NBC公認ライフジャケット『FN-70S』のボンベとカートリッジを交換したので今後の備忘録として記事に書き残しておきます。
自動膨張式ライフジャケットは落水しなくても膨らむ事があるのを体験してしまいました(笑。
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落水しなくてもライフジャケットは膨らむ事がある
こんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。
先日の房総チャプター2020第2戦でライフジャケットが暴発しまして。落水した訳ではないのですが、かなりの豪雨だった為に自動膨張機能が作動してしまったようです。
SNSや他の方のブログなどで同じような事例は目にしてたのですが、まさか自分がこんな目にあうとは(苦笑。
でもまあ、ライフジャケットがちゃんと機能するという良い確認になったと思うことにします。
ちなみに試合はライフジャケットが膨張したまま続行しました(笑。房総チャプター会長の椎谷さんに電話で確認したところ、ライフジャケットとして浮力が確保できてればOKとの事。
ただしパンパンに膨らんだライフジャケットに首が圧迫され、さらにキャスト時には自分の前部が邪魔でしょうがないという。しかし安全のためにはライフジャケットを脱ぐ訳にはいかず、このまま試合を続けました。
そしてこの状態でもキーパー釣りましたからね(ドヤ!
しかしながら、今後延々とライフジャケットが膨張した状態で使い続ける訳にはいかないので、この機会にボンベの交換を経験してちゃんと覚えておこうと。
仕方がないので自分で交換
豪雨の試合から帰宅してライフジャケットのボンベを交換しようと思ったら、ライフジャケットにも色々あって適合するボンベも交換手順も微妙に違う事が判明。
自分が使ってるNBC公認の自動膨張式ライフジャケット FN-70Sというヤツの交換方手順が説明されている記事や動画が中々見つからず。
この手のライフジャケットのボンベ交換は基本的に同じ構造だとは思うのですが、それでも自分でやるのは意外と心配なものなんですよね。
自分と同じ気持ちの方がきっと他にも居るだろうと思うので、今回の交換手順を備忘録として書き記しておこうと思います。
肩掛けライフジャケット『FN-70S』のボンベ&カートリッジ交換手順
それでは膨張してしまったライフジャケットのボンベ交換手順を説明していきます。まず何は無くとも、濡れたライフジャケットを乾燥させるところからですね。
パンパンに膨らんでる状態から空気を抜くには、自分からみて左側、上の画像の右側にある黒いパイプの先端、黄緑色になってる部分を外した蓋で押し込むと中の空気が抜けます。指でも抜けました。
これは釣りが終わった後に現場でやってしまうのが良いです。膨らんだままだと無駄にスペースを取りますから(笑。
完全乾燥させた後は、ある程度ライフジャケットを畳んでボンベの部分だけを出しておく感じにしておいた方が良いです。中身を広げっぱなしだと作業が大変になるし、下手にキズつけて空気が漏れてしまう恐れもありますからね。
ちなみに畳み方に関しては、空気を抜いた状態にすれば元々畳まれてた痕が付いてるので、それに沿って折り畳んでやれば良いかと。
自分が調べた時点では、FN-70Sタイプのボンベ・カートリッジ交換に関して詳しく説明してるサイトや動画を探せなかったので、地元のプロショップ「マニアックス」さんに聞いて購入しました。こういう時にリアル店舗は頼りになりますね。
使用済みボンベを外す
交換用のボンベ・カートリッジを用意したところで、実際の交換作業を説明したいと思います。まずは下の画像にあるボンベを外します。反時計周りに回せば簡単に外れました。
カートリッジを外す
続いてボンベの下に付いているカートリッジを外します。
画像の方向に回すと外れるのですが、使用済みカートリッジは結構強力なスプリングが効いてるので固着気味で固いです。かなり力を入れて回す感じでした。
外したカートリッジを新品と比べてみました。画像右が新品ですが、ボンベに穴を空けるためのピンがスプリングで押し込まれてる状態。下部の白いフェルト的なヤツが濡れて断裂するとスプリングが効いてピンが上に突き出す仕組み。
スプリングはかなり強力で、金属製のボンベの先端に穴を空けるためにはこのぐらいの強度が必要なんですね。
カートリッジの取り付け
続いてカートリッジの取り付けを説明します。説明と言ってもただネジ部を回してハメ込むだけですけどね(笑。
ボンベを最後まで締め込むとピンに干渉して穴が空いてしまわないか心配でしたが、このピンは押せば引っ込む構造なので金属製のボンベならこの時点では穴が空くことはありませんでした(苦笑。
ボンベを取り付ける
カートリッジに続いて新品のボンベを取り付けます。ボンベの先端に穴が空いてるのが使用済みなので、ひと目で新品かどうか判断できます。
これでボンベ&カートリッジの交換は完了。やってみたら凄く簡単でした(笑。
シールピンの取り付け
最後の作業はシールピンの取り付け。じつはライフジャケットが自動で膨張してしまった場合はシールピンが生きてるんですよね。それを良くわかってなくて、無駄に手動用の取手を引っ張ってピンを切ってしまいました(笑。
でも新品のボンベ&カートリッジにシールピンも付属してるので、ここは新しいものに交換した方が良いと思われます。
さいごに
一度やってしまえば何てことはない作業ですが、初めての方は何のマニュアルも無いと心配なものですよね。自分がそうでした。
それにしても、豪雨の中で急にライフジャケットが膨らみはじめた時は一瞬何が起きたのか理解するまで数秒かかりましたよ(笑。
試合中だった事もあり、とにかく釣りを続けてたので後の事はあまり考えてなかったですが、釣りの帰りの車の中ではライフジャケットのボンベの交換の事がずっと気になって気になって…。
「適合するボンベはどれだろう」とか、「開いてしまったライフジャケットを上手く元に戻せるだろうか」とか。
それもこれも一度やってしまえば次回は落ち着いて対処できると思います。
自分と同じように豪雨でライフジャケットが暴発してしまった時に、ボンベの交換をする時にこの記事が役にたってくれたら幸いです。
今回使用したFujikura FN-70Fと同じタイプのボンベをセットする動画がメーカーホームページで紹介されてましたので貼らせてもらいます。基本的な取り付け手順は同じようです。
出典:Fujikura
では。