KDW製20メタニウム用オフセットクラッチがボディーに干渉するという報告がありますので、その事について検証してみました。
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20メタニウム用オフセットクラッチは設計ミスだったのか!?
こんにちは、ほぼフリッパーややクランカーのかけづかです。
20メタニウム用オフセットクラッチを発売後すぐに、ボディーの一部にクラッチが干渉して傷が付くという報告を頂きました。
その事について自分の手持ちの20メタニウムで検証してみた結果、確かに干渉のおそれがある事が確認できております。
【注意】
20メタニウム用オフセットクラッチを使用していてボディーに干渉する可能性がある事がわかりました。
クラッチの取り付け方法と切り方によって傷が入ってしまう場合があります。スプール側に押し付けるように切ると干渉してしまうようです。今のところ報告は1件だけですが…。 pic.twitter.com/BgcLrP4OXl
— かけづか:発売開始‼️20メタニウム用オフセットクラッチ (@kakedukaSS) December 8, 2020
20メタニウム用クラッチがボディーと干渉する原因
今回の20メタニウム用クラッチは、スプールとのクリアランスをギリギリまで近づけた事で、強く押し付けながらクラッチを切るとボディーに干渉する可能性があります。
クラッチをON/OFFした状態では干渉しないのですが、その途中、オンオフ動作の中間地点(?)でクラッチがボディーに近づくポイントがありました。そこで微妙に干渉してるようです。
18バンタムMGLは問題なし19アンタレスは…
20メタニウム用オフセットクラッチは18バンタムMGL/19アンタレスにも兼用なのですが、そのリールには干渉しないか検証してみたところ…。
今回の20メタニウム用オフセットクラッチは、元々18バンタムMGL用クラッチをベースにして作ったので、まったく問題はありません。
では19アンタレスはどうでしょうか。これまでまったく気にした事がなかったのですが、手持ちの19アンタレスには20メタニウムと同じような擦り傷がありました(汗。
ただし、自分が検証した限りでは、今回の20メタニウム用オフセットクラッチの製品版で付いた傷では無いように思ってます。自分のいつもの切り方では何度ON-OFFしても傷が入る感じでは無かったんですよね。
プロトタイプでのフィッティング時に付いた付いた傷なのではないかと思われます。今後テスターさんに渡したプロトで再検証してみます。
この件について、プロトタイプでテストをお願いしていたみかんさんが検証してくれてます。
20メタKDWクラッチに関して。
昨日夜通し弄ってみましたが、ちゃんとハンドル側に寄せてセットして普通に使う分には問題ないというのが自分の印象です。ただシマノリールの構造上、クラッチが固いもの程プレートがたわんでしまうので、こうなるとクラッチを切る際、クラッチとボディのクリアランス(続 pic.twitter.com/xKlazHfZ82— ナナブンノニ:みかん (@mikan_saitama) December 10, 2020
が詰まりやすくなります。実釣を重ねていく内にクラッチの切れが重くなるのは、主にグリス切れが原因。クラッチカムやクラッチプレートにグリスを塗布すれば改善します。
自分のメタは1シーズン酷使してガサガサな切り感になっていましたが、グリス塗布で気持ち良い切り感に劇的改善されました。(続 pic.twitter.com/lm6O4bNrZs— ナナブンノニ:みかん (@mikan_saitama) December 10, 2020
自分のメタにも同じ傷はありましたが、どうやら以前プロトを使わせてもらっていたときに付いたものっぽい。
この傷はクラッチを切ったときにしか見えないので、正直最初全く気が付かなかった。笑
傷というより擦れによる塗装剥げレベルのものですが、感じ方は人それぞれなのであとは個々の判断かと!終 pic.twitter.com/jHbvkk6tyE— ナナブンノニ:みかん (@mikan_saitama) December 10, 2020
同じくプロトタイプでテストに協力して頂いたツリラクさんのブログでもその件に触れてくれてます。
[blogcard url=”https://tsuriluck.com/2020/12/10/shimano-offset-clutch-20-metanium/”]
さいごに
今回のクラッチをセットした事によって大事なリールに傷が入ってしまった方には申し訳ない気持ちですが、カスタムパーツというのは多少のリスクを伴うという事をご理解いただきたいというのも本音です。
言い訳になってしまいますが、個人メーカーとしては多くのテスターを雇って長期テストをしてからリリースするというのは無理な話で、どうしても自分を含めた数名でのテストによって製品を作っていきます。
しかし道具の使い方は100人いれば100通りあると思いますし、それを完全に検証して製品化する事は難しいというのが現実です。
一応『使用には問題ない』レベルまで詰めて作ったつもりですが、それでも今回のような事は起こってしまいます。
自分としては使用感に拘り、できる限りスプールに近づけてサミングのフィーリングを向上させようとした結果ですので、どうかご理解頂けたらと存じます。
今後も使いやすさを第一に考えたパーツを開発していきますので、応援して頂けると幸いです。