リザーバーのカバーにデカバスは居ないという仮説を考える記事の3回目です。
もしも釣り人である自分が食物連鎖に影響をあたえないとしたら、自然界には何が起こってるのかを考えます。
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カバーに依存する生物達
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
亀山ダムのカバーを釣っていて、ここ数年で自分が感じる事を元に仮説を展開している今シリーズ。
チェック【新リザーバー中層論】 バスはカバーに居なくなっている
チェック続 【新リザーバー中層論】 カバーの沖で起こってる事
亀山ダムのカバーにおいて、自分がカバーの沖側のアウトサイドにボートポジションを取らない事で、自然界に起こっている食物連鎖の邪魔をしないという事が今の自分のキーワードになってます。
『新リザーバー中層論』を完成させるゴールはカバーのデカバスをどう狙うのか?、というところになるのですが、それを考える上で重要なのがカバーに依存する生き物の関係性ですよね。
ここまでの話でカバーに依存する生き物をまとめると、
- カバーで小さなベイトを捕食するアベレージサイズのバス
- カバーで小さなベイトを捕食するギル
- カバーで小さなベイトを捕食するバスやギルを狙う大型のバス
と言う事になりますが、ここで一つ解明されてないのが、カバーでバスやギルに狙われる小さなベイトの存在。
フィッシュイーターに狙われやすい小さなベイトは、なぜカバーに依存するのでしょうか。
オオマリコケムシ
ギルがバスに食われるタイミングは、ギルが捕食に夢中になってる時だという事は確信してます。そうなると当然他のベイトも同じで、何かを食ってる時が捕食されるタイミングなんですよね。
ではギルやバスに狙われる小さなベイトはカバーで何を捕食してるのでしょうか。
以前雄蛇ヶ池 蛇の道は蛇-バス釣りブログでお馴染みのつかじーさんが、オオマリコケムシの表面がザリガニのエサになってるのではないか?という記事を上げてました。
[blogcard url=”http://ojagaike.com/2017/10/04/post-12104/”]
亀山ダムにも時期になるとオオマリコケムシが大量発生しますから、これをエサとする生物がいる可能性は高いと思われます。
自分は亀山ダムでオオマリコケムシを食ってるザリガニを見た事はないのですが、可能性としてはありえますし、エビ類や小魚がこれを食うという可能性も否定はできないですよね。
食物連鎖の底辺
オオマリコケムシがザリガニ以外の生物にとってもエサとして機能?してると仮定して、それ以外にも亀山ダムのようなウッドカバーには虫や小さなエビなどの生物の生活圏内になってると思われます。
それらは小バス~アベレージサイズのバスやギルのエサになってるのは間違いないと思うんですよね。
そしてそれらが亀山ダムでの食物連鎖の底辺ではないでしょうか。
それらのエサを捕食するのがどのサイズのバスまでなのかハッキリしませんが、40cm後半以上のデカバスになると、そんな小さなエサを取るのは効率が悪いので、もっと大きなベイトで一気にお腹一杯にしたいでしょう。
アベレージサイズのバスとギルの関係
少し話しは変わりますが、カバーの沖で小さいベイトを追ってボイルするのはバスだけで、ギルがボイルしてるのは見た事がありません。
なのでここではギルはボイルをしないという前提でお話しますが、カバーでのギルの主食はエビや虫に限るのではないでしょうか。
ギルの口はバスに比べて小さいですから、あまり大きなベイトは食えないと推測します(かつて霞ヶ浦でマッドペッパーマグナムでギルが釣れた事がありますが、それは例外中の例外と言う事でw)。
で、アベレージサイズのバスもタイミングなのか個性なのか、ベイトを追うヤツとカバーでエビや虫を狙うヤツに分かれると仮定します(あるいは両方食うバスも存在するでしょう)。
そうなるとカバーの中のエサはバスとギルでシェアしてるのか、あるいは取り合いをしてるのかわかりませんが、どちらも大型のバスに狙われる存在と言える訳ですよね。
本気で逃げる野性のベイト
ところで野生の魚の泳ぐ速度は、人間が操作するルアーの早さから比べたら、遥かに速いというのは周知の事実ですよね。
で、ちょっと疑問があるのですが、ワカサギやオイカワ、ギルなどのベイトと平均的な大きさのブラックバスが本気で泳いだらどちらが早いのでしょうか?
自分の見解だと魚体の大きいバスの方が早いのではないかと思ってます。それでもベイトを捕食する瞬間だけはスピードが緩むのではないかと思うんですよね。
必死に逃げているベイトは一切スピードを緩める必要が無い訳ですから、食い損ねる事もあるのではないでしょうか。
つまり健康なギルやその他の魚は、そう易々とバスに食われてる訳はないのではないかと。ギルのみなさんも生きるために必死ですからね。
バスもそれが分かってるので、ボトムや表層、あるいは岸際にベイトを追い詰めて泳ぐスピードを減速させて捕食してるんでしょう。
わざわざ本気で逃げるエサを必死に追いかけるのは、バスにとっても効率が良いとは言えないのではないでしょうか。
話の確信に迫ります。
バスにスイッチが入るタイミング
やはりデカバスは水深のある沖にいて、ギルなどのベイトが”カバーでエサをついばんでいる何か”を狙って入ってくるタイミングを待ってるのではないでしょうか。
そしてエビなどの小さなベイトもわざわざギルに食われるように行動する訳ではないでしょうからね。
そのエサとなるベイトの食事の時間を狙ってバスのスイッチが入るというのは前々から言ってた事ではあります。ただ、ギルのエサになるのが極小の小魚ではなく、カバーにいる別の生き物(エビなど)だとしたら、話のつじつまが合うんですよね(笑。
そう考えると、ギルや他のベイトも普段カバーには居ないという事になってしまいますが(笑。
これも以前記事に書いたのですが、「ギル食いバスがいるところにはギルが居ない」という事実。
今考えると、ギルも居ないけどバスも居ないという事なんじゃないかと。
結局亀山湖などのリザーバーのカバーには、居つきのバスやギルは居なくて、捕食のタイミングで外から入ってくるのではないかと想像してるところです。
結局どう釣る!?
さて、これまでも色々書いてきたカバー中層シェイクの釣りの考え方ですが、つじつまが合うような合わないような(笑。
ここまでの話しを一旦整理すると、カバーを利用してベイトを捕食するバスには二種類いて、
●中層でベイトをカバーに追い詰めて食うバス
●カバーにエサとなるギルなどが捕食のために入ってきたところを食うバス
という感じでしょうか。
ザッリク言うと、積極的にベイトを追い回すアクティブなバスと、労力を最大限節約して楽しようとしているバスの二種類。
「で、結局そのバスをどう釣るのさ?」 という部分が一番重要ですよね。
さあ次回はいよいよ自分が考える具体的な釣り方を紹介したいと思います。
あくまでも仮説レベルですが、次ですべての疑問を論破できるのか(笑。
お楽しみに。
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