ここ数年でレンタルボート&エレキスタイルが熱い千葉県房総半島のリザーバー郡。
そこで使用するレンタルボートにセットするラダーのご紹介です。
あるのと無いのでは天地の差、とまで言い切ってしまうほど重要なアイテムなんですよー!
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釣る人はみんな付けてるアイテム、ラダー
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
春真っ盛りの中、千葉県房総半島のリザーバーでも桜が満開で最高の季節を迎えてます。
バス釣りシーズン最盛期を迎えてますが、レンタルボートパーツの最後のピースでもあるラダーはしっかりしたものをお使いでしょうか?
足立区加賀にあるプロショップ「マニアックス」では、現在KAKEDZUKA DESIGN WORKS製のレンタルボート用ラダーを取り扱ってもらってます。
これまではネットでの販売しかしてなかったので、実物を手にとってもらう機会が極端に少なかったですが、今後は店舗にて目で見て触って確かめてもらえますので、ぜひお店の方まで足を運んでもらいたいと思います。
そしてこの春、新製品というかフルモデルチェンジというか、新たにレンタルボートラダーPRO”スクエア”が完成いたしました。
亀山ダムの名ガイドであり、スーパーロコの一角でもある板山雅樹氏監修のステンレスラダーです。
レンタルボート用ラダーこだわりのポイントその①
メインシャフトを丸から角に
今回のモデルの特徴として、シャフト部分を角パイプにした事があげられます。それの何が良いのか?
これまでのモデルでは丸いパイプを採用してまして、これはフィンの向きを任意で変える事で風に対して船の挙動をコントロールする事を目的としてました。
エンジン禁止である房総リザーバー郡ではバッテリーによるエレクトリックモーターが主動力となりますのが、近年ではハイパワーのエレキを使う人が増えてきたように感じます。
そこで船の向きを変えた際に、水圧によってフィンの向きが意図しない方向に曲がってしまうと言った声を聞くようになったんですよね。
今回監修をお願いした板山氏からも指摘があり、フィンの向きを固定しておきたいという要望を形にしたのが角パイプのシャフトという訳です。
ハイパワーエレキの台頭
試合以外ではエレキの二機がけをしないという板山氏。フロントのエレキはモーターガイドの36V/109Lbという現状最高レベルのハイパワーエレキを使用してます。
そのエレキで船を旋回させた際に、ラダーのフィンが受ける水圧は相当なもの。ステンレス製の部材は強度の問題は無いものの、稼動部分の抑えに関してはそこまで想定してませんでした。
跳ね上げ機能はそのままに
そこでレンタルボートラダーSに採用している角パイプのスライド方式を流用して、フィンの向きは固定で、しかしシャフトは跳ね上げ式のままのラダーを製作する事になったという流れです。
レンタルボート用ラダーこだわりのポイントその②
水の抵抗を少なく
レンタルボートラダーPROスクエアの最初のプロトではフィンの部分まで同じ寸法の角パイプを通して作ってました。
しかし水中の抵抗を考えて、水に入る部分のシャフトはもっと細くして欲しいとの板山氏からの要望が。
さらに、水に入る部分は丸いパイプにして欲しいという難題まで(苦笑。
加工的な問題として、四角いパイプと丸いパイプを溶接するのは無理があるんですよね。
さてどうしようか…、と悩んでたところにモノづくりの神様降臨!
レーザー加工で連結用の部品をカットしてもらい、それを間に噛ませる(TIG溶接)事で見た目と強度を両立させる事に成功!
我ながら良いアイデアが降ってきてくれました(笑。
レンタルボート用ラダーこだわりのポイントその③
ノブをサイドに配置
地味に大事な事なんですが、跳ね上げ機能とシャフトのスライド用に二つのノブがサイドに配置してあります。
船の当て板にクランプするためのノブと合わせて合計4つのジュラルミン削りだし(カラーアルマイト)ノブが配置されてるのですが、その位置関係はもちろんテキトーではありません(笑。
亀山湖を含めた数箇所の湖では、リヤから船を桟橋に付ける方式なんです。つまりラダーをセットしてる方から桟橋に舫う訳ですね。
そうなるとラダーのシャフト部分は金属製(一部樹脂製も)の桟橋にガシガシヒットするようになるので、ノブを真後ろにセットすると、さすがに破損の危険があるんです。
レンタルボートと言えど、フル装備ともなれば推定100Kgを楽に超えますから、その重量のものが桟橋にヒットすれば、いくら頑丈なステンレスラダーと言ってもノブの部分は耐えられないですよね。
もちろん本体は超頑丈な作りですから、使用できないほどのダメージは受けないですが、せっかくキレイに削ってカラーアルマイトしてあるノブを無駄に傷付ける事はありません(笑。
なのでノブはサイドに配置するように、という板山氏の要望を受けて、わざわざサイドに配置してあるという訳です。
レンタルボート用ラダーこだわりのポイントその④
フィンの形を見てもらうと一目瞭然ですが、進行方向に対して大きくカットした形状になってます。
これはデザイン面の問題ではなく、もちろん機能を考えた上でこうしたのですが、シャローでフィンがボトムに干渉した際に角が食い込まないようにしたためです。
これまでは材料取りの関係から長方形でした。しかし進行方向に対して角部がボトムに食い込むのが気になるとの指摘がありました。
それで破損したという報告は無いですが、この部分が上手く逃げるようにカットし直したんです。
水中の障害物に当たった時もフィンが逃げやすいので衝撃が少なくなるとの事です。
マニアックスのみで取り扱い
そんなステンレスのラダーですが、現在取り扱いは足立区加賀にあるプロショップ「アングラーズショップ・マニアックス」だけになります。
元々自社サイトで販売してたのですが、注文から発送、集金という客対応を自分ひとりでやってたのではとても無理があると思ってたところに、マニアックスさんの方から声をかけて頂き、取り扱ってもらえる事になりました。
実店舗のショップさんでの取り扱いになりますので、実物を見てもらえるというのは大きなメリットだと感じてます。
発送にも対応
現状では店舗での販売がメインですが、電話で問い合わせしてもらえれば全国に発送してもらえるとの事。
その際は現金着払いのみで、送料は地域によって異なると思われますので、まずは気軽に問い合わせてもらえればと思います。
さいごに
そんな訳で、これまで自社サイトでのみ販売していたオリジナルボートラダーシリーズですが、今後はマニアックスさんに納める形で製作を継続していける事になりました。
今後は作る方に専念して、なるべく在庫を切らさないようにがんばりますね。
この記事が上がる頃までに在庫が無くなってない事を祈りながら、早く次のロットを完成させるよう勤めます。
良かったら店舗まで足を運んで、実物を手にとってもらいたいと思います。
もちろん本体をなくさない限り修理して一生使えるモノですし、基本的に修理代は頂いてませんので、永久保障(に近い)だと思ってもらって良いですからね(笑。
毎週のように釣りに行かれる方にとっては、結局頑丈なものを一回買ってもらった方がトータルで安かったりすると思うので、ぜひご検討ください!
チェックアングラーズショップmaniac’s(マニアックス)
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