独学できる人はその分野に向いていると思う話 参入障壁と後追い潰しについて

自分はただ好きな事をしてるだけなのに、他人が見ると凄く頑張ってるように見える事ってあります。

 

本業でも副業でもそういう人はその分野に向いてるんだと思うんですよね。

 

釣りと直接関係ない話なので興味の無い人はここで離脱してもらって結構です。

 

たまに書きたくなるモヤモヤシリーズです(笑。

 

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とても出来ないと思う事もやってみたらできちゃった

 

みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。

 

副業が本業になってしまうパターン”ってここ数年よく見たり聞いたりします。じつは自分もそのパターンに近いと思ってまして。

 

今現在リールカスタムパーツや釣り関連のモノづくりで生計を立ててますが、こうして仕事として好きな事ができてるのはラッキーが重なったからでもあります。

 

リールカスタムパーツ製造業という仕事は教科書には乗ってなくて、昔は想像も出来なかったですよね。

 

でもお金を頂いて食っていければ仕事として成立してる訳です。自分でも不思議な感覚です(笑。

 

そこに至る経緯は偶然の連続ではありますが、一番大きな要因は”やってみた”からだと思ってます。

 

やる前はとてもできないと思ってた事も、やってみたらできちゃったという感じですね。

 

なんか軽く言ってますがw、自分的には好きな事にただ没頭しただけ。苦労はありましたが、それも含めてただただ没頭しました。

 

まあ40半ばに近い年齢から始めたので、それなりに計算はありましたが、それでも勝算があった訳ではなく。月並みですが、人生は一度切りなので悔いのないように生きようと意思決定しただけでした。

 

現状に不満がないと飛べない

 

バス釣りが大好きで、休みの日の多くは釣りに行ってましたし、使えるお金はほとんど釣り道具を買ったり釣りに行くために使ってました。

 

両親が金属加工の町工場を経営していて、その影響で色々作るのは好きでしたが、”支持された図面の通りに作るモノ”には魅力を感じなかったんですよね。

 

もちろん修行としては重要で、材料は支給で納期や単価が最初から決まってるので、なるべく効率よくやらないと自分の時間がどんどん削られていきます。自営業の家族経営ですから、固定の給料で長時間作業する事だけが企業努力でした(苦笑。

 

無い頭を絞って効率化して、これまでの倍の速さで作業できるようになると、そんなに早くできるならと単価を下げられます。それに対して文句も言えず。

 

頑張ってもリターンが無い仕事に辟易してましたが、子供の頃からそうやってる親を見てたので、世の中はそういうものだと長く思い込んでました。

 

インターネットに出会うまでは。

 

今だから言えますが、現状に不満がある状態があったからこそ目の前のチャンスに飛びつく事ができて、好きな事に没頭できたんだと思ってます。

 

参入障壁が高い分野は競合がいない

 

競合が居ない分野では適正な価格で商品を買ってもらえます。当たり前だけどそれは参入障壁が高くてやる人が極端に少ないからなんですよね。

 

長くモノづくりの仕事をしてますが、以前の仕事は価格競争が当たり前でした。とにかく安く作る事が正義だと思ってたんです。

 

誰でも同じクオリティーなら安い方を買いますよね。でも比べるものが無かったら買うか買わないかのどちらかです。

 

つまり競合が居なければ適正な価格設定ができる訳です。

 

ただし競争相手が居ないからといって、盛りまくってボッタクってるとユーザーは離れていきますし、そもそもユーザーに買ってもらうための宣伝広告も自分がやらなければダメなんですけどね。

 

新製品は企画の段階からブログやSNSで発信し続けて、完成までのプロセスも公開しながら、出来上がった商品の価格について納得してもらわないと信頼してもらえません。

 

だいたい価格競争が起こる仕組みって、誰にでもできて、先にやった人が儲かったからですよね(笑。

 

儲からない分野では後追い潰しがない

 

誤解を恐れずに言うと、スキルが必要で儲からない分野の仕事をした方が良いと思ってます。価格競争も無いし、後追い潰しも無いですから(笑。

 

簡単に真似できて儲かる分野は最初にやった人しか儲からないと思います。

 

この先はあくまでも自分の勝手な想像の範疇でしかないですが、例え話だと思って聞き流してください(笑。

 

例えば富士山のおいしい水とかを最初に売った人ってかなり儲かったんじゃないでしょうか(笑。

 

だって水はタダですから。

 

そのタダのものに『ミネラルたっぷり』とか『自然の恵み』とか言って、水道水が当たり前だったところに価値を提供した訳ですよね。

 

でもそれを見た別の企業がどんどん参入してきて、富士山に対抗して南アルプスとか色んな銘柄の水を売る訳です。そうなると宣伝合戦の価格競争に突入します。

 

そのうち中小企業も後を追って参入しようとしますが、先にポジションを獲ってる大企業が後追いを潰しにきたりするのかなとか。

 

まあ潰すという言い方は乱暴ですが、権利を独占しようとして根回しをするのは当たり前ですよね。

 

成分調査をしてない水は公に販売できないように政府に手を回すとか。

 

それが全く儲からないニッチな分野だと、そもそも先行者が居ないので後追い潰しがありません。

 

苦労して苦労して新しい分野を開拓しても、それが儲からなければ大企業も参入してきませんからね。

 

商売として大成功する事は無いと思いますが、日々好きな事で食っていけるのは幸せな事です。

 

競争は負けられるから楽しい

 

競争が激しい分野は色んな意味で自分を鍛えてくれますが、でも長く競争の中に身をおくと自分の場合は疲れてしまいます。

 

釣りの競技は好きですし、負けると悔しいですが、生活に困るほどでは無いです。自分はバスプロではないですから。

 

逆に言うと負けられるから楽しいとも言えて、それで食ってるプロの人達のように生活が掛かってたら楽しいとは中々思えないのではないかと。

 

今自分はモノづくりが本業で釣りのトーナメントが副業という感じでしょうか。

 

釣りや釣りのトーナメントは情報が溢れていて、独学で人に差を付けるのは中々難しいジャンルかもしれません。いや、沢山釣る人や勝つ人は独学で研究してると思いますが。

 

その独学は、フィールドに出て沢山練習した中から培われるもので、アイデアや偶然の発見だけでは差が付きにくいですよね。

 

モノづくりの独学と言えばトライ&エラーが基本です。とにかく色々テストしてみてダメなものを切り落としていく作業。

 

トライ&エラーの中では偶然の発見が多くあります。それを発掘するための実験を繰り返してるとも言える訳です。

 

釣りの練習でもトライ&エラーを繰り返しますし、その中で偶然の発見があったりもします。

 

ただ釣りの場合は競技で勝つと公開しなければならないですよね。

 

バスプロやメディアプロが自分の釣りを隠してばかりいるとファンが付かないですし、なによりスポンサー企業の商品が売れません。

 

その意味では過酷な仕事だなと。常に新しい何かを探してそれを武器にしては試合後に公開して。

 

競争の中に身を置くというのはそういう事ですよね。

 

自分だけが知ってる何かを見つけたら黙ってられた方が楽なんですけどね(笑。

 

さいごに

 

釣り関連のモノづくりの場合はジャンルが細かすぎて競争になりにくいです。あまりにメジャーな分野は競争になりますが、

 

うちのような零細メーカーは常に新製品を出し続けなければならない訳ではないですし、生産ロットも本当に少ないです。

 

なので個人でも最低限やっていけるし、自分のペースでコツコツやれるんですよね。

 

自分が釣りが好きで、釣りをやってるからこそ仕事になってる訳で。

 

全然儲からないですが、釣り道具は会社の備品として経費で購入するし、製品のテストや宣伝のためにフィールドで釣りをする感じです。

 

弱小メーカなので、釣り雑誌に広告を出したり、有名な人のスポンサーになる事はできません。

 

個人の戦略としてはブログ仲間やSNSのフォロワーさんに商品を提供して画像をアップしてもらったり、記事を書いてもらう事。

 

それらも前例があった訳ではなく、色々と自分で考えて実験して失敗を繰り返した結果です。そしてそれらはすぐには真似されない(笑。

 

嫌いな事は独学できないですから、趣味でも何でも自然といろいろ調べたり実験したりできる人はその分野に向いてるんだと思います。

 

そして職業は掛け算ですから、今の仕事と全く関係ないと思える副業が思わぬ方向で新しい職業に変化するかもしれないですよ。

 

そうなったら自分のように毎日好きな事をして食っていけるかもしれないですね。

 

そのためには独学できる好きな事には没頭してみると良いです。だれにも真似できない独自の仕事になるかもしれませんね。