大手リールメーカー?がこぞって採用している独自規格の樹脂素材について感じている事です。
必要十分な剛性を備えてますよね。
【ページへのいいねかツイッターフォローしてもらえると毎日最新記事をお届けできます】
独自規格の樹脂素材
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
今回は急遽思い立って書いてますが、リールの樹脂素材を題材に書かれたikahimeさんの過去記事に乗っかります(笑。
今現在釣り道具の国内二大メーカーであるDaiwa・SHIMANOの両社では独自規格の樹脂素材をリールの素材として採用してますよね。
Daiwaは[ザイオン]、SHIMANOは[CI4+]というカーボン系の樹脂素材で、そこにAbuも独自規格として「C6」というカーボン素材を採用してるようです。
これらの樹脂素材ですが、リール表面に塗装が施されてる事もあり、表から見ても樹脂だとは気が付かないんですよね(笑。
そしてその剛性も、一昔前の「THE・樹脂」とは全く別物として考えた方が賢明なようです。
自分としては丸六年釣りブランクでバス釣りをお休みしてる間に起こった、ある意味事件だったという感じですね(笑。
各社の独自素材を簡単に説明
正直全然詳しくないので、基本的にネットで調べた事を貼り付けるだけになってしまいます。すみません。
Daiwa ZAION[ザイオン]
画像と文:Daiwaホームページより拝借しました
DAIWAが開発した軽くて、強く、腐食しない高密度カーボン素材のことで、その剛性は金属であるマグネシウムに匹敵する。
もともとロッドの開発でカーボン素材には馴染みがあったこともあり、エンジニアリングプラスチックの中にカーボン繊維をたくさん入れることで、マグネシウムと同じ強度を目指すことにした。
一般含有量の3倍近いカーボン繊維を配合した素材を開発、それが「ザイオン」である。
SHIMANO CI4+[シーアイフォープラス]
画像と文:SHIMANOホームページより拝借しました
軽量カーボン素材CI4を進化させた新カーボン材料。軽さはそのままに実釣時での剛性、耐久性を大幅にアップさせました。これによりボディ、ローターなどをより小型、軽量にすることを可能にしました。
Abu C6
画像と文:ピュアフィッシングホームページより拝借しました
独自の新素材C6カーボンは、カーボン繊維で強化されたエンジニアリングプラスチックであり、その剛性はマグネシウムに匹敵する。この材料の採用により、強度と耐久性を犠牲にすることなく大幅な軽量化を実現。
主要三社の独自規格樹脂素材を調べてみましたが、文章量ではDaiwaが一番多かった他は、あまり詳しくは載ってませんでした。
まあ企業秘密的なものがあるのかもしれませんが、一つ言える事は非常に軽くて必要十分な強度を備えてると言う事ですね。
樹脂素材を使って感じた事
ザックリと各社の樹脂素材についての説明文を紹介しましたが、正直成分とか数字的な事は良くわかりません(笑。
要は実際に使ってみてどうか?、がすべてですよね。
自分がここ数年で新品購入したものの中で、樹脂の恩恵を強く受けてるのはベイトフィネス専用機とスピニングリールだと思います。
特にスピニングリールは釣りの状況によって、軽さが圧倒的に重要な場合が多いからですね。
例えばライトリグを繊細に操作するときは、剛性よりも軽さが釣課に直結する訳です。
これはベイトフィネスにも言える事ですが、リグが軽くなるほどそれに伴うタックルは軽い方が扱いやすい訳です。
軽いリールが向かない組み合わせ
巻物をやる時に良く使われるのが低弾性カーボンとグラスロッドですが、その二つの違いの一つに重量があります。
カーボン素材は軽く、それに伴ってリールもある程度軽い方が望ましい場合が多いです。ただしロッドが長くなればその分重量が増していくので条件は変わってきますが。
一方グラスロッドはショートロッド以外はどうしても重量感がありますから、それにセットするリールも適度に重量が合ったほうがキャストしやすいですし、ロッドを寝かせてリーリングする場合はやりやすいです。
自分が持っているグラスロッドは二本で(少なっ)、一本がSHIMANOゾディアス166ML-G、もう一本が同じくSHIMANO17エクスプライド163ML-Gです。
同じML-G表記ですが、この二本は全く性格が違って、ゾディアスの方がグラスっぽいグラスという感じなんですよね。
エクスプライドの方はシャッキリしていて、あまりグラスっぽくなく、軽量なのが特徴です。
そうなるとゾディアスの方にはあえてある程度重量のあるリールをセットした方が具合が良いし、エクスプライドはショートレングスで軽量な分、リールもベイトフィネス機を選択するのがベストマッチだと感じてます。
そこにはリールの素材による違いも大きく関係してきて、[重量=剛性]と言う事が言えるので、SHIMANOの場合はゾディアスには14カルカッタコンクエスト101、エクスプライドには旧09アルデバランMgを合わせてます。
まあ、自分的に巻き物の釣りは得意ではないので、リールの軽さや剛性と言った事はまだまだ勉強中なんですけどね(笑。
樹脂ボディーリールが生きる状況①
さて、この先は思いっきり持論を展開していきますが、自分的にもっとも樹脂製ボディーのリールが生きるのは亀山ダムだと思ってます(笑。
いやいや、もちろん他のフィールドでも活躍してくれるんですが、自分のホームレイクである亀山ダムのようなリザーバーではあまり剛性のあるリールの必要性が無いんですよね。
これに対しては人それぞれ釣りのスタイルも違うし、考え方も違うので賛否両論だと思いますが、自分がこれまで亀山ダムに通って感じる事です。
その大きな理由の一つが、ロングキャストの必要性が少ないというのがありますね。
特に自分の場合はカバー撃ちが大好きなので、巻物をやる事が極端に少ないんですよ。
その場合、ロッドを立てて操作する事が圧倒的に多いので、ロッド自体の重量は軽いに超したことが無いんですよね。
そしてそれに伴い、リールも軽い方がバランスが良いので、それなりに軽いリールをチョイスする事になります。
さらに、フリッピングがメインスタイルの自分としてはリールに高い精度や剛性を求めない訳ですから、価格的にもわざわざ高価なものを選ぶ必要が無いんですよ。
今現在は8フィート近いロッド(旧TDバトラーリミテッドハリアー80)にDaiwa17タトゥーラSV TW8.1Lというセットを二本、SHIMANOエクスプライド1711XHにSHIMANO16メタニウムMGL XGを一本というセットです。
フリッピングでのカバー撃ちと言うと、パワーフィッシングの代表のように思われるかもしれませんが、亀山ダムの場合はそこまでタックルに剛性が無くても問題ありません。
キツいカバーはありますが、それらは主にウッド系なので、木化けされたら獲れないんですよね。
琵琶湖のパンチングのように1オンス以上のシンカーを使う事もありませんし、ハードカバーでは木化けされたら引っ張り合いでは獲れません。
そこでリールに極端な負荷がかかる事はないんですよ。
樹脂ボディーリールが生きる状況②
亀山ダムと言えば周年スピニングタックルの出番が多いフィールドと言えるんですよね。
まあフリッピングメインの自分ですが、時期や状況によってスピニングタックルを使う機会がありますし、特に今期は意識してスピニングタックルを使うようにしています。
自分の場合亀山ダムでの房総チャプターに参戦しているのですが、そこでリミット(規定の匹数)を揃えるために、キーパーサイズ(規定のサイズ)のバスを釣るためにライトリグを投入する必要が出てくるんですよ。
その場合はバスのサイズがそこまで大きくないので、リールの剛性は全くと言っても良いくらい必要ありません(笑。
さらに亀山ダムにはウィードがないので、オープンウォーターの引っ張り合いならドラッグをちゃんと使えばリールの剛性は気にならないんですよね。
そこで今期は悩みに悩んで、SHIMANO17コンプレックスCI4+ C2500S F4 HGを購入しました。
17コンプレックスCI4+ C2500S F4 HGはまだそこまで使い込んでないのですが、長年亀山ダムに通ってる中で、今年の春に奉納するまではステラを使ってる期間もあったんです。
ステラ2000Cとはドラグ性能は違いますが、自分の感覚ではボディー剛性の違いが釣課に関係してくるとは思ってないんですよね。
むしろボディーサイズとロッドガイドの関係の方が重要かと。
抵抗のあるルアーを巻く釣りは違うでしょうけど、普通にライトリグをやる場合、バイトまでが重要か、バイト後が重要かの違いですかね。
亀山ダムの場合はあきらかに前者だと言い切れます(笑。
パワーフィネスも樹脂ボディーで
まあパワーフィネスのように、カバーに対してPEラインなどで撃っていく釣りではある程度剛性は必要なのかも知れません。
でも軽いものを扱う釣りでは、剛性を重視するとリール本体は重いものになってしまいますから、それだとスモラバとかネコリグを扱うには操作性を犠牲にする事になってしまいかねないんですよね。
そこのバランスは難しいのですが、自分はパワーフィネスをやりこんでないので、まだ結論は出せません。
ただ、今現在はメタルボディーのSHIMANOツインパワー2500Cで挑んでますが、どうもピンと来ない感じですね(笑。
逆に樹脂製ボディーの軽いリールの方がしっくり来るように感じてます。
ここは今後もっと実験しながら別に記事にしたいと思ってます。
カケヅカ的まとめ
そんな訳で自分的にまとめますが、亀山ダムではリールに剛性が必要な状況は少ないと言う事です。
もちろんあくまでも主観ですが、実際に自分はリールに剛性を必要とする釣りをしていません。
例えヘビーカバーにナイロン30ポンドラインでフリッピングする時も、リールの剛性で釣課に影響すると感じた事はありませんから。
唯一ビッグベイトを投げる時は華奢なリールでは無理でしたけど、それ以外はリールの剛性で変わる釣りは見当たらないですね。
ikahimeさんも言ってますが、あくまでもメタルボディーに比べて剛性が落ちるというだけで、ザイオンやCI4+、C6というメーカー独自規格の樹脂の剛性が低い訳では決して無いんですよ。
20年前に使ってた樹脂製ボディーのベイトリールは炎天下で使ってると、ロッドとリールがグニャグニャ動きましたからね(爆。
その感覚と比べたら全然別物でしょう。
マグネシウムに匹敵すると言われる特殊カーボン素材ですが、マグネシウムに比べてとても安価なのが消費者には嬉しいですよね。
高剛性のリールは釣りに合わせて一台持ってれば良いと言う事で、関東のリザーバーなどでは特殊樹脂ボディーのリールでも全然勝負できると思いますよ。
とにかくリールの素材は適材適所です。
それを考えてチョイスすれば安価でも十分楽しい釣りができるのではないでしょうか。
そんなお話でした。
終わります。
合わせて読みたい● リールメンテナンスでEリングやストッパーリングを絶対に無くさないで外す方法
● 【リールメンテナンス】ベアリングにオイルを差す時に注意したい事
● ぶっちゃけ、リールメンテナンスってやった方が良いの?