巷ではベイトフィネス不要説も聞く中、自分としてはベイトフィネスすごく良いと思ってまして。
ただ、その理由はものすごく自分勝手なんですが、バスフィッシングっぽいなぁ、と(笑。
メリットとか理屈的な事で言うと、「スピニングの方が…」という声があるなか。
あえて今頃、勝手にベイトフィネスが好きな理由を書いてみますね。
浦島太郎状態
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
約三年前に釣りブランクから復帰して、仕事の関係もあり使い始めたベイトフィネスですが、どうも受け入れるまでに苦労しまして(笑。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/11/blank-fishing/”]なんといっても、自分が亀山湖に通ってた頃には聞いた事がない言葉でしたから、ベイトフィネスとは何ぞや?、というのが正直な感想だったんですよ。
仕事でリールパーツを作る都合で、最初に使ったのがSHIMANO09アルデバラン。
メッチャ軽いし、スプール超回るし、軽いものスゲー飛ばせるし、「なんじゃこら!?」という感じで(笑。
カスタムする事で、一グラムのルアーも飛ばせるという事実に、それはそれは驚愕したものです。
ただ、それってスピニングでいんじゃね?、という素朴な疑問があったのも正直なところ(汗っ。
なんでわざわざベイトリールでやらなければいけないだろ?、という感じがありました。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/07/bait-finesse/”]男の子はカスタム大好き
ところで、自分は小さい頃から、ものを分解するのが好きでした。
置き時計とかオルゴールとか、なんでも分解しては、組み立てられずに怒られる、という繰り返し(笑。
それでも、中の部品をいじくりまわすのが大好きだったんですよね。
でもそれって、今の自分の息子もそうだし。
考えてみれば、自分の母親が他の人にその事を愚痴ってると、よそのお母さんも、「うちもよぉ~」って言ってたような(笑。
つまり、男の子はみんな、ものをいじくるのが好きなんですよ、きっと(笑。
大体、釣りってその要素が沢山あるじゃないですか。
ルアーをトゥルーチューンするのも、ワームリグを工夫するのも。
で、リールをいじるのも、みんな好きですよね?
もちろん自分もリールをいじったりするのは楽しいです。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/09/reel-maintenance-ok/”]釣りにくい方法で釣る快感
で、話はベイトフィネスにもどりますが、「ベイトリールで釣るのはスピニングで釣るより楽しいです」、って、言い切っちゃうと語弊があるんですけどね(汗っ。
ただ、正直な事を言うと、それ、ちょっとあります(笑。
たしかに戦略的にスピニングでやるよりベイトタックルでやる方が、あきらかにメリットがある、という事もあるでしょう。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/09/power-finesse-no/”]また、その逆ももちろんあるでしょうし。
そして自分は一応トーナメンターのはしくれですから、釣るための最良の方法を考えるのが本筋だとも思ってる訳です。
なので、ベイトフィネスを使う上で、正当な理由が無くてはいけないのかもしれません。
でも、今はただ、ベイトフィネスを使う事が楽しいんですよね。
だって、ベイトリールでブラックバスを釣るのは、子供の頃の憧れだったから。
スピニングリールにミミズ
ルアーフィッシングに強烈に憧れた時期が自分にもありました。
子供の頃には、ブラックバスは本当にこの世にいるのかさえ、良くわかってませんでしたから(笑。
ましてや、それをエサではない、小魚の形をした「ルアー」なるもので釣る事ができるらしい、と。
その時本で見たアメリカ人の手にはリールが上についた竿を持ってたんですよね(笑。
そして、ピストルのようなトリガーがついた竿。
「スゲー」、「カッケー」、とか思ってましたね。
その憧れの竿を自分で初めて買ったのは、結構遅くて高校生の時でした。
まわりでは小学生の時に、すでに持ってるヤツは何人かいて、すごくうらやましかったんですよね。
でも、自分が使ってたのは、近所の上州屋で買った、スピニングリールに振り出し式のロッドがセットになっていて、真黄色のラインが巻いてある、1000円くらいのヤツだったんですよ。
中学生の時、それを持って自転車で行ける公園内の池に、ミミズをつけてルアーフィッシングの真似事をするんです。
まあ、普通に鯉かフナが釣れるんですが、あんまりおもしろくなかったのを覚えてます(笑。
釣れ方はすごく大事
その何年後かに、まったく同じタックルで、初めてルアーをキャストしてブラックバスを釣るんですが、その時も自分の気持ちは最高潮ではなかったですね。
やっぱり、ブラックバスを釣って最高に興奮したのは、初めて買ったツーピースのベイトロッドにSHIMANOのベイトリール(たしかバンタム100とか)で、ラバラに出たヤツを釣った時です。
あのときのドキドキは今でも鮮明に覚えてますね。
これは年代の差もあるかもしれませんが、自分がバスフィッシングを始めた時は、情報というのが本当に少ない時代でした。
今のように、ネットで大量の情報が家にいながらにしてわかる、という事は想像もできなかったですよ(笑。
なので、タックルも何を使って良いのかまったくわからず、リールの性能も、どれがどうなのか見当もつかなかったですね。
そんな時代ですから、どのルアーをどのタックルで投げるのかは、実際にやってみて判断したんです。
それこそ、スピニングリールで1/2オンスのバズベイトを投げたりしたものです。
バックキャストでラインが切れて、うしろに飛んでいって失くしちゃったりね(笑。
で、ベイトで渓流用のスピナーを投げようとしたりしましたが、スプールをフリーにしても、全く飛ばず、バックラッシュさえしませんでした。
「ああ、これは物理的に無理なんだ」、と認識したのを覚えてます。
それが今や、おそらくあの時のスピナーだったら、今のタックルで普通にキャストできるんでしょうね(笑。
仮に同じルアーで同じように釣れるなら、ベイトタックルで釣れたほうが、自分なら楽しいと思いますけど。
もともとカスタムリール
ベイトフィネスって、今でこそ一つのカテゴリーとして成立してますけど、もともと誰かが既存のリールをカスタムして、軽いルアーを投げられるようにした訳ですよね?
現在仕事でお世話になっている、リールカスタムパーツメーカーの「Avail」。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/10/avail-nagano-factory/”]そこの社長も、Abu2500cに自作のスプールを入れて、渓流用のルアーをキャストできるようにしたのが始まりだそうです。
Availの社長が世界で始めてベイトフィネス用のスプールを作った人なのかは定かではありませんが、ベイトフィネスの発展に多大な貢献をしたのは間違いないでしょう。
そしてこれは自分の推測でしかないのですが、Availの社長のように、今までスピニングタックルでしか扱えなかった軽量ルアーを、あえてベイトタックルで投げられたら楽しいだろう、と考えた人が同時進行で沢山いたのではないか、と。
沢山の人が既存のリールをカスタムして、何とか軽量ルアーを投げられるように試行錯誤してるうちに、現在のベイトフィネスという言葉とシステムが構築されていったのではないかと思う訳です。
それってやっぱり、釣りの楽しみの中から産まれたシステムなんじゃないか、と思うんですよね。
釣りってメンタルも大事ですから、思い入れのあるタックルを使うのは釣課に大きく関係あると考えるんですよ。
そうゆう意味では、ベイトフィネスはトーナメントにおいても、武器になる理由があると言えますよね。
選択肢は沢山
最後になりますが、釣りの方向性や考え方って人それぞれですから。
どんなタックルを使って、どんな釣り方をしようがその人の勝手ですよね(笑。
でも、これは自分もそうなんですが、やたらと理由をつけたがる人がいるんですよ。
なぜわざわざベイトタックルでやらなければならないのか?、みたいな。
その答えは逆に明確で、これで釣れたら楽しいから、となりませんかね(笑。
現在ベイトフィネス用のタックルは沢山市場に溢れてます。
でも、それ以外のものを組み合わせちゃいけない、という事は全然無いわけで。
ベイトフィネスというジャンルのものはあくまでも目安で、自分の狙う魚に合わせて自由にカスタムするのも楽しいですよね。
自分の場合もカタログスペックでのベイトフィネスから始めて、現在はあまりベイトフィネスっぽくないセッティングに落ち着いてるものもあります(笑。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/09/power-baitfiness/”]まだまだ自分の持ち駒は少ないですが、今は良い時代なので、市場にある様々なものを自分なりに組み合わせて、自分だけのオリジナルベイトフィネスセッティングを模索してる最中です。
今はカスタムパーツも充実しているので、みなさんも沢山あるベイトフィネスタックルの中から、自分に合うセッティングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/09/reel-maintenance-matome/”]
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