超久しぶりの房総チャプター5位お立ち台を振り返る

房総チャプター2021最終戦で、ラッキーフィッシュ一本による5位お立ち台について色々と思うところがあるので、熱が冷めないうちに書いておこうと思います。

 

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辛いプラクティスからのラッキーフィッシュ

 

こんにちは、ほぼフリッパーややクランカーのかけづかです。

 

めっきりブログ更新が滞ってますが、久しぶりに試合で好成績を出せたので、気分がアガってるうちに記事として試合結果を書いておこうというシステムです謎。

 

こんな時だけすみません。でも今回は色々思うところがあるので書かせてもらおうと思います。

 

まず今回の5位という結果については、朝の早い時間にキッカーとなる1150gのバスが釣れてくれて、その一本だけの重量でこの順位だったので、非常にラッキーでした。

 

お立ち台でもあまり多くを語る事ができなかったのですし、その場にいた(自分を含めた)全員が「ラッキーフィッシュを一本釣って入賞した人』と自分の事を思ったと思います。

 

実際にそのとおりで、そこはムキになって否定するつもりもないし、この結果には自分は素直に嬉しい気持ちです。

 

ただ、この一本をただのラッキーと言い切ってしまうのは参加していた他の選手の方々にも失礼だと思うので、釣れた要因ぐらいはちゃんと自己分析しておきたいと思います。

 

試合で釣るために大事な事

 

試合に限らずバス釣りで大事な要素として、エリア・ルアー・釣り方があると思います。とりわけエリア選択はバス釣りにおいて最も重要な要素ではないでしょうか。

 

そして釣れるエリアを選定した上で、状況にあったルアーと釣り方が合ってれば釣れる確率が上がるというのがセオリーですよね。

 

それが試合となればさらに重要で、プラクティスで釣れるエリアを選定して、練習の段階で実績のあるルアーをその日の状況に合わせて投入していくのが基本だと思います。

 

それが今回の自分のケースでは、エリア・ルアー・釣り方の重要な3つがどれも練習で見いだせてなかった訳です。まったく見えてないというヤツです(涙。

 

ぶっちゃけプラクティス二日間で触れた魚は一本だけで、キーパーギリギリを沖のフラットでダウンショットでたまたま釣っただけだったんですよね。

 

二日間やって得意のカバーでは一度のバイトも取れない始末でした。

 

特に前日プラクティスは冷たい雨と冷え込みで、人間にとってもかなり過酷な一日でしたから、翌日の試合に向けて明るい要素は何一つありません。

 

年間ポイントランキング争いにも全く関係ない自分としては守る必要は何もなく、最終戦という事で、最後は好きな釣りをやりきろうと腹をくくった訳です。

 

まあ、毎年開幕戦で外してるので毎試合こんな感じではありますが(自虐。

 

釣りの練習とは

 

ところで、釣りに練習というと首をかしげる人がいるかもしれませんが、自分としては釣りほど練習が反映されるスポーツは無いと思っていて、沢山練習をしている人はやっぱり釣ってくるんですよね。

 

そもそも釣りの練習って何を定義するのかわかりにくいと思うし、人によって感じ方が違うのでハッキリと断言するのが難しいです。

 

その上で自分の考えの一つを言わせてもらうと、本番でミスをしないようにタックルセッティングを煮詰めたり、自分の持ち駒である釣り方の精度を高める事があると思います。

 

今回の試合でキッカーとなるキロフィッシュを捕れた要因はラッキーの要素が多いですが、それでもミスなくその一本を捕れたのは普段の練習で捕れる準備をしていたからとも言えるんですよね。

 

シリアスアングラーなら当たり前と言われてしまいますが、タックルセッティングってもの凄くシビアなんです。

 

ちょっとだけ自分を褒めたいと思うのは、直前二日間のプラでまったく釣れてないカバーで、試合本番でアタリがあるかどうかもわからない状況で、カバー越しに掛けたキッカーをベイトフィネスでミスなく捕れるたのは練習あってこそだと思ってます。

 

その場の思いつきでリグった訳ではなく、その時自分にとってもっとも釣れると思えるリグだけをデッキに並べて勝負しました。

 

同じエリアの同じようなカバーを延々流して行くのですが、タックルを持ち替えた時にも即座に違和感なく対応できる5セットに絞ったんですよね。

 

これが見えてないからと言って10数本のタックルを並べてたら、持ち替えた時の違和感でキャストが決まらないかもしれないし、とっさのバイトに対応できなかったかもしれません。

 

自分はそこまで練習してる訳ではないですが、それでも見えてないからこそ、練習で使い慣れた信頼のタックルだけで勝負した事が奏功したと思ってます。

 

タックルデータ

 

今回のタックルデータを参考までに。

 

リグ:ドライブクローラー4.5(みみずぅ)のカバーネコ

ロッド:WILD SIDE WSC 63MH

リール:Abu16Revo LTX-BF8(Availスプール仕様)

ライン:SUNLINE JIGGER PE1号

リーダー:グランドマックス2.5号をFGノットで約30cm

フック:NSS#1/0

シンカー:ワンナップシンカー2.2g

 

じつは普段カバーネコをやるタックルのメインは同ワイルドサイドのWSC66Mに16アルデバランBFS XG(Availスプール仕様)だったのですが、シンカーの重さを使い分けるために2セット用意してました。

 

そのメインのタックルを根がかりでフックをロストしてしまったので、持ち替えてすぐのバイトだったんです。

 

この時のリールがAbu16Revo LTX-BF8なのはトラブルレスだから。持ち替えた時にすぐ対応できる仕様とも言えます。

 

このリグをベイトフィネスでやるためにはタックルセッティングがもの凄く重要で、ほとんどの人はスピニングタックルによるパワーフィネスでやってると思います。

 

それを手返し重視でベイトフィネスPEでやるには、強めのロッドにカリカリにチューンしたベイトフィネスリールが不可欠です。

 

ラインも太すぎればキャストしにくいしワームの動きを殺してしまいます。シンカーもカバーを貫通させるために適切な重さをチョイスしなければダメ。

 

薄ゴミとアオコの濃さを見て、どのぐらいの重さならギリギリ貫通するかを見極めてタックルを持ち替えるのですが、その時違和感でキャストが決まらないようでは練習が足りない訳です。

 

キャリアが長い方や良く試合に出てる方にとっては当たり前の話かもしれませんが、自分としてはそういうところが試合で突発的なバイトに対応できる大事な要素だと思ってます。

 

練習が活きたと言える一本と言いたい

 

上記タックルでのカバーネコでキロフィッシュが釣れた状況ですが、医院下と呼ばれるエリアのどん突き手前の水深1.8mぐらいの岩盤に絡む浮きゴミにカバーネコを入れて落パクでした。

 

ただし岩盤に添うように流木が横たわっていて、一度岩盤にワームを置いて、岩盤と流木の間に落としたんです。

 

なので食わせた後にその流木を越えさせてこないといけなくて、かなり強引なファイトになりました。

 

ボートと岩盤の間にはブッシュや流木があり掛けた魚を取りに近づくには限界があったので、とにかく潜られないようにグリグリとリールを巻いて寄せる必要があったんです。

 

ロッドパワーに助けられたのはありますが、どのぐらい強引にやってもラインが持ってくれるか、FGノットは切れずに耐えてくれるかを考えました。

 

そこは練習で散々バラしたり根がかりさせたりして、どのぐらいなら強引にいっても大丈夫かを体で覚えていたと言えるでしょう。

 

そんな感じで、普段の練習があってこそラッキーを活かせたんだと思ってます。

 

ただ、自分の不注意で試合前日にネットを奉納させてしまい、この魚はハンドランディングしたんですよ。そこだけは普段あまり練習してなかったので超ドキドキでした(笑。

 

さいごに

 

自分のレベルではまだまだわからない事が多いですが、結局釣りの試合ってラッキーの要素は必ずあると思います。

 

釣りの練習って、そのラッキーを如何に活かせるかという事なのではないかと。

 

今回の魚にしても、もしバラしていたら練習不足を悔やんだと思うし、タラレバを考えてしまっていたと思います(笑。

 

自然を相手にする遊びだからこそ、練習で不確定要素を少しでも消せるようにするのが釣りの練習なのではないかと。

 

まあ偉そうな事を言ってますが、今回の試合で捕れたヤツはやっぱりラッキーの要素が多いキッカーだった事は間違いありません。

 

これを「狙って獲った」と言い切れるほど自分は練習してませんが、いつかラッキーの要素がずっと少ない一本を釣ってお立ち台の1番上に登ってみたいと思います。

 

ではでは。