弱小釣具メーカーのオヤジが考える令和の【釣りブログ】とは

昭和44年生まれのオッサンが40歳過ぎてリールカスタムパーツ製造業に転身し、自身のブランドKDW(カケヅカデザインワークス)を立ち上げて今に至るまで、釣りブログを書いてきた事がものすごく大事なブランディングだったという事を振り返ってみようと思います。

 

「釣りブログとはこうあるべき!」みたいな話ではありません(笑。

 

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釣りブログって儲かる?

 

こんにちは、ほぼフリッパーややクランカーのかけづかです。

 

激動の釣りブログについて今思ってる事を書いてみたいと思います。

 

釣りブログって好きな事を書いて、その上広告を貼ってお小遣いも稼げちゃうなんて最高じゃん」って思ってた時代が自分にもありました。

 

過去の最高月間収益は自分の場合で10万ぐらいがMAXでした。でもこれってコンビニでバイトした方が全然効率良いんですけどね。

 

コンビニバイトを馬鹿にしてる訳では決してなく、労力と時間の比較の話をしています。

 

自分が釣りブログを毎日3本更新してた頃(2016~2018)で、平均一記事約2000文字、そこに画像を埋め込み、各種リンクを貼り、適当に広告を埋め込みます。

 

今はプラグインで自動化されている部分も多いですが、数年前は手動でSEO対策してた事も多く、文章そのものよりソッチの方が手間だったりしました。

 

記事を一本書いて更新するのに早くても1時間、内容によっては5~6時間かけて作りあげます。

 

それを日に3回更新。死ねます(笑。

 

自分はブログを更新する事を完全に仕事と割り切ってたので、平日の昼間でも深夜でもブログを書きまくってました。自営業ならではでしたね。

 

ただし内容は本当に薄く、熟読してくれてたのはコアな読者さんだけだと思います。

 

それでも数打ちゃ当たるで、過激なタイトルで目を引いたり、思わせぶりな書き出しで何とか読ませようと手を尽くしてました。

 

約1年半の間、ほぼ毎日3本の記事を上げる毎日。ブログ筋がムキムキの頃でしたねー(笑。

 

その頃は更新頻度と文字数が”それなり”ならグーグルの検索上位が取れた良い時期だったんですよね。とにかく書けば書くほどPV(ページビュー)が稼げた時期でした。

 

今となっては良くそんなに書けてたなと自分でも呆れるほどですが、その時のモチベーションは承認欲求と自身のブランディングだったと思います。あまり自覚なかったですけど。

 

ぶっちゃけ収益に関しては、「釣りブログでお金を稼げてるんだぜ」というノリがカッコ良いというか、文章書いてお金をもらってる作家気取りだったのかもしれません。

 

でもそこまでやって最高月収10万でしたから。しかもそれって会社の収益なんで直接自分のサイフには入ってなかったという(苦笑。

 

ブログ毎日更新は狂気

 

当時あまり深く考えないで釣りブログを書いてましたけど、一言で言うと狂気でした。

 

寝ても覚めてもブログを更新する事だけを考えて、他のどんな事よりもブログを定時に更新する事を最優先してましたから。

 

当時の平均睡眠時間は4~5時間で、ほとんど寝ないで書いてた時もありました。寝ないで釣りに行って帰ってきてから一本書いたりしてましたね。

 

ある種の強迫観念のような感じで、ブログを定時に更新できなかった時はまるで重大なミスを犯してしまったかのような気持ちになったものです。

 

リールカスタムパーツ製造業に転身して、まだ仕事が軌道に乗ったとはとても言えない状態で毎日必死だったし、三人の子供が小さくて手がかかるし。

 

インターネットに依存した商売を家族や周りに理解させるために、結果を出さなければならないプレッシャーの中で書いてましたから。

 

結果的に釣りブログを書いた事で今の商売があると思ってますが、必死で書いてた当時はこんな未来がくるとは思ってもいませんでしたね。

 

先日一緒に釣りに行ったブログ仲間のみかんさんと話したのですが、クソがつくほど忙しい時期ほどなんとか時間を作って書いてたなと。みかんさんも現在三人の小さいお子さんをご夫婦で育てているヤングパパさん。

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今の方がよほど時間があるのに、なぜかあの頃のようには筆(キーボード)が進まない。

 

やはりブログ更新に一番必要なのは狂気だなと。

 

令和の釣りブログ

 

別に釣りブログを書くのを辞めた訳ではないのですが、令和に入ってからめっきり更新頻度が減り、というかまったく書いてません(苦笑。

 

釣りブログを書くモチベーションが段々冷めてきたのは間違いないのですが、しかし今でも釣りブログを書く事は大事な業務であり、自身の考えを外に伝える大事な手段だと思ってます。

 

ただ、ブログの更新が目的なのではなく、読んでくれる読者やKDWユーザーの方に有益な内容にならないなら、無理して薄い内容の記事を書く必要が無いと思うようになったんですよね。

 

なにせ令和になってからの個人ブログはどんなに頑張って濃い記事を書いても、検索で上位表示される事は極端に少なくなりました。

 

不特定多数の人に見てもらい、自分や自分のメーカーであるKDWを少しでも多くの人に認知してもらいたいと思って書いてたのが、今ではほとんどその役目を果たしてない。

 

でも良い時期に(薄い記事を)猛烈に書いてたおかげで、現在でも一部の記事は検索上位に残ってるし、結構大きなキーワードで一位になってる記事も数本あります。

 

今となっては認知のためではなく、KDWのファンになってくれた人に届けば良いかなー、という感じですね。

 

以前だったらSEO対策のためにキーワードを盛り込んだり、目を引くようなタイトルを必死で考えたり、埋め込む画像を確保するために釣りを中断して必死に写真を取ったりしてました。

 

加工ソフトを勉強してアイキャッチ画像に凝ったりした時期もありました。

 

その時勉強した事は今でも別の事に大いに役立ってますが、ブログに関してはもっと気楽に書こうと思うようになってます。

 

やはり息をするようにやれる事じゃないと続かないです。

 

釣りはもう何十年もやってるのにまったく飽きる気配がないように、ブログも色々形を変えて続けていくものだと思ってます。もうあの頃の狂気はないので(笑。

 

発信の大切さ

 

ブログの更新は止まってますが、今は主にTwiterで毎日何かしら発信してます。とにかく発信する事は大事で、その手段はどんな方法でも良いのかもしれません。

 

Twiterは140字以内で伝えるSNSなので、余計な文字をいかに削るかというゲーム性も好きだったりします。

 

ツイッター独特の言い回しみたいなのもあって、毎日楽しみながらくだらない事を中心に発信してますが、それらはどんどんタイムラインから消えていってくれるのが良いところじゃないかと。

 

ブログだと良くも悪くも書いた事が残ってしまうので、検索で初めてそのブログを訪れた人はそのページが筆者のすべてだと思ってしまう事があるでしょう。

 

なので薄っぺらい記事はNoIndex/NoFollwにするか消してしまうかするのですが、ちょっと面倒臭い(笑。

 

だったら始めから書かなければ良いのですが、なんか独り言のように外に向かって発信したいんですよね。

 

それが今は、くだらない事はツイッターで吐き出してしまえば良いので気楽です。いくらスベっても勝手に消えていってくれますし(笑。

 

でもまあ、それも含めて自分という人間を知ってもらう事が大事だなと。モノを作る上で製作者の人となりを知ってもらう事で安心して製品を買ってもらいたいなと。

 

これの逆パターンのあるでしょうけどね。こんなヤツが作ったものじゃ買いたくねーよ的な…。

 

そこはまあ、なんかすみません。

 

10年続く釣りブログとは

 

かつてSeesaaブログで書き始め、その後アメブロを経て現在ワードプレスで二つ目となるブログを運営してますが、単純にブログ歴だけで言うと10年以上書いてる事になります。

 

でもブログの一貫性という意味での釣りブログは2015年に始めたカケヅカドットコムからなので、丸6年ぐらい。毎日更新してたのはその中の2年ほど。

 

自分でやってみたからわかるのですが、ブログを定期的に更新するってメチャクチャ大変です。ホント好きじゃないと続かない。

 

自分の場合ブログ更新のモチベーションは承認欲求が大きな割合を締めてたと思ってて、読んでくれる読者が日に日に増えていくのが楽しかったんですよね。

 

時期というかタイミングも良くて、2016年頃は何を書いてもブログがどんどん大きくなっていきます。内容が薄くても記事を大量に書けば読まれる時期だったんですよね。

 

でもそれは一時で、グーグルの方針が変わるたびに攻略法をなんとか探そうとしたのですが、自分の力量ではどうしうようもなくなり。

 

書いても書いてもPVが伸びず、逆にどんどん下がっていくようになるとモチベーションがどうやっても上がりません。

 

そして段々更新頻度が減り、「どうせ読まれないなら自分が書きたい事だけを書こう」というマインドに心境が変化していきました。

 

なんか上手く説明できないのですが、10年続けられるブログってそんなんだと思います。

 

釣りブログに未来はあるのか

 

オワコンと言われてる個人ブログですが、それでも無くなる事はないと思ってます。

 

元々ネット上でデジタルテキストとして残しておく日記みたいなものが始まりだったんでしょうけど、それを書きたい人は後を絶たないから。

 

釣りブログも同じで、これからは自分が書きたいと思う好きな事を書けば良いと思います。というか釣りブログ書いてるほとんどの人はそうしてるのかも。

 

自分はある意味、凄く良い時期にワードプレスでブログを始めたから、数字が伸びる楽しさに取り憑かれて本来のブログの楽しさを忘れてた時期があったなと。

 

その時苦しみ藻掻いて勉強した事は今でも役に立ってますが、やはり苦しい事は長続きしません。かと言ってその時楽しいと思った事でも、状況が変われば楽しみが半減してモチベーションが下がってしまったり。

 

なので苦しくもなく、そこまで楽しくもなく、息をするように淡々とやれる事が長続きの秘訣なのかもしれません。

 

個人的な見解ですが、自分のように業務の一環としてブログを更新するのは、多少の見えない強制力があって継続には良い環境なのかもしれません(笑。

 

完全に趣味で書かれてる方はとにかく無理の無いように、程々に楽しく、時に頑張って書くぐらいが良いのではないでしょうか。

 

釣り人の多くは自分の道具や釣った魚を不特定多数の人に見てもらいたいし、独自の釣法や持論を誰かに聞いて欲しいんじゃないかと思います。そういう人の中の何割かは釣りブログを書いていくんじゃないかなと。

 

釣りブログの未来が明るいかどうかはわかりませんが、好きで書く人はこの先も居なくならないんだと思います。

 

釣りブロガーは釣りブログウォッチャー

 

自分は釣りブロガーでもありますが、人のブログを読むのが好きな釣りブログウォッチャーでもあります。とは言え世の中すべての釣りブログをチェックしてる訳ではもちろんありませんが。

 

釣りのスタイルや好きなジャンルは人それぞれで、自分も自分の琴線に触れる文章を書くブロガーさんが好きです。

 

有益な内容を発信してる方は多くいますが、そのすべてをチェックするなんて無理なので、ざっくり好きなタイプのブロガーさんをブックマークしたりして、更新のたびに見てるぐらいです。

 

そしてその気に入ってる人達の記事でさえ、全部をちゃんと見てる訳でもなく(失礼)、気になるキーワードが無ければ飛ばし読みしてしまったり。

 

つまり釣りブログを読む人って自分以外もそうなんだと思ってます。

 

固定の読者だから絶対的に記事を読んでもらえる訳じゃなく、ある程度刺さる内容である必要はあるなと。

 

でも自分の好きなように書かないと続かない。このバランスが難しいっちゃ難しいですね。

 

あまり狙い過ぎても胡散臭いし、好き勝手に書きすぎれば読まれない。ブログって面倒なもんです(笑。

 

さいごに

 

意識高い系の人は「ブログは定期的に更新して、内容を充実させ、SEO対策を抜かりなく」とか今でも言うでしょうか。

 

繰り返しになりますが、苦しい事つまらない事は長く続きません。でもただ意味もなく続けるのもすぐ飽きますよね。多少のご褒美がないと人間モチベーションがあがりませんから。

 

なんでもそうですが、ブログ運営にも頑張りどころってあるので、一回は無茶して書きまくってみるのも良いかと思います。書く内容は何でも良いので。

 

量より質」と言いますが、「質は圧倒的な量をこなした先にしか無い」とも言います。

 

何事も練習なので、これから釣りブログを始める人はとにかく書きまくってみる時期があっても良いかもしれませんね。

 

自分もまた自分の中に狂気が降りてきたら書きまくるかもしれませんが、今はマイペースで書いていこうと思います。

 

では。