リールパーツの製作工程を公開する理由とは

HEDGEHOG STUDIOの社長とも話すのですが、国産のリールパーツは製作工程を公開した方が信用度が上がると考えてます。

 

購入者が安心して手にとってもらえるように。

 

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革命のファンファーレ

 

みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。

 

話題の新書、キングコング西野亮廣さんの「革命のファンファーレ」を読んだ方も多いと思いますが、自分もキンドルで読みました。

 

別に書評を書くつもりは無いですが、この本の命題でもある「貯信」というのが以前からHEDGEHOG STUDIOの社長の考えと重なるんですよね。

 

絵本の無料公開のようにリールパーツを無料で配ろうと言う事では無いですが(笑。

 

でも数あるリールパーツの中からどれを選ぶのか迷ってるお客さんに対して、「こう言う考えてこうデザインしたものをこうこうして作ってますよ」、と公開しながら売るのが信用されるんじゃないか、と。

 

HEDGEHOG STUDIOの社長も酔狂な方で、寸法入りの図面すら公開に躊躇はないんですよね(笑。

 

16REVO レベルワインドキャップ

 

多品種・小ロットという、小さな会社でないと対応が難しいパーツを作ってる訳ですが、その中にはたまに予想外?に売れるものもあったりします。

 

今は2016年モデル・abu revo ltx bf8のレベルワインドキャップを作ってるところですが、これってリピート生産なんですよ。

 

ノーマルが樹脂なせいか、ここを変えるとカスタム感出るんですよね。

 

abu revo ltx bf8レベルワインドキャップ 10.53.19

 

この手のパーツを作るのも慣れてはきましたが、それでも細かい寸法出しは毎回苦労してます。

 

特にAbuは製品に誤差が多いですからね(笑。

 

1/1000mm

 

今の仕事を始めてからずっとお世話になっているAvailさん。カスタムパーツメーカーの先駆けです。

 

特にスプールに関しては第一人者と言っても過言ではないですね。凄い精度で設計製作してます。

 

そのAvailの社長から色々教えて頂いてるのですが、ある時計測機器についてダメ出しを頂きまして(汗っ。

 

それまでは1/100mm単位でプログラムを作ったり、製品管理をしていたのですが、桁が一つ足りないと。

 

MITSUTOYO ノギス

 

とある仕事の時に、どうにも精度が安定せずにAvailの社長に相談したところ、

カケヅカさん、もしかして1/100mm単位でプログラム作ってます?、それじゃ全然精度でませんからね」、と(汗っ。

 

がびーん!

 

そうだったのか…、Availさんから見たら今までのうちの仕事は精度がデタラメだったという訳ですね。

 

そこからはCAD図面の設定を下三桁にして、NCプログラムも小数点を挟んで6桁までキッチリ入力するように改心しました(苦笑。

 

abu revo ltx bf8レベルワインドキャップ 16.57.39

それはつまり1/100mm単位から1/1000mm単位に精度を上げるという事だったんですよ。

 

マシンの性能的にそこは上限で、寸法管理も全然違って安定して来ました。

 

それを惜しげもなく教えてくれるAvailの社長には頭が上がらないです。

 

いつもありがとうございます。

 

自信のあるものづくり

 

ものづくりをやっていて、その工程を公開すると言う事は自信の表れです。

 

ルアーやリール本体など、特許や意匠に関係するものは別ですが、それ以外のものに関しては逆に公開できないのは何かあるのかと思われてしまいますよね(笑。

 

abu revo ltx bf8レベルワインドキャップ 16.56.53

 

やはり信用経済という意味で言うと、お客さんから信用される事が一番大事な訳です。

 

メイドイン・ジャパンと言いながら、ほとんどのものを海外で生産して、最後のネジ一本だけ日本で付けた、みたいなものも横行してる中で。

 

企画から製造販売までをすべて自社で行えるのは小さなメーカーならではですかね。

 

abu revo ltx bf8レベルワインドキャップ 16.57.09

 

Availさんはもちろんですが、うちも材料から完成品まですべて自社で作ってます。

 

それを信用してもらうために製作工程をブログやSNSで公開していく訳ですね。

 

最後に

 

そんな訳で日々コツコツとものづくりをしながら発信を続けてます。

 

ブログを書く事は楽しみなので全然苦にならないですし、こうして仕事がネタなので、ネタ切れもないという(笑。

 

その仕事の内容を見てもらって、信用してもらった上で買ってもらえれば幸いです。

 

その信用が次の仕事に対しても、また信用を産んでくれると考えてます。

 

そんなお話でした。

 

終わります。

 

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