今回ちょっと久しぶりに、基本デザインから設計、削りまでを担当?したDaiwaハンドルスクリューキャップ。
以前にデザインしたものを大幅リニューアルで作ってみました。
とはいっても、HEDGEHOG STUDIOからの受注商品になるので、うちの販売ではないですけどね(笑。
今回は記念に、ちょっとした切削の裏話をしたいと思います。
まあ、難しい話をするつもりは無いですから、気楽に見てくださいね(笑。
単価をおさえる
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
シリーズでお送りしてきたハンドルスクリューキャップが、アルマイト加工から上がってきました。
ハンドルスクリューキャップがアルマイト加工されてきました。うーん、中々の出来映え(’-’*)♪ pic.twitter.com/6Rqg3mRkMy
— kakedzuka (カケヅカ) (@kakedukaSS) 2016年12月6日
今回製作したDaiwaハンドルスクリューキャップですが、至上命題は単価をおさえる事(笑。
じつはこのパーツの前に同じ用途のものを、やはりデザインから設計までやった事があったのですが、それはものすごく手がかかったんですよ。
この手のパーツの単価は、結局かかった時間で決まるので、時間がかかるほど高くなっていきます。
でも、削りそのものの時間は、それほどでもないんですよね。
しかもマシンが自動でやってくれますから、削りあがるまでは人は待ってるだけです。
その部分だけしか見ないと、うちの近所のおばちゃんみたいに、
となります(笑。
でも、実際は削りに入るまでに、相当な時間を費やしてますから、その部分は当然見てない訳ですよね。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/11/handle-screw-cap/”]
なので、今回はその削り以外の時間をいかに短縮するかも、大きなポイントだったんですよ。
ハンドルスクリューキャップは二回目だった
上でも言ってますが、今回Daiwaのハンドルスクリューキャップを製作するのは二回目だったんです。
もちろん基本デザインは全然違うので、二番煎じではなく、ちゃんとイチからデザインしましたよ。
でも、ゼロからでは無かった、という事なんですよね。
ネジのピッチ(ネジの種類の事)とか、基本的な高さや幅は同じなので、そこは苦労しませんでした。
あとは加工が可能かどうか、という点ですね。
自分の工場のマシンで削る事が前提なので、物理的に可能か、ではなく、自社のマシンでの加工が可能かどうかで判断しました。
そりゃあ、大きなメーカーさんが抱えてるような、スーパーハイテクマシン(死語)なら、想像もつかないような加工もできるでしょう。
でも、それこそいくらかかるかわかりませんから(汗っ。
デザインと設計は二回目ですが、削りは初めてだったので、そこはあまり大風呂敷を広げる訳にはいきません。
それでも、結構頑張ったんですよ。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/11/daiwa-handle-screw-cap/”]
ぶっちゃけ、これをやると高い
では、業界を干される覚悟で暴露しましょう!
って、そんな大げさなもんでもないんですが、一見してわかりにくい部分が、じつは高単価の加工という事があるんですよ。
まず、この手のキャップ類は横から穴を空けるのは大変なんです。
これは時間がかかる、イコール単価がハネ上がります(汗っ。
さらに言うと、その横から空ける穴に角度が付いたりしたら、さらにドンッと単価が上がりますね。
そして、その上を行くのが、穴が円(丸)ではない、というケース。
これは厄介ですからね(泣。
プログラムが難解で、あまりにも時間がかかるので、どこか遠くへ行きたくなります。
そしてダブルアルマイト。
ワンパーツの中に、二色以上のカラーが入ってるヤツは絶対に高価です(汗っ。
だから、リールで言うと、カルカッタコンクエストが高いのは、これはもうしょうがないんですね。
一体成型した後に、全周をマシニングセンタで加工してると思われます。
そしてピンホールはすべてダブルアルマイト(汗っ。
その代わり剛性感はすごいですけどね。
自分的には丸型リールの最高峰だと思ってます、って話が逸れました(笑。
とにかく、丸以外の加工はプログラムと削りに時間がかかるので高いんです。
渾身の一作ができるまで
そんな訳で、今回のハンドルスクリューキャップは、以外と複雑な加工をしてないんです(笑。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/11/daiwa-handle-screw-cap-second/”]
まあ、エンドミルというドリルのお父さんみたいなヤツで削った部分もありますんで、そこはちょっと時間かけましたけど。
でも、総体的に安価にできたと思います。
値段の感じ方は人それぞれですが、今回は極限まで安くしたらこうなる、というところから始まってますから。
それじゃあまりにもシンプルだから、もう少し追い加工しよう、という流れでこうなりました。
でも何となく、カッコ良くないですか?
こんなのもアリですかね。 pic.twitter.com/mMmJ5MH4U4
— kakedzuka (カケヅカ) (@kakedukaSS) 2016年12月6日
でも、自分が良いと思えないものは、自信をもってお奨めできませんからね。
これを付けたら余計に釣れる、というものではないですが(笑。
でも、こうゆうパーツをつける事でテンションがあがって、結果集中力が出る、となるかもしれません。
まあ、ドレスアップってそんなもんですよ。
釣りはメンタル大事ですから。
そんな訳でこの冬の釣りに、おひとつどうでしょうか。
【【Daiwa ハンドルスクリューキャップ】 渾身の一作が完成です】を最後まで読んで頂きありがとうございました。
亀山湖で、来シーズンは、フリップをしたいと思いました。いつも楽しい記事ありがとうございます。
早速質問あります。フリップで中層を釣るとのことですが、クラッチ切らなければ1.5から2mくらいしか、ルアーは落ちないのでは?これって中層?と考えこんでます。水深何メートルくらいを中層とされてます?
コメントありがとうございます。自分のロッドは8フィートなので、真下に落とせば5~6mくらいまでは落ちてますね。でも、水面直下で食う時もありますから、たとえ水面から1mでも中層だと考えてます。
ルアーを落としていくのは、自分がカバーに近づいて、その分下まで落ちるという考え方ですよ。でも、深くても5mくらいですかね。それ以上はやりません。カバーがキツ獲れませんから(笑。
バスを上まで呼んでやるイメージですね。なので必ずビーズを入れます。