【2018年4月リライト】
2016年5月に書いた記事に加筆修正しました。初心者向きです。
この記事を書いてから約二年経ちますが、今みても「ウンウン」となってしまう自分がいます(笑。
リザーバーのカバーで元気なバスを釣る考え方とは。
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リザーバーのカバーと魚の健康状態
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
こちらの記事をかいてから約二年後の今、過去記事を見直す意味でリライトしたいと思います。
事の発端(?)は当時(2016年6月号)のBASSER誌に掲載されていた北大祐プロのインタビュー記事。
覚えてる方も多いと思いますが、こちらの記事の内容が自分にとって中々衝撃的だったんですよね。
カバーのバスは弱いバス
二年前の雑誌記事なので少しだけネタバレ失礼しますが、記事内で北大祐プロがコメントしてる「カバーのバスは弱いバス」という表現が非常に腑に落ちたのを覚えてます。
自身亀山ダムに長く通い、途中お休みしながらも、ここ10年以上はカバー撃ちばかりやってきました。
その中で、特に近年では岸際のカバーでデカバスや超健康体の良いバスが釣れた経験がなかったんです。
良いバスが釣れるのは、水深のあるところに覆いかぶさっているカバーの中層とか、あるいはフローティングカバーの下とか。
つまりカバーのボトムでは良いバスを釣ってないんです。
状況やエリアによって違いますが、少なくともハイシーズンの本湖ではその傾向で間違いないと思ってます。
そう考えた時に、岸際のカバーにいるのは体力回復のための弱ってる個体なのかな、と薄々感じてはいました。
そこに当時のBASSER誌の北プロの記事を読んで、「なるほどやっぱり!」と納得したんですよね
リザーバーのカバーにいるバスの種類
天然湖では全然違うと思いますが、リザーバーの場合はカバーの下にスペースがある事も多いです。オーバーハングなんかはその典型的な例ですよね。
もちろん浅い岸際にもカバーはありますが、最大水深を控えた本湖にあるのは水深10mの場所の、水面から3mくらいまで沈んでるブッシュも沢山あります。
そのブッシュを釣る時に、カバーの中で釣れる個体と外(カバー下のスペース含む)で釣れる個体は全然別の魚だと考えてるんですよ。
上に書いた雑誌記事にある弱い固体はカバーの中にいるヤツで、おそらくカバーの中で体力を回復してるか、外的から身を守る意味合いなんだと思います。
ではカバーの外で釣れる個体はどういう状態のバスなのかと言うと、おそらくカバーを利用してエサを獲ろうとする強い固体だと考えてます。
一等地に陣取るデカバス
過去に田辺哲男さんが本で書かれてたんですが、「デカバスは一等地に陣取る」という。
その本は失くしてしまって手元にないのですが、要は規模の大きなカバーがあった場合、
「その一番良いところに強いルアーを入れると、縄張りを陣取ってる一番デカいバスが喰ってくる」
という内容だったと記憶してます(間違ってたらご指摘ください)。
自分の(無駄に)長いバスフィッシングのキャリアで、確かにこれはフィールドを問わず何回も経験してます。
色々ある中のひとつなのですが、「手にバイトを感じない魚は大きい」、という感覚も経験からです。
カバーに陣取ってるデカバスは一番良い場所でエサを待ってるので、目の前に落ちてきたエサを他のバスと取り合って喰ったりしないので、バイトを感じないのではないか?、と思うんです。
つまり「居食い」。その場でただエサを食うだけ。
超ショートバイトで喰ったルアーをその場で吐き出すという事もあるかもしれませんが、「違和感を感じてから恐る恐るフッキングしたら飲まれてた」、と言う事も何回もありましたし(苦笑。
やはりカバーにいるデカバスは、慌てず騒がず、ただ喰うだけという感じなんでしょうかね(笑。
そして小さい魚ほど明確にバイトが出る、これは絶対間違いないんですよね。
陣取らないデカバス
対して、2016年のBASSER誌に掲載された北プロの記事では、「カバーで釣れるのは弱い魚」。
このギャップで自分の頭は少し混乱しましたが、過去の経験から答え合わせをしました。
スポーニングが終盤を迎えると、体力を回復させた健康ばバスは動きの早いベイトを盛んに追い回すようになります。
亀山ダムでもいろんなベイトがいますが、カバー周りのバスはブルーギルを主食としてると考えてます。
そうなると、「賢いデカバスはギルを喰うためにカバーを上手く利用してるのではないか?」という仮説を立ててるんですよね。
これは現在も検証中で、自分の中では結構確信があったりします。
まあバスに聞いてみないと本当のところはわからないですが(笑。
オープンウォーター
これは釣れた後付けになってしまいますが、条件付きの時にカバーで釣れるヤツはコンディションの良いヤツな気がします。
ここでのキーワードは弱カバー。ヘビーカバーではなくてね(笑。
たぶん完全オープンウォーターの湖流がバリバリ当たる何でもないところ。
そんなようなところで釣れるヤツは体力のある健康なバスという事になりますよね。
岩盤とかで特に何もなさそうに見えるやや沖とか、一見狙いどころがなさそうなところ。
昔からスーパービッグはそうゆうところで見えたんですよね。
そうゆうのはフラフラ泳いでいて、キャストもさせてくれないぐらい手ごわいヤツなんですよ。もう狙いようがないという。
で、狙って釣れる限界の大きいヤツはヘビーカバーを控えた弱カバーのアウトサイドで釣れる気がします。
ホント、後付けの理由ですが。
湖流・風・水深のあるカバー
これは先日のチャプター房総第二戦で実感した事なんですが。
五月中旬の亀山湖で条件付きカバーで釣れた魚。
試合中はテンパっててちゃんと確認してなかったんです。でも思い出してみると、意外な事に気がつくんですよ。
時期的に産卵後の魚と思われるのですが、デブデブのプリメスではないんです。でもキズだらけのオスでもなくて。
長さもそれほど長くなかったと思うんですよね。たぶん45cm無かったんじゃないかな?
でもすごく元気で健康なバスに思えたんですよね。ファイトも強かったし。
検量するまでは2キロちょっとくらいかな?と思ってたんですよ。実際には三本で2670g(お立ち台寸止めの6位)。
思ってたより重さがあったんですよ。これって筋肉質で健康なバスって事ですよね。
そう考えると、産卵から回復したメスかな?なんて。
逆にそんなバスが釣れるような条件の良いスポットに自分が入れた、というのが自信になりました。
カバーに対する経験値が増えましたね。
単純に、「そこにルアーを入れたら釣れるとか、それだけじゃないよ」、的な。
すべてが揃ったとき
まだまだわからない事がたくさんありますが、こうやっていろんな事を経験して必要な条件を理解した時は楽しいです。
場所やタイミング、そのためのルアーやタックル。操船技術やアプローチ、そのすべてが揃ったときこそ、狙ってビッグフィッシュが獲れる時なんでしょうね。
カバーの釣りっておもしろいんです。「釣れた」ではなく、「釣った」感がハンパないんですよ(笑。
フッキングで魚が止まるような感覚。へたすると合わせた後にロッドをのされるような突っ込み。
とくにヘビーカバーでは釣れちゃった、はありえないですね。
ミスキャストでヘビーカバーに入る事は絶対にありませんからね(笑。
カケヅカ的まとめ
ここまで書いてみて、大きく分けてカバーのバスには二種類いると言う事が言えると思います。
-
弱った体力を回復させるためにカバーでジッとしている個体
-
カバーを利用してエサとなるギルなどを追い回している健康な個体
実際にカバーを撃つ時は両方のバスにアプローチする事になるのですが、狙って獲りたいのは健康なデカバスですよね。
そうなると、ボートポジションからルアーのチョイス、アプローチまで色々試す事になるんです。
そして釣れ方でどう言う状態のバスなのかがわかるようになってきます。まあ釣れたバスを見ればわかるんですが(笑。
今後フィールドに出てカバーを撃つ時に、カバーの中にいる不健康(?)なバスなのか、カバーの外から喰ってくる健康なバスなのかを考えてみると楽しいと思います。
では。
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