれ4回めぐらい。
昔のロッドでガイドの大きさが全然変わるので、その分ロッドブランクスに近くなるんですよね。そうなるとロッドの曲がりとガイドを通るラインの関係も大きく変わるので、スパイラル化が凄く難しい。
結局ノーマルの位置でマイクロ化するところからやり直そうと思ってます(苦笑。
チームウエダPro4のファインラインスペシャル
ガイド交換で一番失敗したのがこのPro4ファインラインスペシャルです。全然ノーマルのフィーリングと変わってしまいました。
見た目的に凄くキレイにできたのですが、本来の狙いとは全然違うフィーリングで、「ガイドでこんなに変わってしまうのか」と落胆しましたね。
大きな原因はガイドの数を増やしてしまった事。
上にも書きましたが、ガイドの数を増やして間隔を詰めるとロッドが硬くなってしまうんです。
狙ってそれをやる場合もありますが、ファインラインスペシャルに関してはノーマルに近いフィーリングにしたかったのですが…。
でもまあ、それはそれで違う目的で使えば良いんですけどね。経験値として良い勉強になりました。
このロッドはもうこれで完成とします。これ以上イジると取り返しが付かない気がして(笑。
マイクロガイド化のキッカケ
ロッドのマイクロガイド化にハマったキッカケは、ハリアー80で細めのPEラインを使いたいと思ったのがキッカケでした。
夏の琵琶湖でDeeePSTREAMのKenDさんに乗せて頂き、普段の房総リザーバーでは経験できないウィードやリリーパッド?の釣りをやらせてもらったんです。
そこでPEラインをメインに使っていてガイドへの糸絡みが本当に鬱陶しかったんですよね。
その時ハリアー80を使っていて、意外とPEラインを組んで亀山ダムのカバーにフィネスなモノを落としたら釣れるんじゃないかと思ったんです。
その話をKenDさんとしていて、「欠塚さん、それはもうスパイラルガイドにするしかないですよ‼️」とそそのかされいう助言を頂き。
とっくにデッドストックなハリアー80ですが、手元に合計4本所有してるので、そのうちの一本ぐらいイジってみようかなと気が狂いまして(笑。
ついその気になってガイド交換に着手してしまったんでよね。
さいごに
ロッドリビルドはロッドに対する知識を深めてくれます。リビリドする事でロッドの特性やメーカーの方向性など、新品を買う時にも役に立ちますね。
ガイドの大きさや間隔で、同じブランクスでも全然別のロッドになってしまうのが凄く面白い。
別に既成のロッドがダメとか、そんな事を言うつもりは全然なくて、むしろロッドを購入する時にそういう視点でも見れるようになるというか。
そして一回買って使わなくなってる古めのロッドが、違う味付けで生き返るという楽しみがあります。
特にガイドが大きくて数が少なかった昔のロッドは凄くシャープに生まれ変わりますからね。
こういう作業が好きな人で、もし使わない古いロッドが手元にある人はトライしてみてはいかがでしょう。
では。