スプリットリングが通らないフックでもリーダーレスダウンショットが作れます。
好きなフックとシンカーを自由に組み合わせるやり方をご紹介。
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リーダーレスダウンショットが作れない
こんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。
今回はリーダーレスダウンショットのリングを自作して自分の好みのフックとシンカーを組み合わせる方法を紹介します。
リーダーレスダウンショットを作る時にスプリットリングを使うとアイに通らなくて作れない場合がありますよね。
それから大きい番手のフックだとスプリットリングが開いて戻らなくなってしまう事があるじゃないですか。
それらを解消して好きなフックとシンカーを組み合わせる方法があるんですよ。
それがフックとシンカーを通す”リング”を自作してしまう事。
そもそもスプリットリングを使わずにフックとシンカーを組めたら良いのになと思ってたんですよね。
自分は基本的にカバーで使いたいので余計なパーツをなるべく組みたくないんです。例えばゴミを拾いやすいのでスイベルは使わない派ですし。
リーダーレスダウンショットを自作するための市販品はありますが、できるだけシンプルにしたいし、できればリングの大きさにも拘りたい。
それなら好きな線径で好きな大きさのリングを自作できれば、自分の理想のリーダーレスダウンショットが作れますからね。
でもリングなんてそんな簡単に作れるの? 溶接とかどうするの? 強度は大丈夫?
自作なので100%保証できませんが、かなり丈夫に、しかも結構簡単に作れます。
それをこれから説明しますね。
自作リーダーレスダウンショットに必要な道具
それでは自作リーダーレスダウンショットに必要な道具を紹介します。安いものを探せば数千円で揃うと思いますよ。
まずはお好きな線径のステンレスワイヤー。ホームセンターでも売ってますし、アマゾンや楽天などのネットショップでも安く手に入ります。数メートルで数百円なので、数えるのが億劫になるほど作れるはず(笑。
そしてワイヤーをカットするためのニッパーですが、これは強力なタイプが良いです。自分は倍力ニッパーというヤツを使ってます。少ない力でパチパチ切れますよ。
次にラジオペンチが2本。ホームセンターのワゴンセールでも良いし、まあ100円ショップのものでも十分でしょう。
そしてステンレス用のハンダとハンダゴテ。リーダーレスダウンショットを組んだ後に溶接するために使います。必ずフラックスとセットのものを買った方が良いです。
ハンダゴテは特に高いものじゃなくても大丈夫です。作業の効率を良くするためのハンダゴテ台があると何かと楽ですので、できれば用意したいですね。
そしてお好きな径のドライバーを数種類。これはリングを巻く軸に使います。これも100円ショップを探せば色んな太さがあるので、何種類か作ってみると楽しいです。
必須ではないですが、先の細い筆があるとフラックスを塗る時便利なので、一本買っておくと作業が捗りますよ。
まずはこれだけあれば大丈夫です。安いものなら数千円で揃うと思いますよ。
それでもリングの作り方から説明しますね。
ドライバーに巻いてカットするだけ
リングの作り方は超簡単で、ドライバーの柄に巻いてカットするだけ。巻き方もかなり適当で大丈夫です。
使用するワイヤーの線径にもよりますが、線径1mmぐらいまでなら普通に巻けると思います。
【リーダーレスダウンショット用リング自作】
リーダーレスダウンショットのリングを自作できるとフックとシンカーを好きなように組み合わせられます。
スプリットリングが通らない小さなフックでもリーダーレスダウンショットが作れますよ
詳しくはブログにまとめますが、まずは動画から。 pic.twitter.com/t5FgHBR0FK
— かけづか:KDW代表 (@kakedukaSS) April 28, 2020
リングの大きさはドライバーの柄の太さが内径になるので、お好みのものを用意していろんな大きさのリングを作ってみると良いかと思います。
リングの溶接方法
リングの溶接はスレンテス用のハンダを使います。作業自体は簡単ですが、コテが非常に熱くなるので火傷にはくれぐれも注意して作業しましょう。
手順としては、リングにフックとシンカーを通してハンダで溶接するだけですが、コツは液状のフラックスを溶接箇所に満遍なく塗布する事。
シンカーとフックを通した後にリングの合わせ目をラジオペンチで閉じておく事をお忘れなく。この時ペンチが2本ないと作業が難しいです。安いもので良いので、ラジオペンチは2本用意しましょう。
溶接時のコツですが、ハンダゴテの先端をキレイにしておかないとハンダがキレイに溶けません。ハンダゴテ台を買うと付属してくる耐熱スポンジに水を含ませ、不純物を良く拭き取りましょう(動画参照。
さっきの動画が途中からになってたので再アップ。
液状のフラックスを出すところからになってます。 pic.twitter.com/C2UCHnEG7h
— かけづか:KDW代表 (@kakedukaSS) April 28, 2020
もたもたやってるとハンダがドンドン酸化して強度が落ちるので、溶接は一瞬で決めないとダメだと思ってください。
まあリングはいくらでも作れるので、失敗したらどんどん新しいリングを使って納得いくまでやってみるのが良いでしょう。
フラックスの洗浄
溶接後には必ず作ったリグを水洗いします。溶接用フラックスは強酸性なので、そのままにしておくと腐食してしまいますからね。
この時普通に水洗いでも良いですが、もっと確実に酸を中和する方法として、家庭にある固形石鹸を水に溶いてやると良いですよ。
家庭用石鹸はアルカリ性なので、漬けた瞬間フラックスが中和されます。
あとはティッシュなどで水分を吸い取って軽く乾かしてやればOK。
これでオリジナルのリーダーレスダウンショットが完成です。
カケヅカ的まとめ
それでは今回の作業と使った道具類をまとめておきます。
●各種ドライバー
●倍力ニッパー
●ラジオペンチ
●コッフェル
●ハンダゴテ&ハンダゴテ台
●ステンレス用ハンダ&フラックス
●筆
作業内容をザックリまとめると、自作したリングにフックとシンカーを通してハンダで溶接するだけ。
慣れれば難しい事は何もありません。これでフックもシンカーもリングの大きさも、好きなように組み合わせられますね。
スプリットリングを使わないメリットとしては、ラインが挟まる心配もないし、シンカーやフックがよりフリーに動くのでワームの動きが良くなります。
自作リングについては色んな可能性があると思うので、リーダーレスダウンショットに限らず色々試してる最中です。
それにしてもリングの強度は本当に大丈夫なの? という心配があるかと思います。
これまでにリングが原因でバラした事は一度も無いですが、自分も最初その点が一番心配だったので、次回はその部分について実験記事を書きたいと思ってます。
では。