亀山ダムでパワーフィネスに使うスピニングリールは通常のバスフィッシング用ではなく、番手が上のリールが良いのではないか?
という思いから、今回のジャパンフィッシングショー2017では、SHIMANOの3000番台をチェックしたかったんですよ。
すでに市場に出ているモデルも含めて、ほぼすべてのモデルが一斉に展示されているこの機会に、触り比べてみようと試みたんですよ。
そんな訳でジャパンフィッシングショー2017ではその目線でスピニングリールを見てみました。
SHIMANO シマノ ストラディックCI4+ C2500SとC3000
みなさんこんにちは、ほぼフリッパーのカケヅカ(@kakedukzss)です。
まずはSHIMANOの新作スピニングリール、シマノ ストラディックCI4+を見てきましたので紹介します。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2017/01/fishing-show-shimano-reel/”]
SHIMANOシマノ ストラディックCI4+ C2500S
シャロースプール・コンパクトボディー
ギヤ比 5.0
最大ドラグ力 4.0Kg
自重 180g
スプール寸法 43mm径/ストローク14.5mm
本体価格 30500円
SHIMANOシマノ ストラディックCI4+ C3000
コンパクトボディー
ギヤ比 5.0
最大ドラグ力 9.0Kg
自重 190g
スプール寸法 46.5mm径/ストローク14.5mm
本体価格 31000円
今回あらたにラインナップに追加されるC2500Sですが、Cはコンパクトボディー、Sはシャロースプールの事らしいです。
さてこのリールなんですが、値段的にも性能的にも、SHIMANOスピニングリールのスタンダード的な位置づけだと思うんですよ。
最初の一台として、買って損の無い機種だと思うんですが、自分としては不思議な事に、これまでSHIMANOのスピニングリールを使った事がなかったんですよね。
いや、正確には釣りブランク前までは、ですね。
で、ブランクが明けた後はなぜか14ステラを使う事になるという(笑。
しかし今回は一般的なバスフィッシング用のスピニングリールではなく、パワーフィネス用としてのスピニングリールを見るために来たので、通常のスペックは問題ではありません(笑。
今つかっている14ステラは2000番台なので、全く参考にならないんですよ。
で、シマノ ストラディックCI4+の2500番台と3000番台でどう違うのか触り比べてみました。
3000から上のドラグは別もの
今回のジャパンフィッシングショー2017の前に、亀山ダムでパワーフィネスをやる場合に、番手が上のリールの方がドラグが強くて良いのではないか?、という記事を書きました。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2017/01/power-finesse-number-3000/”]
しかし、SHIMANOで言うとバス用スピニングリールで一般的な2500番台とソルトが主戦場の3000番以上だとボディーの大きさが全然ちがうのではないか、という懸念があったんですよね。
で、今回実機を見比べてきたのですが、結果的にはボディーサイズは同じに見えました。
つまりC2500SとC3000Mでは、見た目にボディーサイズの違いは無いと判断した訳です。
まあ、コンパクトボディーという意味のCがどちらの番手にも付いてるのですが、まったく同じかどうか確信が持てなかったんですよ。
でも、どう見てもまったく同じ大きさでしたね。
そうなると、はたしてカタログスペック上では倍以上になっている最大ドラグ力はどのくらいの差があるのか。
これはもう、明らかな違いがありました。
最大ドラグ力の前に、適度に締めてみた段階から、ドラグの効き方がまったく違うんですよ。
当たり前ですが、バスフィッシングとソルトではラインから何から全然違いますからね。
ライトライン主体のバスフィッシングと、PEライン主体のソルトではドラグに求める性能がまったく違う訳です。
今回確かめたかったドラグ力の差は、ハッキリと感じ取る事ができました。
ロックさせてしまえば一緒?
ところで、パワーフィネスではドラグを全く使わないのでしょうか?
それなら通常のバスフィッシング用のスピニングリールでドラグをフルロックしてしまえば同じ事になるんじゃないか、と。
でも、自分の経験上、たとえフリッピングでもドラグを使う時はあると思ってます。
ちょっと極端な言い方ですが、ウィードと違ってウッド系のカバーの場合、魚がカバーから出てこないと、ラインはもろにダメージを負うんですよ。
フッキングで一気にカバーから出せれば良いですが、はたしてスピニングロッドでそこまでできるものでしょうか?
カバーでは躊躇してると潜られてバラす確立があがります。
でも、40後半からゴーマルクラスになると、リザーバーの中層から一気に抜きあげるのは無理だと思うんですよね。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/08/cover-matome/”]
そうなると、ドラグは使う事になるんじゃないかと予想してるんですよ。
つまりドラグをフルロックする使い方はダメなんじゃないか?、と考えてまして。
カバーのバスは1.5倍増し
ちょっとリールの話から逸れてしまいますが、カバーで掛けた魚はオープンウォーターの1.5倍引くと感じるんですよ(笑。
これはラインがカバーに何箇所も擦れてるので、通常の引きが増大されてるんじゃないかと考えてます。
フッキングして、ある程度上げるまでサイズがわからない、という事が良くあるんですよ。
掛けた瞬間「デカいっ!」とか叫んでから、「あ、そうでもないね…」という(苦笑。
まあ、その逆もあるんですが、つまりカバーで掛けたバスは良く引くんですよ。
そこでタックルの問題ですが、自分の場合などは水深10m以上ある場所にあるカバーの中層を釣る事が多いんですね。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/07/natsu-kameyama-10m/”]
そうなると、掛けたあと無理やり出せるサイズには限界があります。
ハリアー80を使っていても、45cmクラスでさえ潜られる事はありますから。
[blogcard url=”http://kakedzuka.com/2016/06/harrier80-flipping/”]
これは今後やってみないとわかりませんが、パワーフィネスでもドラグの調整は必要になると考えてます。
そうなると、通常の2500番クラスでは全然ドラグ力が足りないと思いました。
ドラグの幅が違う
ここで結論なんですが、バスフィッシングのパワーフィネスにおいては、SHIMANOリールならコンパクトボディーの3000番が良いと思います。
見た目には2500番台と同じボディーサイズで、スプールは多少溝が深いですが、最大ドラグ力はスペック上倍以上です。
最大ドラグ力だけでなく、その途中の調整の段階から全く違いました。
この釣りの場合はライトラインを使う事は無い訳ですから、フロロにしろPEラインにしろ、ある程度ドラグは強めでないと意味がありません。
ボディーサイズが同じという事で、バスロッドと相性も良いですし、操作性も良いと思われます。
魚がかかった後のゴリ巻きを考えると、ハイギヤモデルよりも、ノーマルギヤのC3000Mが妥当でしょう。
という訳で、バスフィッシングの通常使用にはシマノ ストラディックCI4+C2500S、パワーフィネスにはC3000Mというのが今の自分の結論ですね。
はじめまして。
シマノのスピニングの番手はモデルと年式によって若干異なりますが、概は下のようになっています。
4000と3000はスプールが異なるのみ、それぞれ互換性があり3000が若干小径
4000はナイロン4号を150m、3000はナイロン3号を150m、それぞれ巻けるスプールサイズ
2500と2000はスプールが異なるのみ、それぞれ互換性があり3000が若干小径
2500はナイロン2.5号を150m、2000はナイロン2号を150m、それぞれ巻けるスプールサイズ
C3000は2500と互換性がある3000番スプール、4000・3000とは互換性無し
C2000は1000と互換性がある2000番スプール、2500・2000とは互換性無し
10ステラ・12ヴァンキッシュで登場した新しい番手が、C2500・2000です。
ボディは2500(C3000)で、ローターが2500と1000の中間くらいのサイズ、スプールは専用サイズで2500(C3000・旧2000)、C2000(1000)とは互換性無し。
14ステラ・15ツインパワー・15ストラディック・16ヴァンキッシュ・16ストラディックCI4+で登場した新しい3000。
ボディは4000で、ローターが2500、スプールがC3000というものです。
訂正です。
正:2500と2000はスプールが異なるのみ、それぞれ互換性があり2000が若干小径
誤:2500と2000はスプールが異なるのみ、それぞれ互換性があり3000が若干小径
丁寧な説明感謝いたします。教えて頂いた事を参考に、今後のリール選びに活かしたいと思います。